映画『ゆるキャン△』初日舞台挨拶に花守ゆみり、東山奈央、原紗友里、京極義昭監督が登壇

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7月1日(金)に丸の内ピカデリーにて映画『ゆるキャン△』の初日舞台挨拶を開催し、花守ゆみり(各務原なでしこ役)、東山奈央(志摩リン役)、原紗友里(大垣千明役)、京極義昭監督が登壇した。

<以下、オフィシャルレポート>

いよいよ迎えた映画『ゆるキャン△』の公開を記念して、初日舞台挨拶を開催!MCによる呼び込みで、各務原なでしこ役・花守ゆみり、志摩リン役・東山奈央、大垣千明役・原紗友里、そして京極義昭監督が登壇し会場は大きな拍手に包まれました。

会場に集まった『ゆるキャン△』ファンを前に、今の気持ちを聞かれると
監督「本当に無事に迎えられて今はホッとしております。作っていく過程で想定していた以上に尺が伸びていって…(笑)あれもこれも入れたい!と 2時間超えそうだったのをなんとか納めました。スタッフとキャストの皆さんのおかげでいい映像にすることができて嬉しいです。」

花守「詰め込みたいものを沢山詰め込んでいただいて、その中で資料やストーリーを事前に読ませていただいた時から『これを全力で演じて応えたい』という気持ちでいっぱいだったので、皆さんにお届けできるということで緊張もありますけど、とにかく嬉しいです。」

東山「アフレコの時から素晴らしい映画だと思っていました。ビジュアルを見て大人になっていることに衝撃を受けて、オリジナルのお話を、監督をはじめ皆さんがゼロから作り上げられたということで台本を手に取るまでドキドキしていたんですが、皆が見たい『ゆるキャン△』が詰まっている、そして『ゆるキャン△』じゃなければ、映画じゃなければ描けない物語になっていると思ったので、最強の『ゆるキャン△』を見ていただきたいです!」

原「台本を頂いたときに『大人になってるよ…!』とキャスト陣で話していたのが、試写で見させていただいて『すごかったよ…よかったよ…』と非常に盛り上がって。やっと皆さんと共有できる喜びがすごいので、まずは見ていただいて、いっぱい語り合いましょう!」
とそれぞれに喜びを表現。

TVシリーズから月日が流れ、大人になった5人が描かれた本作。この物語を描くきっかけを問われると
監督「4年くらい前、第1作目の放送終わった少し後にショートアニメ『へやキャン△』、『SEASON2』、そして映画を作りましょうと。『え、うそでしょ?!』とびっくりして。映画はオリジナルで考えてみようか?という話から、見たいものを挙げていったときに、1作目最終話でなでしこの妄想シーンとして出てきた大人になった5人の姿が作っていて面白かったし、もうちょっとこの5人を見てみたいという気持ちになって。それが最初のきっかけで、実際に実現可能かどうか先生と一緒に相談しながら作っていきました。」
と企画発案の裏側を明かしました。それを受けて、映画化発表時に喜びのあまり花守が泣いてしまった当時のことを一同が思い出す場面も。

一方、大人になったキャラクターを演じたキャストたち。
「大人を演じるって、なんちゃっての大人を第1作目で演じて以来で…」と話す花守に、東山が「皆が慣れ親しんでいる高校生の雰囲気をそこなわずに、でも大人として成長した姿をどうやって感じてもらえるかというところはスタッフさんたちとディスカッションして。いわゆる”演じ分け”をするのではなくて、セリフに則って身を委ねることで自然と演じられていた気がするよね。」と言うと、全員が頷きしみじみ。原は「千明は“大人のお水”を飲んだり…ぐびっと(笑)今までの千明に則ったままでいったらすんなりいけました。大人にしようとか考えずにやりましたね(笑)」と話し、会場の笑いを誘いました。

花守「2人が職場にいるシーンで、大人になって…現実で戦っていると思って(笑)」と感慨深げな様子を見せると、東山も「社会人として頑張っているから、新鮮だったよね。」と話し、続けて「進路を選んだ結果が映画に詰まっていて。新鮮さもありながら皆が皆らしく成長していったんだなって。」と、考え抜かれた大人の姿について言及。監督が「5人が将来何をするのかというのは、キャラクターの性格だったり興味のあることから発想していって『こんな感じじゃないですか?』というのをあfろ先生に聞いて、逐一相談して決めていきましたね。」と原作者と密に話し合っていたと言い、出版社で働くリンを描く際は、原作を出版する芳文社の編集担当者に取材をするなど、「高校からの進路は考えて作っていきました」と答えました。

大人になった5人を演じたキャスト陣のアフレコ時をについて監督は、
「まずは丸投げして(笑)最初だけやりとりをしてから、そのあとはディレクション全く入れずにそのままやっていただきましたね。楽だったな…(笑)」と思い返し、「納得するというか、聞いていて『こうなるよな』って演技をしていただいたので。本当に素晴らしい演技でした。本当にありがとうございました。」を感謝の気持ちを述べました。

情報解禁時にも衝撃を与えた『キャンプ場をつくる』という物語。その経緯を質問されると、
監督「大人になった5人が規模を大きくしたキャンプをする、これまでと違うところでキャンプするとかって案も上がったんですけど、大人だからできる物語をもっと作れないかというのを考えていって、そのときに出たアイデアなんですよね。これまでとは違うキャンプとの関わり方をすると、キャラクターが感じる感情だったり、ドラマがまた新しいものを作れるのでは?と思ってチャレンジしました。予想の斜めいく感じだったとは思いますけど…」と制作時のエピソードを明かすと、花守「奮発したキャンプをしたり、旅行したりするのかな?と言っていたので(笑)いま監督のお話を聞いて、お金じゃないよなって反省しました(笑)」がリアクション。
そして「ロケハンで色々なキャンプ場を取材して、20代の方が脱サラして潰れたキャンプ場を再生するってお話を聞いたりもしたので…」と監督が話し出すと会場も一同も興味津々。花守から「映画を作るにあたってどのくらい取材されたんですか?」と聞かれると、監督「2~30回はロケハンしていますね。」と『ゆるキャン△』がロケハン命であると話し、これから映画を見る観客への期待を高ました。

キャストから監督への質問が溢れかえり、予定していた30分だけでは止まらない勢いに!最後には、
原「本当に(千明らしく)部長として…『みんながここまで立派に作り上げてくれらことは本当に誇りに思っている!』って偉そうに言いたくなるくらい本当に素晴らしい映画になっていると思っています。エンディングで思わず温かい涙が溢れるような温かい映画になっていました。社会人の皆さんにはすごい刺さる言葉がいくつかあるのではないかなと思いつつ。絶対に観て良かったなと思える『ゆるキャン△』らしい作品になっているので、ぜひ『ゆるキャン△』の時間に身を委ねて楽しんでいただけたらと思います!」

東山「この映画を見て、映画館で『ゆるキャン△』が出来て本当に良かったなと思うシーンがいくつもありました!皆さんが応援してくださったおかげで銀幕に来ることができたので本当に嬉しく思っています。起承転結、色んな展開があるんですけど、どのシーンも情報量があって、濃くて、こだわりがあって面白くって。実際に今日監督のお話を伺って、きっとロケハン大変だったと思うんですけど、『なんかすごい楽しそう』と思って、だからこういう映画になったんだって感じました。皆さんにはたくさん語り合っていただいて、映画の面白さを共有しあって、何度でも映画館に遊びにきていただきたいと思っています!」

花守「いよいよお届けできるということで本当に一安心です…。私のところにすでに3〜4人からすでに『観ました』って連絡が来ていて…早く私も映画館で野外活動したいなと思っています!監督をはじめとして、皆さんのこだわりがたくさんつまった映画となっています。きっと楽しんでいただける2時間になっていると思っています。楽しんでください!」

監督「こうやって沢山の方にきていただいて、『ゆるキャン△』が支えられてきたんだなと思ってすごく嬉しいです。まさか映画をつくるなんて最初は考えもしなかったんですけど、ここまでたくさんの方に見てもらえる作品になれたのはファンのみなさんのおかげなので、この場を借りてお礼申し上げます。最後まで楽しんでいただければと思います!」
と締めくくり、温かい拍手のなか舞台挨拶は幕を閉じました。

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