『宇宙戦艦ヤマト2205 新たなる旅立ち 前章 –TAKE OFF-』舞台挨拶に山寺宏一、井上喜久子、畠中祐らが登壇

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10月8日(金)より、全国36館にて上映が始まった『宇宙戦艦ヤマト2205 新たなる旅立ち 前章 –TAKE OFF-』について、10月9日(土)に実施された新宿ピカデリーでの舞台挨拶レポートが到着した。

イベントリポート

登壇したのは、アベルト・デスラー役の山寺宏一、スターシャ役の井上喜久子、土門竜介役の畠中祐、そして、シリーズ構成・脚本の福井晴敏、監督の安田賢司、製作総指揮・著作総監修の西﨑彰司。また、舞台挨拶の司会は桐生美影役の中村繪里子が担当した。まずは、登壇者の挨拶からスタート。

山寺は「ヤマトは、第1作目放送当時の中学生の時から見ています。これまで応援している同世代の皆さんと一緒に、僕も観客席で観たいくらいです。」、井上は「ようやく上映されて嬉しいです。心を込めて演じました。沢山の人に楽しんでいただきたいです。」、畠中は「本作への出演をきっかけにヤマトを知りましたが、ヤマトの熱量が好きです。ヤマトと旅をできるのがうれしいです。」と万感の思いを語った。西﨑は「コロナウイルスの状況が心配でしたが、沖田艦長の導きか、無事に上映を迎えられました。」とコメントした。

本作について、福井は「コロナ禍の前から脚本は完成していましたが、不気味なほどに今とリンクしていると思います。今の時代の不安が、土門を通じて体現できたと思います。」と振り返った。安田は、「新しい要素を加えながらも、原作の演出を意識して制作しました。原作からのファンは思い出とともに楽しんでほしいです。特にヤマトの音楽は存在感があり、主役のひとつと捉え大事にしました。」と本作にこめた思いを明かした。

続いて、司会の中村から各キャスト陣に対して自身の演じたキャラクターについての質問が振られた。山寺は「デスラーは感情を表に出さないキャラクター。本作ではガミラスが大変なことになりますが、彼が胸の内に押さえ込んでいる思いを意識して演じました。」、井上は「苦しみを背負いながら孤独に戦うスターシャの姿に、自分も『がんばれ』と思いながら演じました。」と収録時の想いを語った。土門を演じる畠中は「真っ直ぐで不器用な性格の演じ方が難しかったです。本作で描かれる、土門の抱えている思いを知っていただき、彼の素直な魅力が受け入れてもらえたら嬉しいです。」というコメントに対し、山寺は「祐(畠中)とぴったりだった。」と土門についての印象を語った。

また、新人クルーの加わったヤマトについて、福井は「心の支えである雪と真田が同じ艦に乗っていない中で、古代は土門と対峙しなければなりません。」と述べた。「苛酷な出来事が色々と起こりますが、「新たなる旅立ち」というタイトルにふさわしい爽やかな作品になりました。」と続けると、中村も本作で描かれる数々の葛藤や成長が、青春物語のようだったと印象を語った。

本作について、西﨑は「シリーズの中でも特に好きな作品のひとつになった。安田監督よる本作の映像表現はヤマトにおいて初めての経験で、新鮮でした。」と安田監督へ最大の賛辞を呈した。

最後に、安田監督が「大きなタイトルを預かるにあたり、大事にされている世界観を受け継ぎ、楽しんでもらうことを意識して作りました。大きなスクリーンと音響で楽しんでください。」と舞台挨拶を締めた。

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©西﨑義展/宇宙戦艦ヤマト2205製作委員会