『ARIA The BENEDIZIONE』完成披露上映会が開催。「またいつか彼女たちの日常をお届けできる日が来るような気がしています。」

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12月3日(金)より公開する新作アニメーション『ARIA The BENEDIZIONE』(アリア ザ ベネディツィオーネ)の完成披露上映会が18日(木)に都内で行われ、皆川純子(晃役)、中原麻衣(あずさ役)、葉月絵理乃(灯里役)、西村ちなみ(アリア社長役)、 牧野由依(主題歌)、名取孝浩(監督)が登壇し、本作の見どころや、これまでの「ARIA」シリーズを振り返った。

冒頭の登壇者挨拶後、斎藤千和からのビデオメッセージが放映され、ARIAへの想いを語った。ビデオメッセージの最後には斎藤が演じた藍華のセリフに擬え、「恥ずかしいセリフ解禁」と登壇キャストにコメントを寄せた。斎藤のコメントに対して葉月は「今日は(斎藤)千和ちゃんが来られなかったのですが、心は繋がっているので千和ちゃんの分もいっぱいお話をしたいです。」と返し、本イベントへの意気込みを語った。

そのまま本作に関するトークが始まり、アフレコエピソードを語る場面では、今作で中心に描かれた姫屋の晃を演じた皆川は「アフレコの際、台本を読んだ時は、絶対に泣いてしまうと思いましたし、(斎藤)千和ちゃんからもアフレコの時にティッシュ持っていきますねと言われるくらいだったのですが、実際、千和ちゃんに会って話したら、当時のアフレコを思い出して、役にスッと入り、客観的に見ることなく物語に入り込むことができ、泣かずに収録ができました。」と収録の様子を振り返る。

斎藤演じる藍華の後輩である、あずさを演じた中原は「私が収録した時は千和ちゃんと(皆川)純子さんの声が既に録られていて聞きながらアフレコできたのですが、お二人の声を聞いて私も一緒に録りたかったぞ!とまず思いました。でも、二人の声を聞いてこのARIAの世界観にすぐ入ることができたのはとてもありがたかったです。」と斎藤と皆川二人のARIAの世界を語った。

灯里を演じた葉月は「当時はこんなに長く続いていく作品だとは正直思っていなくて、ありがたい気持ちでいっぱいです。私が演じる灯里がたくさんの仲間やお客様に出会えたことに支えられて過ごすことと、このARIAがたくさんのファンの皆さんやスタッフの皆さんに支えられているのがシンクロしているようで、改めて素敵な作品に出会えました。」と語り、アリア社長を演じた西村は「普段からアリア社長のような声を出しているわけではないですが、いざ演じるとなるとすぐにアリア社長の声が出るくらい自分の中の一部となっていたんだと感じるほど、大事な作品です。こんなに長く歩ませてもらえたことが嬉しくて感謝の気持ちでいっぱいです」と16年演じてきた自身のキャラクターへの想いも交えながらARIAの魅力を伝えた。

2005年の『ARIA The ANIMATION』からテレビアニメシリーズの3期にわたり、OPを務め、本作のOP・EDを担当した牧野は「まずはまた今回関わらせていただけたこと、すごく光栄だなと思いました。今から16年前ときいてびっくりではありましたが、この曲と歩んできた時間があって、当時大事にしていたものもなくさず歩んできた深みみたいなものを今回の「ウンディーネ~2021 edizione~」で感じていただけたらと思います。」と語り、名取監督は本作の見どころとして「本作を作るにあたって、過去の作品を見返したのですが、本当にARIAは時間が経過する素敵な作品だと改めて思いましたので、ご覧になった皆様も16年にわたる”ARIA”シリーズを遡ることができる作品になっていると思います。」と語った。

中盤にはファンの皆様から募集した16年の「ARIA」シリーズの好きな話数、エピソードをランキング形式にて発表。栄えある一位に輝いたのは、2005年に放送されたファーストシリーズ『ARIA The ANIMATION』の#11『その オレンジの日々を…』。アリシア、晃、アテナがまだシングル(半人前)だった頃、灯里、藍華、アリスのように一緒に練習していたことを語る中で、今が素敵な時間だと気づかせてくれるようなストーリーとなっており、まさに未来形ヒーリングアニメを象徴するような話数。
そして、本作の公開を記念し、公開入場者プレゼント、劇場グッズ、公開記念イベント、さらには『ARIA The CREPUSCOLO』の1回限定無料配信の決定が発表された。

最後に、皆川は「本日はご来場いただき、ありがとうございます。私自身、ARIAに触れられたことに本当に感謝していますし、この最終章を姫屋で飾っていただけたのは本当に嬉しいです。今回、過去のお話と現在の話を切り取ってお届けしていますので、私はフィナーレと思って演じていません。またいつか彼女たちの日常をお届けできる日が来るような気がしています。なので皆さんもこれからもARIAを愛し続けてください。」、名取監督は「ここまで来るとは思っていませんでした。それは皆さんに本当に支えられたおかげだからだと思います。このような場をいただけるのは僕のキャリアにとってとても光栄なことです。」とコメントを寄せた。

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