東京藝術大学にて「円山応挙から近代京都画壇へ」が8月3日に開幕。羽多野渉による音声ナビで画家たちの系譜をたどる

8月3日(土)、東京藝術大学大学美術館(東京・上野公園)で、「円山応挙から近代京都画壇へ」が開幕する(主催:東京藝術大学、朝日新聞社)。

前期(~9月1日〈日〉)と後期(9 月3日〈火〉~)で大幅な展示替えを行い、9月29日(日)まで。
円山応挙、呉春を起点として、竹内栖鳳(せいほう)、上村松園(しょうえん)まで、江戸中期から昭和初期までの円山・四条派が勢揃いし、近世から近代へと引き継がれた画家たちの系譜をたどる、これまでにない大規模な展覧会となっている。

<以下、プレスリリースより>

本展の見どころ

東京展では重要文化財8件、重要美術品2件を含む約 100 件の名品で、近世から近代へと引き継がれた円山・四条派の画家たちの系譜を一挙に紹介します。展示の冒頭では、写生画の名手・円山応挙最晩年の最高傑作「松に孔雀図」をはじめとした大乗寺襖絵の立体展示を実現。応挙、呉春、山本守礼、亀岡規礼の襖絵 32 面を、大乗寺客殿の雰囲気さながらにご紹介します。

1.jpg

新発見作品「魚介尽くし」の通期展示も決定しました。円山・四条派がそのほとんどを占める総勢28 名の画家が、一つの画面に描いた合作です。東京展のみの出品となる応挙の「江口君図」(重要美術品、前期展示)も見どころの一つとなります。ぜひご覧ください。

2.jpg
3.jpg

兵庫県・大乗寺、重要文化財の襖絵群の再現展示

兵庫県の日本海側、香美町にある大乗寺は、「応挙寺」とも呼ばれ親しまれています。
円山応挙は天明7 年(1 7 8 7)に同寺と障壁画制作の契約を交わすと、一門を率いてその制作にあたりました。応挙自身が大乗寺を訪れたという記録はなく、京都の画室で制作したものを弟子たちに委ねたものと考えられています。東京では約1 0 年ぶりとなる大乗寺襖絵の展示。応挙の「松に孔雀図」を中心に立体展示し、円山・四条派の系譜を合わせてご覧いただきます。

5.jpg

音声ガイド ―声優・羽多野渉さんがナビゲート

展覧会場では、作品の見どころや描かれた時代背景、画家たちの個性などを分かりやすく解説する音声ガイドを貸し出しいたします(有料)。ナビゲーターは、アニメ「黒子のバスケ」や「ユーリ!!! on ICE」などの出演作で知られる声優の羽多野渉(はたの・わたる)さん。羽多野さんの優しく心地よい語り口で本展の見どころを、応挙をはじめ画家たちのエピソードを交えながら余すところなくご案内します。

羽多野渉さんからのコメント

6.jpg

声優として、音声ガイドはいつかやってみたい憧れの仕事のひとつで、本展のガイドナビゲーターのお話を頂いたときは、両手を上げて喜んでしまいました。
自分も美術館に行くのが趣味で、絵を見るのも好きなので、どういうナレーションだったらより歴史が分かり、作者の人物像が見えてくるかを考えながら、緊張感を持って務めさせて頂きました。応挙をはじめ、こんなにすごい画家たちがいたのかと、日本の歴史を知る意味でも良い経験になりました。
静かに集中しながら絵を見るのも一つの鑑賞方法ですが、ぜひ時代背景やどんな思いで描かれたのか、といった解説を音声ガイドで聞きながら、展覧会を楽しんで頂けたらと思っています。

本展音声ガイドだけの録り下ろし! 大乗寺、副住職が語るスペシャルトラックも

音声ガイドでは、兵庫・大乗寺で貴重な文化財を守る山岨眞應(やまそば・しんのう)副住職による特別解説をお聞きいただけます。
大乗寺のご紹介、応挙一門による襖絵について副住職ならではの見どころなど、今回の展覧会のための録り下ろしです。お聞き逃しなく。

円山応挙から近代京都画壇へ 音声ガイド情報

○収録時間:約30 分
○貸出料金:1 人1 台550 円(税込)
○貸出場所:展示室入口 貸出カウンター
○ナレーション:羽多野渉/藤村紀子
○ガイド制作:アコースティガイド・ジャパン
※各会場、前期・後期の展示替え等に伴い、ガイド内容も変わります。

★リピーター割のご案内★
1度目のガイドご利用時に割引券を配布し、2度目のご来場、ガイドご利用時に提示いただくと、貸出料金が50 円引きになるリピーター割引を実施します。
※日本語版のみ
※本展会期中に限ります

「円山応挙から近代京都画壇へ」

会場:東京藝術大学大学美術館(東京都台東区上野公園12-8)
会期:2019 年8 月3 日(土)~9 月29 日(日)
前期:9 月1 日(日)まで/後期:9 月3 日(火)から ※前期後期で大展示替え有り ※ただし大乗寺襖絵は通期展示
休館日:月曜日(祝日または振替休日の場合は開館、翌日休館)
開館時間:午前10 時~午後5 時(入館は閉館の30 分前まで)
観覧料:一般1,500(1,200)円、高校・大学生1,000(700)円、中学生以下無料
※( )内は20 名以上の団体料金(団体観覧者20 名につき1 名の引率は無料)
※障がい者手帳をお持ちの方(介助者1 名を含む)は無料、証明書をご提示ください
主催:東京藝術大学、朝日新聞社
後援:台東区
協賛:岡村印刷工業
お問い合わせ:03-5777-8600(ハローダイヤル)

公式サイト