シドニア愛が込められた『劇場版 シドニアの騎士』初日舞台挨拶レポート。逢坂良太さん、洲崎綾さん、金本寿子さんらが登壇

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漫画家・弐瓶勉氏の代表作を、日本最大手のデジタルアニメーションスタジオ「ポリゴン・ピクチュアズ」がアニメ化した『劇場版 シドニアの騎士』の公開が、2015年3月6日よりスタートした。
本作は、元々スクリーンサイズのクリオリティで制作された全12話を、監督・静野孔文氏が自ら劇場公開用に再構成したもの。新規カットや、TV未公開の別アングルカットを多数追加し、音響効果も再制作するなど、さらなるクオリティアップも施されており、TVアニメ版を視聴した人にとっても見逃せない内容になっている。

初日に行われた新宿バルト9での初日舞台挨拶には、谷風長道役の逢坂良太さん、星白閑役の洲崎綾さん、緑川纈役の金元寿子さん、さらに瀬下寛之副監督と原作者・弐瓶勉氏の5名が登壇。製作時のエピソードや、作品への思いが語られた。

まずは瀬下氏が「劇場でも堪えうるくらいのクオリティを目指してきましたが、本当にここまで来れたことには感無量です」と語った。また弐瓶氏は、まだ劇場で見てはいないものの、劇場版の完成について喜びを口にしていた。

そしてキャスト陣も、本作の映像や演出のクオリティに驚いていた様子。TVアニメ版で放送された全12話が巧みに再構成されている本作だが、谷風長道と星白閑の関係性がより強調された展開になっているとのこと。これから見るファンにとっては、その辺りも注目のポイントになりそうだ。

また、劇場版で追加されたシーンの中には、谷風長道、星白閑、緑川纈の入浴シーンもあるという。舞台挨拶の中では、このシーンに関する話題でも盛り上がっていた。なお、この入浴シーンは原作から若干のアレンジが加えられているそうで、そこは製作陣と弐瓶氏が話し合った末に完成したとのこと。どのような内容になっているのか、原作ファンの人も期待して良さそうだ。

本作では、TVアニメ版とは違ったアングルで描がれている箇所も存在するが、瀬下氏によると、自身も監督の静野氏も、ほぼノーチェックで完成させたと話す。というのも、制作スタッフは誰もが『シドニアの騎士』への愛に溢れており、きっと面白いものを作ってくれると信じていたから任せたのだという。結果的に瀬下氏、静野氏も想像していなかったほど格好いいアングルが生まれたそうだ。

なお、この舞台挨拶が行われた3月6日は、奇しくも第9回声優アワードで逢坂さんと洲崎さんが新人女優賞を受賞した日でもある。そんな記念すべき日とあって弐瓶氏は、受賞者を代表して逢坂さんに向けて、直筆イラストをプレゼントする場面も。加えて瀬下氏も、2人にシャンパンをプレゼントしていた。

これだけでは終わらず、今度はキャスト陣3名が、誕生日を迎えたばかりの弐瓶氏に寄せ書きをプレゼントしていた。この時間は会場の中も和やかな雰囲気に包まれ、観客席からも温かい拍手が送られていた。

最後は、登壇者と観客が揃ってのフォトセッションも行われた。キャスト陣はもちろんだが、原作者の弐瓶氏が公の場に現れるのは極めて珍しいことであり、観客も貴重な時間を楽しんでいる様子だった。

『劇場版 シドニアの騎士』は3月6日より2週間限定で、TOHOシネマズ日本橋・新宿バルト9ほかにて上映される。今回の舞台挨拶の場所にもなった新宿バルト9には、HONDAとコラボレーションした2台のバイクも展示されている。このバイクは弐瓶氏が監修したもので、継衛と紅天蛾をイメージしたマシンだ。劇場で鑑賞する際には、こちらもぜひチェックしてもらいたい。

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『劇場版 シドニアの騎士』
2015年3月6日(金)よりTOHOシネマズ日本橋・新宿バルト9ほかにて2週間限定公開

公式サイト

(C)TSUTOMU NIHEI・KODANSHA/KOS PRODUCTION COMMITTEE