『竜とそばかすの姫』細田守監督作品に役所広司が3度目の出演。『バケモノの子』など細田作品が3週にわたって金曜ロードショーで放送

劇場版

7月16日から公開予定の細田守監督最新作『竜とそばかすの姫』について、過疎化が進む高知の田舎町で高校生の娘と二人で暮らし、思春期の娘との接し方や距離感に悩む父親役を『バケモノの子』では主人公の熊徹役を、『未来のミライ』ではじいじ役を演じた役所広司が演じた。
妻という大きな存在、そして母という大きな存在をそれぞれ突然亡くし、心に傷を抱えたまま、時と共に距離も開いてしまった父と娘。うまく言葉を交わせないながらも、娘を心配し、あたたかく見守る父親に、役所の優しい雰囲気と繊細な演技が重なり、説得力が増している。

アフレコ合間には、「(役所)子供が女の子だと、お父さんは近寄りがたいとか、気を遣っちゃうみたいなこともありそうですよね…」「(監督)男の子でも、お父さんと距離がある瞬間みたいなものはありましたか?」「(役所)後から聞くと、気を遣っていたという話はしましたね…」と子を持つ親同士の雑談も交えつつ、その後、親子の距離感を見事に役所が表現し、監督からOKが出るなど、二人の信頼関係を感じさせるやり取りも垣間見られた。
『未来のミライ』以来の声優ということもあり、「アフレコは緊張しました」と笑いながら話す役所でしたが、細田監督から「是非この役を役所さんに演じてほしい!」とオファーを受け、今回応える形となりました。アフレコを終えて細田監督は「役所さんの演じたすずの父のお声から娘(すず)がどういう状態でも受け止める、という父親の覚悟を感じました!役所さんに演じていただけて、本当に光栄です!!」と大絶賛。

さらに、日本テレビ「金曜ロードショー」で役所広司が主人公・熊徹を演じた『バケモノの子』を含めた細田作品の3週連続放送が決定した。

●日本テレビ「金曜ロードショー」
7月2日(金)よる9時00分~11時19分 ※放送枠25分拡大 本編ノーカット
『おおかみこどもの雨と雪』(2012年)

●日本テレビ「金曜ロードショー」
7月9日(金)よる9時00分~11時19分 ※放送枠25分拡大 本編ノーカット
『バケモノの子』(2015)

●日本テレビ「金曜ロードショー」
7月16日(金)よる9時00分~10時54分
『サマーウォーズ』(2009)

■役所広司【65】:すずの父親役
役どころ
すずの父親。妻の亡き後、娘を大切に思いつつも、距離感や接し方をつかめないままでいる。

コメント
細田監督の大ファンで、作品をいつも楽しみにしているので、『バケモノの子』『未来のミライ』と続き、今作も参加できてとても嬉しいです。
今回は主人公の父親役で、出来るだけ絵の雰囲気に近いやさしさと思春期の娘を持つ父親の距離感を大切に、互いに深い傷を持ちながらも寄り添っていく過程を表現できたらいいなと思いながら演じました。
娘のすず役の方は、張った声もささやく声も素敵で、声のコントロールが自在にでき、歌も素晴らしかったです。
監督の絵コンテを観ると、自由な発想がそのまま映像になるアニメは、つくづくすごいなと感じます。
高知と<U>の風景のギャップは、メリハリが効いていて、この映画の醍醐味だと思います。僕はSNSには疎いですが、若い方々は身近に感じながら生活しているので、今作で自分がインターネットの中で生きている姿を客観的に見ているような不思議な体験ができるのではないでしょうか。
出来上がりはまだ想像もつきませんが、監督の作品は非常にダイナミックな一方、家族を丁寧に繊細に描き、子どもが大きく成長する物語が多いので、この映画を見て、コロナ禍の中ですが、子どもたちが、前向きに生きる勇気や希望が持てるようになることを期待しています。

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