動画配信サービス利用率で「Amazonプライム・ビデオ」が2年連続首位。ネトフリ、Huluを大きく上回る

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ジャストシステムが運営するマーケティングリサーチに関する情報サイト「Marketing Research Camp(マーケティング・リサーチ・キャンプ)」は、全国の17歳から69歳の男女1,100名を対象に「動画&動画広告月次定点調査」を実施している。

今回は2019年1月から12月までの調査データをまとめて分析し直し、その内容が「動画&動画広告月次定点調査 2019年総集編 【トレンドトピック版】」 として発表された。

なお、調査データをすべて収録した264ページのレポートは、 自主調査レポートページ( https://marketing-rc.com/report/ )から、 無料でダウンロード可能だ。

<以下調査レポートより>

【2019年の年間トピックス】

■月額制動画配信サービス利用率首位は、 「Amazonプライム・ビデオ」が2年連続
■10代の85%は、 休日、 「動画視聴」で過ごす
■10代「Youtube」ユーザーの9割以上が、 「YouTube Premium」を認知
■10代、 20代の「Instagram」ユーザーの約6割に、 「ストーリーズ」投稿経験
■10代の約3割が、 「電車内の動画広告を見て、 興味を持った」経験
■「スキップ可能なYouTube動画広告で、 そのブランドに好印象を持つ」人が増加
■自室や外出先でビデオ通話をする人が、 昨年比で大幅増
■動画ストリーミング端末の利用率1位は、 「Fire TV Stick」
■10代の約3割に、 「ライブ・ビューイング」の経験
■10代、 20代、 30代の2割以上に、 VR関連商品・サービスの利用経験

■月額制動画配信サービス利用率首位は、 「Amazonプライム・ビデオ」が2年連続
2019年11月度調査において、 月額制動画配信サービスを利用している人は24.1%でした。 現在、 利用している月額制動画配信サービスを聞いたところ、 「Amazonプライム・ビデオ」(66.4%)が最も多くの人から挙げられ、 次いで「Netflix」(22.3%)、 「Hulu」(21.5%)でした。 「Amazonプライム・ビデオ」の利用率は、 51.9%(2018年3月度調査)、 56.9%(2018年9月度調査)、 62.0%(2019年3月度調査)と推移し、 いずれの時点でも首位でした。

■10代の85%は、 休日、 「動画視聴」で過ごす
2019年5月度調査において、 休日の日中における過ごし方について聞いたところ、 10代、 20代は「動画視聴(動画配信サービス)」が最も多く(10代:85.0%、 20代:70.5%)、 30代は「ショッピング」「掃除や洗濯などの家事」(ともに76.0%)、 40代は「ショッピング」(81.0%)、 50代と60代は「テレビ番組視聴」(50代:82.5%、 60代:85.0%)でした。
※いずれも「頻繁にする」「時々する」と答えた人の合計。

■10代「Youtube」ユーザーの9割以上が、 「YouTube Premium」を認知
2019年10月度調査において、 週1回以上、 動画コンテンツを視聴する「YouTube」ユーザーのうち、 広告なしでコンテンツを視聴できる「YouTube Premium」を知っている人は、 74.7%でした※1。 年代別に見てみると、 10代(93.8%)、 20代(74.5%)、 30代(70.0%)、 40代(71.8%)、 50代(74.2%)、 60代(66.2%)でした※1。

また、 「YouTube Premium」の利用率を年代別に見てみると、 10代(12.7%)、 20代(13.3%)、 30代(9.3%)、 40代(3.3%)、 50代(2.4%)、 60代(2.6%)でした。 10代と20代は、 1割以上が「YouTube Premium」を利用していました。

※1 「現在、 利用している」「以前は利用していたが、 今は利用していない」「知っているが、 利用したことはない」と答えた人の合計。

■「スキップ可能なYouTube動画広告で、 そのブランドに好印象を持つ」人が増加
2019年12月度調査において、 スマートフォンで週1回以上、 動画コンテンツを視聴する人に対して、 「YouTubeで動画再生前に表示され、 5秒待つとスキップできる動画広告」を見たことがあるかを聞いたところ、 85.0%の人に視聴経験がありました。

視聴経験がある人のうち、 その「動画広告をきっかけに、 ブランドに興味を抱くことがある」と答えた人の割合は39.6%(2018年6月度調査:24.1%)、 「動画広告をきっかけにブランドに良い印象を抱くことがある」人は31.2%(2018年6月度調査:18.5%)でした※1。 2018年6月度調査と比べ、 好意的な印象を持つ人が増加する一方で、 「動画広告をきっかけにそのブランドに悪い印象を抱くことがある」人の割合も、 28.6%(2018年6月度調査)から36.0%(2019年12月度調査)に伸びていました※1。

※1 いずれも「あてはまる」「ややあてはまる」と答えた人の合計。

■動画ストリーミング端末の利用率1位は、 「Fire TV Stick」
インターネットから動画などのコンテンツ配信を受けてテレビなどに表示できる「動画ストリーミング端末」の利用状況を聞いたところ、 2019年10月度調査において「Fire TV Stick」の利用率が最も高く(10.7%)、 次いで「Google Chromecast」(7.7%)、 「Apple TV」(5.9%)でした。 2017年10月度調査時の「Fire TV Stick」の利用率(6.1%)と比較すると、 約1.8倍になりました。

■10代の約3割に、 「ライブ・ビューイング」の経験
2019年2月度調査において、 スポーツや音楽イベントなどを、 実際に開催されている会場ではなく、 離れた他会場でライブ映像を視聴することで楽しむ「ライブ・ビューイング」を「利用したことがある」人は13.8%、 「利用したことはないが、 興味はある」人は26.4%でした。 年代別に利用経験者の割合を見てみると、 10代(27.0%)、 20代(19.5%)、 30代(18.0%)、 40代(8.5%)、 50代(11.0%)、 60代(5.5%)でした。 10代の3割近くに利用経験がありました。

調査名:『動画&動画広告 月次定点調査』
調査期間:2019年1月~2019年12月の間、 毎月1回実施
調査対象:Fastaskのモニタのうち、 17歳から69歳までを5歳ごとに、 男女それぞれ50名ずつ 割り付けて回収(合計1,100名)。
調査方法:セルフ型ネットリサーチ Fastaskでのアンケート調査