『神々の悪戯』入野自由さん、小野大輔さん、神谷浩史さんらが総出演したファンイベントレポートが到着

2014年4月から6月にかけて、TOKYO MXほかで放送されていたTVアニメ『神々の悪戯』のメインキャストが勢ぞろいしたイベント「TVアニメ『神々の悪戯』ファンイベント~箱庭フェス~」が10月19日、東京・よみうりホールにて開催された。

イベントに出演したのは入野自由さん(アポロン・アガナ・ベレア役)、小野大輔さん(ハデス・アイドネウス役)、上村祐翔さん(戸塚月人役)、豊永利行さん(戸塚尊役)、神谷浩史さん(バルドル・フリングホルニ役)、細谷佳正さん(ロキ・レーヴァテイン役)、梶裕貴さん(アヌビス・マアト役)、森川智之さん(トト・カドゥケウス役)だ。今回は、夜の部のレポートが到着したので紹介しよう。

※以下、メーカー発表の情報をもとに記事を掲載しております。

密度たっぷりの朗読劇からイベントスタート!

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イベントはトトとアヌビスのやりとりによって幕をあけた。アヌビスは「カーバラバラ」というおなじみのセリフのみで語りかけると、そのセリフを受けてトトが進行していくという形でオープニングトークは展開していく。
トトは壁ドンをしながら「今日は(イベントを)存分に楽しむがいい」と言うと、客席からは黄色い歓声が。しかしまだ歓声が足りないとばかりに、「貴様らの声が届かぬと、この幕は開かぬぞ。貴様ら、盛り上がる準備はいいか!?」と、ライブのように観客をあおりはじめるトト。拍手と大歓声でその呼びかけに応える観客にトトも満足したのか、「時の神・クロノスの力で時間を戻し、アホどもが人間の世界に来たときの話でも聞かせてやろう」と言うと、ようやくステージの幕があき、待望のイベントがスタートした。

ステージの幕が開くと、そこにはすでにメインキャスト陣が勢ぞろい。会場の盛り上がりが一気に最高潮に達するなかはじまったのは、イベントオリジナル朗読劇・前編だ。アニメ最終回のラストカットとリンクするかのような前日譚で、神々がヒロイン・草薙結衣に会うため、人間界に来たときに起きた出来事を聞かせてくれた。

彼女を驚かせるためアポロン、ハデスらは人間界にやってきたものの、彼らがたどりついたのは「く“た”なぎ神社」。メリッサが結衣を「く“た”なぎ」と呼ぶため、それに影響されたゼウスが誤って「く“た”なぎ神社」に彼らを送りこんでしまったのだという。「どうしたら妖精さんがいる草薙神社に行けるの?」と困惑するアポロン。そんな様子を箱庭から眺めるトトとアヌビスは、ゼウスの間違いを正すため一旦、箱庭に6人を呼び戻すことを思いつく。呼び戻したところで、トトは6人を「神の衝撃波」こと壁ドンによって結衣がいる「草薙神社」へと送ることに。

トトの見事な壁ドンによって人間界に再び舞い戻った6人。しかし到着した場所は草薙神社ではないようで、ハデスも「たくさんの人間たちの声が聞こえる」と不安げな様子。すると、「(声が聞こえるのは)あっちの方からだよね?」とロキ役の細谷さんが客席を見渡しながら言い――そう、神々が降り立ったのはよみうりホールだったのだ。

神である自分たちの存在を理解してくれる人間に感動しつつも、本当に理解してくれているのか、確認のために話しかける6人。「私が転んだら手を引いて起こしてくれる人はいる?」とバルドルが話しかけると「は~い」と観客から返事があったり、ハデスがおずおずと「お、俺と一緒に星を観察してくれる人は……?」と言えば、「がんばって!」と声援が送られたりと、朗読劇でありながら観客=人間たちと楽しそうなやりとりを繰り返し、いよいよ神々は本来の目的地・草薙神社へ向かうことに。

と、ここでディオニュソス・テュルソス(CV:野島裕史)、トール・メギンギヨルズ(CV:杉山紀彰)も登場。彼らも「く“た”なぎ神社」に転送されていたことが判明するものの、彼らは自分たちの力で草薙神社を探しにいくことに……というところで、前編が終了。

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朗読劇を終えると、8名はキャラクターのセリフを交えて観客に挨拶。入野さんはキュートに「わぁ~妖精さんがいっぱい!みんな一緒に楽しもうね!楽しんじゃおうね!!」と言うと、小野さんはハデスの名言「近づくな、不幸になるぞ」とあわせてイベントに対する意気込みを語っていた。上村さんはホールイベント初出演ということもあってか緊張した様子ながらも月人のセリフを完璧に言い切り、満足げな様子。豊永さんは元気いっぱいなセリフで会場を盛り上げると、神谷さんはステージ上を歩きまわりながら「今日は8人でイベントをやるんだ。でも、みんな、私だけを見ていてほしいな。たくさん楽しませてあげる」と決め顔を見せながらバルドルのセリフを読み上げていた。細谷さんはセリフをド忘れしキャスト陣を驚かせるハプニングも。アヌビスになりきった梶さんは「カーバラバラ」のみで挨拶するも、その表情や仕草によって観客に思いを伝えていた。

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コーナー「箱庭メモリー」でベストシーンを生公開!

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森川さんがトトとしてクールに決めたところで、続いてのコーナー「箱庭メモリー」へ。視聴者アンケートによって選ばれた各キャラクターのベストセリフを各人が予想しつつ、実際に選ばれたセリフを生で聞かせてくれるというコーナーだ。
トップバッターはトトのベストセリフ。森川さんがベストセリフに選ばれた「トト様と呼べ!」をカッコよく言うと、続いてはロキのセリフ。細谷さんは「“子猫ちゃん”に関係したセリフじゃない?」と予想するものの、実際はバルドルに向けた「オレだけを見ろよ、バルドル。お前はオレのものだ!」。内容が内容だけに細谷さんは照れた様子ながらも、真剣にセリフを言い、観客からは拍手と歓声が上がっていた。

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バルドルのベストセリフは、第7話で結衣への熱い思いを語る「あなたがこれまで私に何回微笑んで、何回話しかけてくれたのか、私はいつも心のなかで数えているんだ。」という長セリフ。ステージのセンターに立った神谷さんは、客席をじっと見つめたかと思うと作品やキャラクターを超越した変顔でセリフの読み上げをスタート。これはまずいと感じた7人は「神谷さん、表情がNGだから!!」と進行をストップさせるものの、神谷さんは涼しげに「僕、アフレコのときの気持ちとか表情を思い出しながらやってるんだけど?」。神谷さんvs7人でボケ&ツッコミを繰り返したものの、最終的にはビシッと決めてくれた。

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豊永さんは、尊が結衣をお姫様だっこをしながら言う「オレが守ってやる」というセリフだったため、エアハグをして披露。月人のベストセリフは「草薙結衣、オレとキスしてください」という甘いもので、上村さんは先輩たちにいじられながらもキャラクターを崩すことなくクールに再現。おまけに投げキッスも付け加えていた。

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ハデスは予想通り「近づくな、不幸になるぞ」がベストセリフに。小野さんがはりきってセリフを言おうとするものの、入野さんや神谷さんを中心に全員からいじられ、しまいには着ていたジャケットを脱がされるはめに。そんな小野さんのジャケットを羽織ることになった豊永さんが「小野さん、汗がすごいですね!」と感想を述べると、今度はそのセリフをきっかけに小野さんに全員が注目。その隙に小野さんが座っていたイスが隠され、犯人が梶さんだとわかると小野さんは「梶くんもオレと同じなのに!」と言いながら、報復とばかりに梶さんにアタックし、ステージを盛り上げていた。
てんやわんやとなるステージで、入野さんはアポロンの「妖精さんって呼んでいいかな?いいよね?だって君は妖精みたいに愛らしいから」とかわいらしく決め、最後は第10話にのみ登場したアヌビスの「カーバラバラ」というセリフを梶さんが言い、コーナーは締めくくられた。

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キャスト陣の「アニメ本編を通じて一番感動したシーン」とは――

同じく視聴者アンケートを元にした「神々のランキング」コーナーでは「アニメ本編を通じて一番感動したシーン」を紹介。第3位は、11話のバルドルを救うため行動を起こすアポロンと結衣のシーン。第2位は、3話のそれまで心を開いてくれなかったロキと尊が花火を通じて、結衣に少しだけ心を開くシーン。そして堂々の第1位は、最終回の草薙神社で結衣と神々が再会するシーンだった。圧倒的な得票数で1位に選ばれたシーンだそうで、小野さんは「結衣ちゃんが僕たちの呼びかけにハッとして一筋の涙を流すところが好きです」と注目ポイントも語っていた。

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各キャラクターやアニメの名シーンを振り返ったところで、次のコーナーへ。ステージではコーナー転換の準備が進むなか、時間を持て余した入野さん、小野さん、神谷さん、上村さん、豊永さんがBGMとして流れているオープニングテーマ「TILL THE END」にあわせて、オリジナルダンス&エアソングを披露。観客も拍手でリズムを刻みつつ、まさかのサプライズライブに会場は大歓声に包まれた。あまりにノリノリな雰囲気についていけなかったのか、細谷さんは照れた様子で神谷さんの後ろに立ちステージを見守っていた。
本気のエアライブを披露し、やや疲れ気味のキャスト陣が着席したところで、バラエティコーナー「教えてトト様!みんな一緒/期末テスト編」。DVD・BDの映像特典として行われた企画で、映像特典では森川さんが先生役を務めていたが、今回は梶さんもアシスタントとして参加。ギリシャ神話チーム(入野さん&小野さん)、日本神話チーム(上村さん&豊永さん)、北欧神話チーム(神谷さん&細谷さん)にわかれて、3科目のテストを実施。もっとも優秀だったチーム(テスト結果の判定は観客の拍手の大きさ)には“豪華賞品”が贈られる、というテストの最初の科目は「美術」。提示されたお題を見て、そこから想像される架空のキャラクターをスケッチするというものだ。

と、ルールを説明する梶さんの横で、おもむろに弁当を食べはじめる森川さん。「さっき楽屋で食べられなかったからさ~」と言いつつ、場の空気に影響されることなくもくもくと食べる森川さん。梶さんにも「あ~ん」をしてしゅうまいを食べさせ、司会進行の2人の口がふさがる事態に「もう学級崩壊だよ!」と神谷さん。結果、スタッフに弁当を回収され、ようやく本題に。お題は「クリスマスマーケットで、トトがミイラ人形の代わりに売る人形を描きなさい」というもの。

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神谷さんは人気のキッズアニメキャラクター、細谷さんはメリッサ、小野さんは呪いの人形、入野さんは自身発案のキャラクター「カボチャ大王」、豊永さんは劇画チックなサンタクロース、上村さんはかわいらしいサンタクロースを描き、その個性的なイラストに観客は爆笑していた。
続く「算数」では、「ハデスは“不幸”という言葉を何回言った?」という問題に挑戦。小野さんは「オレは正解しますよ」と自信をのぞかせていたが、正解・20回に対して「22回」と回答し、惜しくも不正解に。最後の科目「心理」では、アニメのEDに登場した6人の神々のセクシーイラストを見たアヌビスの心境を答えよ、という問題。

梶さんはイラストを見ながら表情豊かに「カーバラバラ」でアヌビスの心境を実演。それを見た神谷さんは「何で女じゃねぇんだよ、クソが!」とアヌビスらしからぬ過激なセリフを、入野さんは「バルバル(バルドル)、意外といい身体してんじゃね?」と回答し、観客の笑いを誘っていた。細谷さんは「うわ~見えそう、見えそう」とそのきわどさに触れつつ、上村さんは「下は脱がないのかよ!」、豊永さんも「下は、あ~そういう風になってるんだ」と見えそうで見えない部分に触れた回答を連発。ちなみに正解は「下はどうなってるんだろう」で、最終的にギリシャ神話チームと日本神話チームが同率優勝ということに。しかし優勝チームは1チームのみということで、チームを代表して小野さんと上村さんがジャンケン対決。最後はハデスの不幸を上村さんにぶつけた小野さんが勝ち、優勝はギリシャ神話チームに決定。優勝賞品のピュアホワイト(とうもろこし)を受け取って、小野さんは「こんな幸せがあっていいんでしょうか」と満足そうだった。

トト&アヌビスが悩みを解決! そして最後には朗読劇の後編

爆笑連続のバラエティコーナーのあとは、エジプト神話チーム(森川さん&梶さん)がメインの「トトとアヌビスのお悩み解決」コーナー。観客から寄せられた悩みを紹介しつつ、それを森川さんと梶さんが解決に導くというもの。「鳥のフンが頭に落ちてきます。どうしたら避けられますか?」というお悩みには「鳥より上に行けばいい」と森川さんが誰もが思いもつかなかった解決方法を提案。「最近、幸せが続きすぎて怖い」という悩みには「幸せなのはいいこと。いつか来るかもしれない不幸を凌駕するほどの幸せを今、ためておけばいい」と、今の幸せを謳歌するようアドバイスしていた。

イベントもいよいよ終盤へ突入。最後のコーナーとして、朗読劇・後編がスタートした。草薙神社に向かう6人が人間界の様々なものに興味を抱きつつも見たことのないものに驚いたり、6人がそろって行動することで結衣との思い出を振り返ったりするという話だ。

アポロンやハデス、月人や尊がテレビに興味を惹かれているなか、ロキはバルドルがはぐれてしまったことに気づく。「きっと肉の匂いにつれられてどこかに行ってしまった」と全員一致の見解によって、5人も肉の匂いを頼りにバルドルを探すことに。そしてようやく見つけたバルドルは、なんとステーキ早食い競争に参加しており、しかもぶっちぎりでチャンピオンになっていたのだ。肉をいっぱい食べられてご機嫌なバルドルを発見した5人はバルドルと合流、肉のギフト券を優勝賞品としてもらい、6人のテンションも急上昇。それもこれも「これでバーベキューをしたら彼女も喜ぶ」と結衣の笑顔を想像したからだ。

そして、これまで行動を共にすることがなかった彼らは、ふと箱庭で過ごした日々を思い出す。6人の気持ちがひとつになったのはすべて結衣のおかげだ、と。そして、ようやく草薙神社に到着。結衣に会えると胸を膨らませる彼らに、ディオニュソスもトールも合流し――全員が結衣と再会した最終回のラストカットがスクリーンに表示されると、ついに朗読劇は終了した。

終始笑いに包まれていたイベントもいよいよエンディングへ。ゲームからアニメ、そしてイベントを振り返っての感想をそれぞれ語りつつ、最後は観客にサイン入りボールをプレゼント。そして再びオープニングテーマ「TILL THE END」が流れると、幕が下りていくなかでもダンス&エアソングを披露。最後の最後までファンサービス満載で楽しませてくれた。

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アニメの放送が終了してもなお、高い人気があることを本イベントで見せつけた『神々の悪戯』。原作ゲームは続編『神々の悪戯 InFinite』が2015年に発売予定となっており、アニメが終わってもなお神々のストーリーはこれからも続いていく。今後、どのようなメディア展開をしていくのか大いに期待したい。

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