西沢幸奏のソロプロジェクト・EXiNAが初ワンマンライブ。「KATANA」から「The Asterisk War」まで一気に駆け抜けた14曲

音楽情報

西沢幸奏さんのソロ・プロジェクト、EXiNA(イグジーナ)が、12月7日(土)に東京・新宿BLAZEで初のワンマンライブ『EXiNA LIVE 2019 “XiX GiG”』を開催した。

本公演はEXiNAとしては記念すべき初ワンマンで、重く鋭いサウンドと爆音でフロアを踊らせ、熱狂の渦に巻き込んだ本編はMCをほぼ挟まず、全14曲を一気に駆け抜けた。

開演時間になると、刺激的なオープニングSE「XiX」が鳴り響く中、篤志(Gt)、中村泰造(Ba)、中村“マーボー”真行(Ds)からなるバンドメンバーに続き、黒のチュニック風のキャミソールにレザーパンツを合わせ、ビッグサイズのスペーシーなブルソンを羽織った西沢さんがステージに登場。オープニングナンバー「KATANA」でベースが唸り出した瞬間にフロアからは雄叫びが上がり、西沢さんがパワフルな歌声を放つと、観客は一糸乱れぬヘッドバンキングとジャンプで応戦。

メタルとオリエンタルが融合した「BERSERK」では西沢さんは速弾きのギターソロで喝采を浴び、イントロで歓声が沸いた「Brand-new World」では激しいモッシュが巻き起こった。そして、低音のラップから伸びやかなハイトーンヴォイスまでレンジの広い歌声を聴かせるミクスチャーロック「Reason To Scream」を歌い終えた後に、「ありがとう!」とあいさつ。「みんな一緒に歌えるよね?」と呼びかけた「OVERTHiNKiNG BOY」では大合唱となり、挑発的な表情を見せた「NEON」は拳と声が上がり、大きな盛り上がりを見せた。

ライブの中盤でブルゾンを脱いだ彼女は、「1回しかない1stワンマンライブに向けて新曲を作ってきました」と語り、自身が作詞作曲を手掛けた「INSIDE BLUE」をアコースティックギターの弾き語りで披露。過ぎ去った青春を題材としたようなバラードをパワフルに歌い上げると、ノイジーなSEを挟み、EXiNAの始まりの曲であるデジタルロック「EQ」では自身の怒りの感情をマイクに叩きつけ、信じる力の強さをテーマにした新曲「JESUS KNOWS」は聴き手にエールを贈るかのようにパフォーマンス。


続く、「Shark」では観客がヘドバンに夢中になる中で、ステージ上でくるりと軽やかにターンし、全員が高くジャンプしていた「Gemini」では、彼女の「叫べー!」というシャウトを合図に盛大なコールが起こった。

さらに、日本ラウドロックシーンの代表曲とも称されるSiMの名曲「KiLLiNG ME」と、初ワンマンへの起爆剤として配信リリースされたばかりの新曲「BABEL」では、フロアにサークルモッシュが発生。最後に終わりと始まりの歌でもある「PERiOD」で終止符を打つと、最後に少しだけ笑って見せた。

アンコールでは、改めて「ロゴがドーンとあるステージで歌うのがなんとも気持ちいい。そんな私の1stワンマンライブに来てくれて、本当にありがとう!」と感謝の気持ちを伝え、「私のライブに来てくれたみんなにはバンドメンバーの一員なんだと思ってもらえる時間を作りたいという思いで準備を進めてきました。一体感をテーマにやってきたつもりです」と明かすと、場内からは大きな拍手が上がった。
そして、最後に「The Asterisk War」で、まさに観客が一体となって高く高くジャンプし、ヘドバンやモッシュも巻き起こった。西沢さんはマイクを外して、生声で「絶対にまた会おう」と絶叫し、 “XiX”=“19年”のGIGは締め括られた。

【set list】
M1. KATANA
M2. BERSERK
M3. Brand-new World
M4. Reason To Scream
M5. OVERTHiNKiNG BOY
M6. NEON
M7. INSIDE BLUE
M8. EQ
M9. JESUS KNOWS
M10. Shark
M11. Gemini
M12. KiLLiNG ME(SiM COVER)
M13. BABEL
M14. PERiOD
EN1. The Asterisk War

<information>
EXiNA

公式サイト
写真:入日伸介