早見沙織、田中公平のコラボが実現した「Anison Days」出演者インタビュー。「彼女の歌声はこれから世界的に認められる」

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BS11で放送中の「Anison Days」は、2020年1月3日、1月10日放送回で、『新サクラ大戦』とのコラボレーションを展開する。1月3日には森口博子さんが『サクラ大戦』シリーズの楽曲「奇跡の鐘(太正二十九年版)」を歌唱。さらに作曲家の田中公平さんと『新サクラ大戦』でクラリスを演じる早見沙織さんが、作中の楽曲「輪舞」を生演奏で披露する。

今回は番組MCでありライブパートにも登場する森口さんと酒井ミキオさん、さらにゲストの早見さん、田中さんの総勢4名にインタビューを行う機会が得られたので、その模様を紹介する。

――あらためて、今回収録を行ってみての感想をお願いします。

森口博子さん:『サクラ大戦』の新作がまもなく発売を迎えるタイミング(11月27日収録)で、タイトルがトレンドにも挙がってくる縁起がいい時期での収録だったので私もすごくパワーをいただきました。前回公平先生が出演されたときは、アカデミックな話から放送コードギリギリの話まであって、とても楽しかったのを覚えてます(笑)。2回目となる今回もどんなお話が飛び出してくるのか、ファンの方々は本当に楽しみにしてほしいです。

早見さんは『機動戦士ガンダム THE ORIGIN』の舞台挨拶や「ワンパンマン」でもご一緒させていただいたことがあったんです。そのときから多彩な役柄を匠に表現していて、それに加えて歌声も素晴らしくて、以前から「『Anison Days』に来て下さい!」とラブコールを送っていたくらいなんです(笑)。それが実現して、いろいろなワクワクが詰まった時間になりましたね。

田中公平さん:今回は『サクラ大戦』特集を組んでもらって、それはもう嬉しいですよ。長い間お待たせして、やっと新作が出せることになったのですが、発売から1ヶ月も経たない時期にこうやって楽曲を披露できるのは幸せなことですよ。「Anison Days」は本当にいろんな音楽を紹介してくれて、森口さんのレパートリーもどんどん増えてるんじゃないですか?

森口さん:そうですね!鍛えられています(笑)おかげさまで「GUNDAM SONG COVERS」でレコード大賞 企画賞をいただきました!!

田中さん:そのうち水木アニキ(水木一郎さん)みたいに1000曲ライブもできるんじゃないかな。そんなことも期待しています(笑)

森口さん:わぁ!やりたいですね。ありがとうございます!

早見沙織さん:まずは「Anison Days」に出演させていただけたことが本当に嬉しかったですね。森口さんも仰られていましたが、「Anison Days」出演のお話を以前からいただいて、それから今日を夢見てきました。そしていよいよその日が来たという待望の気持ちもありますし、しかも『サクラ大戦』という子供のころから知っている作品とのコラボとあって、運命を感じています。

私は『新サクラ大戦』ではクラリスというキャラクターを演じており、今回の収録ではクラリスの楽曲「輪舞」を生バンドの演奏で歌わせて頂きました。とてもドキドキしましたが、幸せな時間でした。

田中さん:『新サクラ大戦』の楽曲を生バンドで披露するのはこの番組が初めてなんです。だからファンの方も喜ぶし、驚くと思いますよ。

酒井ミキオさん:僕は音楽面で皆さんを支える立場で参加させてもらっています。今日の収録では早見さんの透明感のある歌声を聞きながら演奏するのがとても楽しかったです。ただ、田中先生の楽曲はなかなか複雑な作り方をされていて…。

田中さん:ひねくれてるんだよね。

酒井さん:いえいえ(笑)。メロディ自体はとてもシンプルなので聞いている方は難しく感じないかもしれませんが、演奏する側は毎回修行のような感覚で挑戦しています。コードワークは目からウロコとも言える進行で、いつも驚かされます。楽器を演奏した経験がある方は、そのあたりにも注目してご覧になっていただきたいですね。

――早見さんは『新サクラ大戦』の楽曲だけでなく「For フルーツバスケット」も披露するそうですね。こちらの楽曲を選んだ理由は?

早見さん:「For フルーツバスケット」は私が小学生時代から思い入れのある楽曲です。当時『フルーツバスケット』のアニメを毎週欠かさず見ていて、作品のストーリーも相まって、いつもウルッときていたんです。それである日思い立って、自分でCDを買い、ピアノの先生に「この曲を歌いたい」とお願いしたんですね。その当時は教本でしか習っていなかったのですが、初めて自分で選んだ楽曲として今でも覚えています。

――田中さんは早見さんの歌声に対して、どのような印象をお持ちですか?

田中さん:強さと優しさの両立ですね。こんなにも優しくて癒やされるのに、強いところはちゃんと強いんです。特に印象に残っているのが、『新サクラ大戦』のクラリスのPV。YouTubeで公開されているんですけど、コメント欄をみると海外の方ばかりなんですよ。「日本人がこんな歌声を出せるのか」という驚きもあるんでしょうね。それを見て私まで嬉しくなりました(笑)。彼女はこれから世界的に認められて、大変なことになるんじゃないかな。

早見さん:ありがとうございます…! 私からすると田中先生の楽曲は子供のころから馴染みがあるというか、染み込んでいると言ってもいいと思います。そんな伝説的な方と共演させていただけるのは本当に嬉しいです。

田中さん:もっともっと早見さんの生の歌声を披露する機会を作りたいですよね。スケジュールさえ合えばこれからも、同じステージに立ちたいです。

――早見さんと田中さんのお二人から見た、MC陣の印象についてもお聞かせください。

田中さん:酒井君は音楽の知識とセンスが優れていますよ。だって、毎週こんなにも違う楽曲を難なく演奏して、しかも彼なりのニュアンスでアレンジも加えている。さすがとしか言えないですよ。

森口さんはこの番組の顔であり、アニソンの顔になりつつあると思います。アニソンの中心にいる人をMCに据えているから、番組もどっしりとしている。彼女が休んだだけでまったく別の番組になってしまうので、そのときは中止にしたほうがいいですよ。

森口さん:ええそんな、もう風邪ひけない…(笑)。

早見さん:酒井さんのアレンジがとても素晴らしくて、私が想像していた以上の音がふわーっと広がるんです。それはまた違った印象で、歌っている私自身もどんどんアイディアが湧いてきました。本当に貴重な音楽体験だったと思います。

森口さんのナマの歌声を初めて聞いたのは『機動戦士ガンダム THE ORIGIN』の舞台挨拶のときで、心の奥にスーッと染み込んでくるような歌声で、自然と涙が出てきて。そんな素敵な方と共演させていただく喜びと、「Anison Days」に出演するきっかけを作ってくださったことへの感謝、尊敬や憧れ、たくさんの気持ちが込もった収録でした。

森口さん:ありがとうございます。リスペクトしているお二人にお越しいただき、こんなにリスペクトをもらうとは…自信を持って放送できる回になりました(笑)

――ありがとうございました。

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