『舞台アルカナ・ファミリア2 -23枚目のタロッコ-』熱気にあふれた衣裳付き通し稽古の模様が公開

8月30日、『舞台アルカナ・ファミリア2 -23枚目のタロッコ-』の衣裳付き通し稽古が行われた。
『アルカナ・ファミリア』は乙女ゲームとしては珍しい「少年マンガ」的コマ割りをゲーム画面に採用し、またアクション要素が多い作品で、幅広いファン層を持っている。1月の初演では、キャラクターの再現性はもとより、余すことなく原作の世界観を実体化し、原作・キャストファンから絶大の支持をされ、DVD化された今でも多くのファンの心を鷲掴みにしている。

9月7日の公演を目前にした衣装付き通し稽古。本来は練りに練り上げた内容を、本番さながらのタイムスケジュールで衣裳とヘアメイクをして実際に演じてみる稽古だ。
だが、多忙を極めるキャスト陣が揃った今回の通し稽古は、なんと稽古初日以来全キャストが初めて揃ったという。現場は独特の緊張感に溢れ、気心の知れた続投キャストとはいえ、開始直前まで動きのチェックに余念が無かった。

1.jpg
2.jpg

 

初演に引き続き今回も舞台オリジナルストーリー。キャラクターを掴んでいるキャストたちが演じる『アルカナ・ファミリア』は、笑えるシーン、かっこよくキめるシーン、そして悩み、戦い、そして涙をこぼしながらも仲間と共に前進していくというストーリーを歌と殺陣シーンで彩り、見事に演じきっていた。だが、誰もがまだ何か答えを見つけきれていないようで、稽古が終わった瞬間から演出・八十島美也子氏をはじめとするスタッフ陣と活発に意見を交わして、より深く追求している姿が印象的だった。

3.jpg
4.jpg

 

公演まで残り一週間。これまでの稽古で培ったものを繋げ、組み立て、また崩しては再構築していく集中力の増す期間。スタッフもキャストも全員で9月7日の初日まで諦めずにピースを集め、初日からフルスロットルで2016年の『アルカナ・ファミリア』を表現しようとする熱気にあふれた稽古場だった。

5.jpg
6.jpg

 

7.jpg

実は通し稽古前に今回加入の新キャストのダンテ役・吉田宗洋さんの断髪式が行われた。始まりこと相撲界の断髪式のような神聖な雰囲気があったが、心から楽しそうにメンバー一人一人にハサミを通されて、まるで本物の家族のようにダンテという役をつくりあげた。舞台の外側のリアルと舞台上の虚構が繋がった瞬間でもあった。

公式サイト

(C)2016舞台アルカナ・ファミリア2製作委員会