『虐殺器官』新スタジオ「ジェノスタジオ」設立により制作継続が決定。2016年中の完成を目指す

1.jpg

2015年9月末に起きた株式会社マングローブの経営破綻により制作の中断と公開延期を余儀なくされていた『虐殺器官』の制作継続が決定した。
マングローブに代わって制作を行うのは、本作のチーフプロデューサー・山本幸治氏が設立した新スタジオ「ジェノスタジオ」。新スタジオの名称は作品の英語タイトル「GENOCIDAL ORGAN」より取ったもので、11月中に正式に設立の予定だという。

また、監督の村瀬修功他メインスタッフは続投、制作体制を強化し2016年内の完成を目指しているとのこと。しかしながら現時点では公開時期は未定、販売していた劇場前売券は継続後の劇場公開では使用できないため、払い戻しを呼びかけている。

「虐殺器官」監督 村瀬修功 コメント

誰も予想できない事態が起こってしまいましたが、こうして制作継続が決まったのは、伊藤計劃さんが与えてくれた好機のようにも考えることができます。山本チーフプロデューサーが立ち上げてくださった“ジェノスタジオ”には、主要スタッフも再び集まってくれています。皆さんの期待に応え良い作品を作る為、スタッフ一同制作に邁進する所存です。

「ジェノスタジオ」代表 山本幸治チーフプロデューサー コメント

マングローブの経営破綻により、制作継続が危ぶまれましたが、何とか制作再開にこぎつけることができました。お客さんの期待を裏切らずに済んだことが何よりです。その責任を果たしたいという意志を示してくれたフジテレビをはじめ製作委員会各社に感謝いたします。一方で、今回のマングローブの問題は業界全体の問題であり、他人事ではないと感じています。「虐殺器官」をきっかけに生まれたスタジオが、業界を変えていく最前線になればと思っています。

公式サイト

(C)Project Itoh / GENOCIDAL ORGAN