『蒼穹のファフナー THE BEYOND』17年にわたるシリーズを締め括る舞台挨拶が開催。喜安浩平、諸星すみれ、石井真、angelaが思いを語る

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11月5日(金)より劇場先行上映が開始となった「蒼穹のファフナー THE BEYOND」 第十話「嵐、来たりて」、第十一話「英雄、二人」、第十二話「蒼穹の彼方」。上映2日目の11月6日(土)、グランドシネマサンシャイン池袋にてキャスト、主題歌アーティストの5名が登壇した舞台挨拶が開催された。

「蒼穹のファフナー」シリーズは、少年少女たちが人型兵器“ファフナー”に乗りこみ“フェストゥム”と呼ばれる未知の存在と命を賭して戦う姿を描くSFアニメーション。シリーズ15周年を迎えた2019年、完全新作「蒼穹のファフナー THE BEYOND」全12話の劇場先行上映がスタート。これまで上映された第一話~第九話に続き、11月5日からはついに物語のクライマックスとなる第十話~第十二話の劇場先行上映が開始している。

グランドシネマサンシャイン池袋でおこなわれた舞台挨拶には、皆城総士役・喜安浩平さん、日野美羽役・諸星すみれさん、真壁一騎役・石井 真さん、主題歌アーティスト・angelaのatsukoさん、KATSUさんが登壇。今回は本編上映後の舞台挨拶ということで、ネタバレOKの自由なトークとなった。
この日の舞台挨拶の模様は、全国29の劇場でもライブビューイング生中継。全国のファフナーファンが見守る中、キャスト陣が登場すると盛大な拍手で迎えられる。

ついに迎えた「THE BEYOND」のラスト、そして17年に渡り紡いできた「蒼穹のファフナー」シリーズ完結。改めて最終章を見届けた率直な感想を尋ねられると、全員が「言葉にならない」と口を揃える。本シリーズで主人公を務めた喜安さんは、ここまで付き合ってくれた島民(ファフナーファン)へ感謝を伝えた。アフレコ当時にはまだ終わりという実感がなかったが、完成した作品を見て初めて、様々なことが自分の中で腑に落ちたと話す。また、新世代のヒロイン・美羽を演じた諸星さんは、劇場に集まった多くの観客と同じく、観ていて涙が止まらなかったと思いを語った。

続いてお気に入りのシーンを尋ねられると、諸星さんは、緊迫した物語の中で訪れた日常風景を挙げる。その場面で総士から美羽へふいに投げかけられた言葉が印象的で、大切に演じたと話した。また石井さんは、本作の中でも特に後輩たちのシーンが好きだと語り、中でも“あの”セリフについては、登壇者からも「最高でした!」と熱い共感の声が。各キャラクターの行く末にもスポットが当たった最終章、ぜひそれぞれの物語にも注目したい。

さらにangelaからは、最終章のために再レコーディング・再ミックスした「Shangri-La ~THE BEYOND~」についての裏話も。シリーズを代表する大人気曲を再録することに葛藤もあったとのことだが、実際に歌ってみた上で確信を得て制作を決めたという。レコーディングの際は、積み重ねたファフナーへの思いを込めつつ、17年前の自分の声を聞きながら歌うという貴重な経験ができたと話した。

2019年の上映開始から度々行ってきた舞台挨拶もこの日が最後ということで、話も尽きない中、最後は登壇者5名からファンへのメッセージで締めくくられた。

KATSUさん 「皆さん、17年間お付き合いありがとうございました。実は今回、最初に出てくるProduction I.GのロゴのSEを作らせていただきました!「fly me to the sky」のイントロの音を使っていたり、声も入っているのですが、あれはatsukoさんなんです。この先、2回3回と見ていただくと思うので(笑)、そこも注目していただけたらなと思います!」

atsukoさん 「最初のイメージソング「fly me to the sky」を作った時には、17年の時を経てまさか30曲程になるようなファフナー楽曲を作るとは思っていませんでした。ファフナーは私たちを私たちにしてくれた、感謝してもしきれない作品だと思っています。年末にはFINAL Fesもありますので、ぜひ皆さん今年の締めくくりに、ファフナーをじっくりしっかり感じに来ていただけると嬉しいなと思います。今日は本当にありがとうございました。」

石井 真さん 「17年間一緒に追いかけてくださった皆さん、または最近ファフナーに触れて今に至る皆さん。それぞれの考え、感じ方は違うと思うのですが、それぞれのファフナー像、皆さんが抱えていたファフナーの未来というのが、少しでもファフナーらしくご提示できていたのであればいいなと僕は思っています。ここまで応援してくださったみなさん、本当に、本当にありがとうございました。」

諸星すみれさん 「ここまでファフナーを見届けてくださって、本当にありがとうございます。美羽としても、私としても、役割をやり切ったなという気持ちでいっぱいです。皆さんそれぞれの中にファフナーとの思い出や、ファフナーに対する思いがあると思います。それがいつまでも皆さんにとって、いつまでも宝物であったらいいな、そしていつかまたその宝物が繋がる日が来たら嬉しいなと思っています。本当に今日はありがとうございました。」

喜安浩平さん 「こうしてやっとひとつのTHE BEYONDという作品が出揃いました。終わるのかもしれないけど、作品はずっと生きているし、僕や共演者のみんなやスタッフさんや、ここにいらっしゃる島民の皆さんがずっと生かし続けてくださることで、作品はまだまだ育っていくんじゃないかと思っています。だからまた、どんな約束もできませんが、いつかどこかで……それは彼方かもしれませんが、お会いしましょう、何度でも。ありがとうございました。」

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