Production I.Gなどを子会社に持つIGポート、20年6~8月の売上高は前年同期比42.9%減。第2四半期以降に劇場用大型作品の売上を計上する見込み

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アニメスタジオ・Production I.G(プロダクション・アイジー)などを子会社に持つIGポートは、10月9日、第1四半期(6~8月)の連結決算を発表。売上高は前年同期比42.9%減の11億2700万円、営業損失は1500万円(前年同期は1億7100万円の利益計上)となった。

映像制作事業においては、「ガル学。~聖ガールズスクエア学院~」「はなかっぱ」などを制作。しかし第1四半期累計期間は映像制作事業の売上の端境期にあたり、大きな映像作品の売上はなく、売上高は1億3800万円(前年同期比89.5%減)、営業損失は1億7300万円(前年同期は1億2500万円の営業利益)という結果になった。
なお、同社は第2四半期以降に、劇場用大型作品等の売上を計上する見込みとのこと。今後公開予定の劇場作品というと、『劇場版 Fate/Grand Order -神聖円卓領域キャメロット-前編Wandering; Agateram』(12月5日公開予定)、『鹿の王』(2021年公開予定)などがある。

出版事業では月刊誌「コミックガーデン」、コミックス「リィンカーネーションの花弁 12巻」「剣聖の称号を持つ料理人 1巻」等、定期月刊誌3点、並びに新刊コミックス・書籍26点を刊行。既刊コミックスの「リィンカーネーションの花弁」「転生貴族の異世界冒険録」は特に販売好調だった。
また、新型コロナウィルスの影響による巣ごもり需要もあり、「異世界モノ」ジャンルの作品を中心とした電子書籍関連の売上が伸びている。
その結果同事業は売上高3億7800万円(同56.9%増)、営業利益3800万円(前年同期は2000万円の営業損失)と好調だった。

版権事業では、「ヴィンランド・サガ」「攻殻機動隊」「進撃の巨人」「B: The Beginning」「ハイキュー!!」等のシリーズタイトルを中心に、二次利用による収益分配を計上。売上高は5億4800万円(同49.9%増)となった。

関連URL:http://www.igport.co.jp/ir/release.html