『マクロスΔ』ワルキューレの「扇情のプレミアムライブイベント」レポート。3rd LIVEを収録したライブBlu-ray&DVDのジャケットも公開

アニメ『マクロスΔ(デルタ)』に登場する戦術音楽ユニット・ワルキューレによる『扇情プレミアムライブイベント』 at 豊洲PIT<夜の部>オフィシャルレポート(2018年9月23日(日)開催)が到着した。
また、10月24日に発売を迎える、ライブBlu-ray&DVD 「LIVE 2018 “ワルキューレは裏切らない” at 横浜アリーナ <Day-1+Day-2>」 のジャケットも公開!実田千聖(CAPCOM)の書き下ろしだ。

『扇情プレミアムライブイベント』 at 豊洲PIT<夜の部>オフィシャルレポート

1.jpg

TVアニメから新たな解釈で再構築した『劇場版マクロスΔ 激情のワルキューレ』。そのBlu-ray&DVDの発売を記念した購入者限定イベント『扇情のプレミアムライブイベント at 豊洲PIT』が行われた。10月24日に3rdライブの模様を収録したBlu-ray&DVDの発売を控えるワルキューレが久しぶりに単独公演を行うするということで、昼・夜の部ともに超満員となった。
 美雲ΔJUNNA、フレイアΔ鈴木みのり、カナメΔ安野希世乃、レイナΔ東山奈央、マキナΔ西田望見ーー5人の歌姫の登場を待ちわびる観客。そして壮大なイントロとともにステージの紗幕にマクロス・エリシオンが映し出される。これは2ndライブと同じオープニング演出だ。そして5人のシルエットが映ると紗幕が落ち、それがリアルなメンバーのシルエットに変わる。オープニングは、2ndライブと同じく、ワルキューレのメンバー紹介ソング「ようこそ! ワルキューレ・ワールドへ」だ。「歌は生命(いのち)」(カナメ)、「歌は愛」(レイナ)、「歌は希望」(マキナ中島)、「歌は神秘」(美雲)、最後は「歌は元気」(フレイア)と、曲中にあるそれぞれキメ台詞で、会場が大きく湧き上がる。

2.jpg
3.jpg

 

 さらに幻惑的な「チェンジ!!!!!」へ。この日は同曲の劇中のライブシーンがバックスクリーンに映し出される。5人が映像により近づけるためにダンスをこだわっていた曲だが、実際に映像と合わせて観ると、かなりのシンクロ感だった。それにしても歌にダンスに難易度の高い曲を、余裕すら感じるほどのパフォーマンスで魅せるところには、この5人の無限大の可能性を感じてしまう。

「(単独ライブは)7ヶ月ぶりのワルキューレ。今回はたくさんの曲が届けられるということで、こんなにたくさん集まってくれて嬉しいです。豊洲PITを湧かせていきましょう!」とカナメ役の安野希世乃が観客を煽る。いつもはキャラクターとしてMCをするのだが、今回はキャラクターの声でなくてもいいということだったらしく、マキナ役の西田望見は、地声でコール&レスポンスを楽しんでいた。そんな、5人の仲の良さも伝わるMCだったが、楽曲になると一気にワルキューレワールドになる。

 〈一度だけの恋なら 君の中で遊ぼう〉ーー美雲ΔJUNNAの歌声が響き渡ると会場が熱狂する。TVアニメ前期のオープニング映像と共に歌った「一度だけの恋なら」。2コーラス目からは迫力の映像が流れ、さらにボルテージは上昇していく。間髪入れずに後期オープニングテーマ「絶対零度θノヴァティック」と続けていく。5人のハーモニーの美しさと力強さで、歌の力を実感するような曲だ。さらに畳み掛けるように「Walkure Attack!」と続く。これも転調や難解なメロディラインが印象的な曲だが、それをまったく感じさせずに会場を興奮させる5人がすごい。アラド隊長機のVF-31Sアーマードジークフリードの迫力の映像もそれを後押しする。Dメロでは、美雲ΔJUNNAとフレイアΔ鈴木みのりが背中を合わせて高らかに歌い上げる。あらためて色の違う2人のメインボーカルが核として輝き続けたのがワルキューレだったと感じる。

6.jpg
7.jpg

 

 かなり濃い3曲を立て続けに歌ったところで、レイナとは違い機械音痴だという東山奈央がハッキングで極秘映像を入手したということで、10月24日に発売される3rdライブBlu-ray&DVDのダイジェスト映像を流すことに。約13分の映像を、ライブの裏話などをしながら観て盛り上がっていく。ムービングステージで客席の上空を行き来するなど、3rdライブの興奮がよみがえる映像作品になっているので、ぜひフルで楽しんでもらいたい。

 この日はプレミアムライブイベントという名にふさわしく、これでもかというほど激しい曲を続けていく。「Absolute 5」は、歌詞に〈ひとりでも欠けたら〉とあるが、映像でも美雲が戻ってくる劇中のシーンを流していたのが良かった。そして何度聴いても心が震える美雲ΔJUNNAの〈いつかこの声が果てるその日まで 歌うよ〉というソロボーカルから始まる「ワルキューレは裏切らない」へ。5人の歌に懸ける情熱がビシビシと伝わってくるこの曲で、メンバーも観客も拳を上げて一体感を高めていく。オチサビで5人が5色のスポットライトと共に集まっていく演出も美しかった。

 まだまだとまれないとばかりに、大量のCO2が噴射されて始まった「ワルキューレがとまらない」。AメロBメロは、メンバーも自由な振り付けで観客と同じ空間にいることを楽しむ。それぞれのソロパートからサビで歌声が重なるところも最高に気持ちいい。ハモリとコーラスによる音の広がりと厚みが生で楽しめるというのが、ワルキューレのライブのすごさだろう。

8.jpg
9.jpg

 

10.jpg

 そしてここで『MACROSS CROSSOVER LIVE 2019 at 幕張メッセ』が2019年6月1日と2日に幕張メッセで開催されることが決定したことが伝えられる。
 ワルキューレとリン・ミンメイ、熱気バサラとミレーヌ・F・ジーナス、ランカとシェリル……時空を超えた共演が実現するという、見逃せないライブの予定がひとつ増えたところで、最後に歌われたのは「Dancing in the Moonlight」。劇場版のエンディングテーマであるキュートでポップなダンスナンバーだ。ミラーボールの細かい光の粒が会場を包むと、そこはダンスホールになる。ラップ部分のメンバーのニュアンスの付け方にも遊びが感じられて、ライブを心から楽しんでいるのが伝わってきた。そしてそんなハッピーな雰囲気に包まれたなか“完全新作!『劇場版マクロスΔ』制作決定”という大ニュースが、メンバーから伝えられる。

 誰もが予想していなかったであろう嬉しい発表に、涙を流す人も続出。大きな歓声に包まれながらメンバーも喜びを分かち合うと、“私たちワルキューレでした!”とこのプレミアム公演を締めくくる。終演後、「ルンがピカッと光ったら」のインストが場内に流れると、観客の喜びの「Wow woh wow woh」が何度も何度も会場に響いていた。

Text:塚越淳一

4.jpg
5.jpg

 

夜の部  SET LIST
M1 ようこそ!ワルキューレ・ワールドへ
M2 チェンジ!!!!!
M3 一度だけの恋なら
M4 絶対零度θノヴァティック
M5 Walkure Attack!
M6 Absolute 5
M7 ワルキューレは裏切らない
M8 ワルキューレがとまらない
M9 Dancing in the Moonlight

2018年10月24日(水)発売 ライブBlu-ray&DVD 【商品情報】

・Blu-ray BOX
「LIVE 2018 “ワルキューレは裏切らない” at 横浜アリーナ <Day-1+Day-2>」 
VTXL-34~35/4580325327274/¥15,000(+税)

※初回限定盤特典:
・ドキュメンタリー映像
・「ワルキューレは裏切らない」MV映像
・ライブ写真集 

・Blu-ray「LIVE 2018 “ワルキューレは裏切らない”at 横浜アリーナ<Day-1>」
VTXL-36/4580325327281/¥7,500(+税)

・Blu-ray 「LIVE 2018 “ワルキューレは裏切らない” at 横浜アリーナ<Day-2>」
VTXL-37/4580325327298/¥7,500(+税)

・DVD 「LIVE 2018 “ワルキューレは裏切らない” at 横浜アリーナ <Day-1>」 
VTBL-33~34/4580325327304/¥6,500(+税)

・DVD 「LIVE 2018 “ワルキューレは裏切らない” at 横浜アリーナ <Day-2>」 
VTBL-35~36/4580325327311/¥6,500(+税)

11.jpg
公式サイト