『劇場版ソードアート・オンライン -オーディナル・スケール-』近未来型音楽ライブが開催。ユナ×LiSAのスペシャルARライブも

近未来の世界を描いた『劇場版ソードアート・オンライン -オーディナル・スケール-』と、コンピュータとアナログなテクノロジーを組み合わせた視覚的・触覚的作品やデジタル装置を用いてアナログな実体を駆動する研究で知られる落合陽一氏とのコラボレーション企画が実現した。

2月15日(水)に横浜のDMM VRシアターにて、アニメの世界観と最新研究を組み合わせた未来型トークショーとARライブを実施。
イベント冒頭には、TVアニメ版『ソードアート・オンライン』のダイジェストムービーが流れ、続いて劇場版の冒頭部分の映像を上映。公開前にチラッと観ることができる映像は、駆け付けたファンの期待値をさらに高めた。

本編の続きが気になるところで映像が終わると今度は落合氏が登壇。登場早々自身も『ソードアート・オンライン』の大ファンであることを告げ、自身の好きな茅場晶彦のシーンを語った。
その後、伊藤智彦監督と慶應義塾大学環境情報学部卒業したギークな女優として知られる池澤あやかさんが続々と登壇し、本作でも非常に重要なAR(拡張現実)の特殊視野効果をふんだんに使ったARトークイベントを始める。

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トークイベント中にはユイやステータスを確認するアイコン、立体的な地図などがステージ上に出現し、最先端の技術を駆使した演出でイベントを華やかかつ先進的なものにしました。またトーク中、空中に浮かび上がった映像を触れる空中ディスプレイが話題にのぼり、すでにそういった研究がされていて『ソードアート・オンライン』の世界のようなデバイスが、現実世界に現れるのもそう遠くない未来でると語る落合に、伊藤監督と池澤さんは感嘆の声を上げた。

トークイベントが終了すると今度は本作のゲストキャラで、ARアイドルとして作中で非常に重要な役割を担うユナのARライブイベントがスタート。
ステージ上に湧き出るように現れたユナが劇中で実際に歌う楽曲を歌唱。本物の人間と見紛うほどの多彩で滑らかな動きを披露し全身を使って歌に感情を乗せ全3曲のメドレーを歌い切った。

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ライブが終了するとユナからの紹介で、シークレットゲストのLiSAさんが登場。その名が呼ばれた瞬間、観客席からはこの日一番の歓声が上がり、大きな拍手とともにLiSAさんを迎えた。
ステージ上に姿を現したLiSAさんがその場を去ろうとするユナとハイタッチ。その瞬間、ユナはパッと花のように舞い散る消え、LiSAさんのライブがスタートする。

LiSAさんのライブパートでは本作の主題歌「Catch the moment」を歌唱。ステージ上で激しく歌うLiSAさんの周りをARで浮かび上がった歌詞が浮かんでは消えを繰り返し、幻想的なライブとなった。ライブが終わった瞬間、LiSAさんは観客席に「私は本物です!」と自身はARではないことを主張し、会場の笑いを誘った。

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ゲストコメント

Q:『ソードアート・オンライン』の世界のようにAR機能が発達したら、何がしたいですか?
伊藤智彦監督:TVアニメ版の『ソードアート・オンライン』第1期の《アルヴヘイム・オンライン》のように、自由に空を飛びたいです。

池澤あやか:私は、自分の脳をデバイスに繋げて記憶をセーブすることで、自分をコピペしたいと思います。仕事の量を分担してゆっくり休みを取りたいです。

落合陽一:僕は植物をよく枯らせてしまうので、植物に湿度計を取り付けていつでも調節できるようなデバイスが欲しいです。

Q:主題歌「Catch the moment」にはどういった思いを込めましたか?
LiSA:監督に「この映画を観終わった人たちが大切な人たちに『ありがとう』を伝えたいと思えるような作品にしたい」と聞かされ、そこからシナリオを読ませていただいたのですが、現実に生きる人にも作中に生きるキャラクターたちにも、これからの時を一つづつ丁寧にキャッチして欲しいという思いを込めました。

Q:公開を待つ人々へのメッセージ
LiSA:『SAO』を愛する人々、そして未来を夢見ている人々に心から楽しんで頂ける作品です。ぜひとも劇場で主題歌「Catch the moment」と一緒に楽しんで頂けたら嬉しいです。

落合:『ソードアート・オンライン』は無限に作り続けられて欲しいなと思っています。本作はARをテーマにしていて、本当にリアリティがあったなと思いました。現代の進んできた科学と、本作の世界観が非常にマッチしていてきっと今僕たちがARのゴーグルを着けている時代も、もう少ししたらこの映画に近づいていくんだろうなと思います。この映画を見て今の若い人たちが工学やサイエンスに興味を持って、そういったものを作る技術者の側になってくれたら、研究者として冥利につきるなと思います。ぜひ劇場にお越しください。

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公式サイト

(C)2016 川原 礫/KADOKAWA アスキー・メディアワークス刊/SAO MOVIE Project