東宝、20年3月~8月は大幅な減収減益も、21年2月28日までの業績は予想を大幅に上回る見込み

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東宝は、10月13日、2021年2月期 第2四半期の決算短信を発表。売上高は前年比48.6%減の739億9100万円、営業利益は前年比-78.8%減の70億9800万円と、大幅な減収減益の結果となった。
これは新型コロナウイルス感染症の拡大に伴う政府・自治体からの休業要請が大きく影響している。

感染症拡大防止のため、全国の映画館や演劇劇場で座席間隔を確保しての座席販売を行う等、感染拡大防止のガイドラインに則った体制を構築し、営業を再開。
新作映画のヒットや、演劇公演における有料のライブ映像配信等により復調の兆しが見えてきたものの、劇場をとりまく環境や提供作品において不透明な状況が続き、当社グループの事業全般に新型コロナウイルス感染症拡大の影響が残ったという。

その一方で、2021年2月期連結業績予想(2020年3月1日~2021年2月28日)では、期純利益が予想を大幅に上回る見込みであることも明かした。
主力の映画事業において、『今日から俺は 劇場版』および『コンフィデンスマンJP プリンセス編』のヒットにより第2四半期連結累計期間までの業績が当初予想を上回ったこと、新型コロナウイルス感染症の影響に伴う特例措置の適用を受けた雇用調整助成金等を助成金収入として特別利益に計上したことが要因だという。

アニメ関連では、8月に公開した『映画ドラえもん のび太の新恐竜』が31.2億、6月に実施された「スタジオジブリ 長編アニメーション リバイバル上映」は26.2億と好調な推移を見せた。
また今後は『劇場版 「鬼滅の刃」 無限列車編』、『STAND BY ME ドラえもん 2』、『劇場版ポケットモンスター ココ』といった注目作も多く控えている。

そのほかパッケージ事業において、DVD、Blu-ray「天気の子」「劇場版おっさんずラブ」「舞台『刀剣乱舞』維伝 朧の志士たち」等を発売、好調に推移した。

参考URL:https://www.toho.co.jp/company/ir/list.html