マーベラス、19年4-12月決算はオンラインゲーム不振で大幅減益 アニメ・舞台関連も大幅な減益に

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マーベラスは、1月31日、第3四半期累計(4~12月)の連結決算を発表し、売上高185億4600万円(前年同期比8.2%減)、営業利益21億1100万円(同49.9%減)、経常利益21億3500万円(同50.2%減)、最終利益13億3600万円(同53.0%減)と大幅な減益となった。オンラインゲームの不振が主な理由だが、家庭用ゲームやアニメ・舞台関連事業も減益となった。

各セグメント別の状況は以下の通り。

①オンライン事業…売上高59億7500万円(前年同期比13.5%減)、セグメント利益1億2000万円(同86.3%減)
リリースから3年目に入った『シノビマスター 閃乱カグラ NEW LINK』が堅調な推移となったが、12月で6周年を迎えた『剣と魔法のログレス いにしえの女神』をはじめとする長期運営タイトルの売上が減少した。

また、スマートフォン向けの新作タイトルとして、ログレスシリーズの最新作『ログレス物語(ストーリーズ)』を9月18日に、中国発の弾幕シューティングRPG『ガール・カフェ・ガン』を9月20日に配信開始したが、期待通りの収益を上げることができなかった。さらに、一部タイトルについては、将来の収益見込みを見直し、資産計上していた開発費を評価減した。

②コンシューマ事業…売上高87億1400万円(同10.1%増)、セグメント利益19億3600万円(同27.0%減)
ゲームソフト販売部門は、シリーズ初のNintendo Switch向けタイトル『牧場物語 再会のミネラルタウン』を10月17日に発売し、好調なセールスを記録した。また、「ノーモア★ヒーローズ」シリーズ最新作『Travis Strikes Again: No More Heroes Complete Edition』のPS4版を同じく10月17日に発売し、Windows PC版を10月18日より配信開始した。さらに、海外アクイジションタイトル「CONTROL(コントロール)」をPS4向けに12月12日に発売した。

アミューズメント部門は、キッズアミューズメントマシン「ポケモンガオーレ」が、引き続き好調に推移した。しかし、前期の第2四半期に実施したソフトウェア資産などの売却による一時収入からの反動減が前年同期比において大きく影響した。

③音楽映像事業…売上高38億7400万円(同28.1%減)、セグメント利益11億2700万円(同32.8%減)
音楽映像制作部門は、劇場版プリキュアの最新作「映画スター☆トゥインクルプリキュア 星のうたに想いをこめて」が10月に公開となった。ステージ制作部門は、「ミュージカル『テニスの王子様』秋の大運動会2019」を10月に、「ミュージカル『青春-AOHARU-鉄道』コンサート Rails Live 2019」を10月と11月に開催した。

また、今期の完全新作として、テレビアニメ化もされた人気漫画「血界戦線」を舞台化した「舞台『血界戦線』」を11月に、人気ゲーム「ペルソナ5」を舞台化した「PERSONA5 the Stage」を12月に公演した。しかし、前期と比べてステージ公演のパッケージや関連商品の販売が減少した。