「声優と夜あそび」細谷佳正が先輩声優・吉野裕行&安元洋貴にマジ質問。3人が声優の多様性に思うこととは?

動画番組

「ABEMA(アベマ)」は、「アニメLIVEチャンネル」において、2023年2月4日(土)夜10時から夜11時30分にわたり、『声優と夜あそび WEEKEND【安元洋貴×細谷佳正×吉野裕行】 #11』を放送した。

本放送では、細谷さんが半年間願い続けた念願の企画「細谷presentsマジしゃべり」を実施。細谷さんが話を聞きたいゲストを招いて、好きなトークテーマで好きなだけ語り合うというこの企画。ゲストとして安元洋貴さん、吉野裕行さんが登場し早速“マジしゃべり”がスタートする。

声優を目指したきっかけや、親に夢を打ち明けた際の反応などを赤裸々に語っていく3人。続く、細谷さんからの「競走が激しい声優界の中で、頭一つ抜け出すためにしてきた努力は?」という質問には、吉野さんが「できるだけ人がいないところに行こうって感じかな」と回答。同世代の声優が次々に輝いていくところを間近で見てきたと話し「だから劣等感が強いんだよね。いまだにそうだけど」と明かす吉野さんに、2人から驚きの声が溢れる。その後、「この人たちと勝負しても意味がない。同じ枠は取れないんだ」と察したという吉野さん。それから「じゃあ違う枠を取るためには、どうしたらいいんだろう」「俺の声質で攻略する先輩って誰がいるだろう」と分析し、戦う相手を明確にしたことを語る。

また、細谷さんから「腐ってたことってありますか?」という切り込んだ質問も。「あるある」と頷き、「妬み嫉みじゃない?自分の力がなくてうまくいかないとか、オーディションに落ちたりするのを、わかってくれないとか嘆いて吐口にしてたことはある。負けん気でもありますけどね」と語った安元さん。その後「できることならば、なんでもかんでも、全部出たいのよ。でも無理じゃん。その葛藤はずっと抱えるんじゃないかな」と語り、役者としてのハングリー精神を見せる。

また、吉野さんは「いまだにそういう気持ちはありますよ」と回答。「いい作品を目にしてしまうと、なぜ自分は関われないんだろう、なぜ自分は必要とされないんだろう、この中に俺がやれる役はないのかって思うじゃん」と悔しさを滲ませながら、「そのご縁がなかったことは残念だし、逆に自分がいい作品に巡り合っているときは誰かそう思っている人がいると思うから、自分の役を責任持ってちゃんとやりたいって思う」と役への向き合い方を語る吉野さんに、安元さん、細谷さんも「めっちゃある」「わかります」と共感していた。

ほかにも、憧れの声優や、下積み時代などを語ったり、視聴者から募集した恋愛・人生相談に40代独身“こじらせ”男子が、真面目に解決策をアドバイスするコーナー「40代独身声優が解決!?視聴者お悩み相談」も実施されたりと、40代声優たちの赤裸々トークがたっぷりと繰り広げられるなか、最後は「仕事の多様性が増すなかで、声優はこれからどう生き残ったらいいのか?」というテーマに。

細谷さんが「例えばSNSのフォロワー数がキャスティングに影響するよっていう都市伝説があったり、バラエティに出ることによってそれが宣伝に繋がったりって制作は考えると思うんです」とキャスティングの変化について触れると、吉野さんは「対応しないといけないし、そこに必死だし、だが声優でいたいんだよ。逆転してしまうことは絶対起こしたくない」と訴えつつ、「ニーズが多ければ振り回されてしまって、どこかわかんなくなる瞬間が出てくるんじゃないかな」と声優が主軸であることを見失う可能性を危惧。また、それに大きく頷いた安元さんも、「主軸はマイクの前っていうのは絶対になきゃダメだと思っていて、プラスaは、都度都度対応していくしかない」と話し、それぞれ声優の多様性について自論を語っていく。
そうしてあっという間に番組も終わりの時間に。90分間先輩2人にさまざまな質問をぶつけた細谷さんは、「時間が足りません!」とあっという間の時間を嘆いていた。

『声優と夜あそび WEEKEND【安元洋貴×細谷佳正×吉野裕行】 #11』
放送日時:2023年2月4日(土)夜10時~夜11時30分
番組URL:https://abema.tv/video/episode/218-434_s19_p11
出演者(敬称略):安元洋貴、細谷佳正、吉野裕行