東京アニメアワード2017にて「神山祭 in TAAF 2017」開催。神山健治監督が『攻殻機動隊 S.A.C』『精霊の守り人』『東のエデン』の制作秘話を披露

『東のエデン』『精霊の守り人』『攻殻機動隊S.A.C.』など、重厚な世界設定を構築しその中で人間ドラマを描いてきた神山健治監督初の劇場オリジナルアニメ『ひるね姫~知らないワタシの物語~』が3月18日に公開となる。

公開に先駆けて、3月20日から開催されている東京アニメアワード2017にて本作の監督である神山健治氏がオープニングセレモニーとオープニング上映にゲストとして登場。
さらに11日には【神山祭inTAAF2017】と題して、TVシリーズ『攻殻機動隊S.A.C.』『精霊の守り人』『東のエデン』の第1話上映と、『ひるね姫』のスピンオフ、Hulu オリジナル短編「エンシェンと魔法のタブレット」の劇場初上映を神山監督と石川光久氏(Production I.G社長)の生コメンタリー付きで行った。

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10日の『ひるね姫 ~知らないワタシの物語~』上映後には、本作の製作に至ったきっかけや、ココネの性格が、実は自身の学生時代に似ていたかもしれないと明かした神山監督。
さらに、「テクノロジーを真ん中に据えつつ、世代間の話を作っていきたいというのがあって、「ひるね姫」の物語を発想した。」と、本編に魔法を登場させた理由を語った。

翌11日に開催された「神山祭in TAAF2017」では、『攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX』、『精霊の守り人』、『東のエデン』の1話を上映しながら、神山監督とProduction I.Gの石川光久社長が生オーディオコメンタリーを実施。
オーディションの様子や、「東のエデン」の冒頭のシーンは異国に来た雰囲気を出したかったので字幕を入れなかったなど、新たに明かされる制作秘話にファンは聞き入っていた。

最後に、神山監督は「どういう風に作品を作っていこうかなと思った時に、攻殻機動隊というビッグタイトルをやってみないかと声をかけてもらった時のことを思い出します。あれが35歳の頃で、気がついたら今年51歳なんですよね。頑張って作ってきてよかったです。こうやって形になって残ってくれているのは嬉しいですし、誇らしい気持ちになります。」としみじみ語った。

石川社長は「神山さんはすごく家庭に対する愛情が人一倍強いんですけど、仕事が入るとすぐスタジオに入るんですよね。誰よりも監督としての背中を見せていて、諦めない人ですから。そういう姿勢が全てフィルムの端々に入っているので、そういう部分を含めてみてほしい。」と笑顔で2日間にわたるイベントを締めくくった。

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『ひるね姫~知らないワタシの物語~』

原作・脚本・監督:神山健治
キャスト:高畑充希、満島真之介、古田新太、釘宮理恵、高木渉、前野朋哉、清水美沙、高橋英樹、江口洋介ほか
音楽:下村陽子
キャラクター原案:森川聡子
作画監督:佐々木敦子、黄瀬和哉
演出:堀元宣、河野利幸
制作:シグナル・エムディ
配給:ワーナー・ブラザース映画

公式サイト

(C)2017 ひるね姫製作委員会