楠木ともり、朗読と歌唱で織りなす配信ソロライブを開催。3rdEPのリリース、謎に包まれた特設サイトなど新たな展開も発表

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楠木ともりさんの配信限定ソロライブ、Tomori Kusunoki Story Live 「LOOM-ROOM #725 -ignore-」が昨日開催された。

昨年 12 月 22 日に実施された「Kusunoki Tomori Birthday Candle Live『MELTWIST』」以来となる自身 2 度目の配信限定ソロライブは、ひとつの楽曲を歌詞の朗読とライブパフォーマンスという 2 つの異なる側面から追及していく構成。朗読パートでは配信ならではの映像演出も用意され、非常にコンセプチュアルな内容で観る者を圧倒させた。

ライブタイトルにも用いられた「LOOM-ROOM #725」のルームプレートがかけられた部屋に楠木が入るところから始まる今回の配信ライブ。室内にある書棚から1冊の本を取り出すと、彼女は椅子に座り「アカトキ」の歌詞を朗読し始める。普段の歌唱スタイルとも異なる、声優としての魅力が余すところなく伝わるこの表現は、彼女のライブスタイルに新たな可能性をもたらしたのではないだろうか。朗読を終えると、バンドメンバーがスタンバイする部屋へと移動し、そのまま「アカトキ」をグルーヴィーな演奏に乗せて歌唱。歌詞の朗読を経て聴くことで、ひとつの楽曲の世界観により深く浸ることができたはずだ。

以降も 1stEP『ハミダシモノ』、2ndEP『Forced Shutdown』収録曲の数々を、歌詞の朗読を交えながら披露。ライブパートではスタジオ音源に忠実なアレンジから、バンド編成にあわせた新たなアレンジまで、曲ごとに聴き応えのあるものばかり。熱のこもったバンド演奏にあわせ、楠木も情感豊かな歌声を響かせていく。また、朗読パートでは歌詞の読み方や表現を曲ごとに少しずつ変えることで、その歌詞の中で描かれる主人公の心情や楽曲の世界観がよりリアルさを増し、続くライブ歌唱を通じてその曲が体に染みわたっていく。こうした説得力の強いパフォーマンスができるのも、声優活動とアーティスト活動の双方に全力を注ぎ込んできた楠木ならではと言える。
オープニングからエンディングまでストイックなまでにこだわり抜いた今回のオンラインライブ。このライブを通じて、声優/シンガーソングライター/アーティストというさまざまな顔を持つ楠木ともりのずば抜けた才能や個性をたっぷり体感できるはずだ。同ライブは 8 月 1 日(日)23:59 までアーカイブ視聴可能なので、まだ観ていないという人はぜひ今からチェックしてもらいたい。

そしてライブの最後には、3 つの新情報が解禁された。1 つ目は、1 か月後の 8 月 25 日(水)に配信開始となる新曲情報。「タルヒ」というタイトルと、手紙を読み上げるような楠木のボイスのみが公開され、果たしてどのような楽曲になるのか、期待感が高まっている。
2 つ目は、「correlatlas.com」(https://www.correlatlas.com/)のオープン。パスワードを入力するとエントリーすることのできる謎のサイトとなっており、“音と言葉”からうまれた人々が住まう「コリレイトラス街」を垣間見ることができるという。どのような内容になっているのかは完全に謎に包まれているので、ぜひパスワードを入手してアクセスしてほしい。

そして最後に、3rdEP が今年の冬にリリースされることが決定した。1stEP「ハミダシモノ」・2ndEP「Forced Shutdown」に続いて、次作も楠木ともりの多才さがどのように発揮されるのか、ぜひ続報を楽しみにしてもらいたい。

Tomori Kusunoki Story Live 「LOOM-ROOM #725 -ignore-」アーカイブ視聴はこちら
https://eplus.jp/kusunokitomori-stp/

公式サイト