『ガールズ&パンツァー 最終章』第3話の上映記念舞台挨拶が開催。予想外のストーリーにキャストも「心得違い」

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3月26日(金)より全国64館で絶賛上映中の『ガールズ&パンツァー 最終章』第3話。今回新宿バルト9にて、上映記念舞台挨拶が実施された。
西住みほ役:渕上舞さん、西絹代役:瀬戸麻沙美、福田役:大空直美さん、玉田役:米澤円さん、細見役:七瀬亜深さんと、MCとして河嶋桃役:植田佳奈さんが登壇し、第3話を感想や、アフレコの思い出などについて語った。

以下、オフィシャルレポート

『ガールズ&パンツァー 最終章』第3話が、3月26日についに劇場上映! 翌日となる3月27日には、上映記念舞台挨拶が、東京・新宿バルト9にて行われた。この舞台挨拶は、『ガールズ&パンツァー』では初となる、ライブビューイングという形で全国64館の劇場でも同時配信。日本各地の多くのガルパンファンが見守る中での、久しぶりの舞台挨拶の開催となった。
舞台挨拶には、西住みほ役の渕上舞さん、西絹代役の瀬戸麻沙美さん、福田はる役の大空直美さん、玉田環役の米澤円さん、細見静子役の七瀬亜深さん、そしてMCとして河嶋桃役の植田佳奈さんが登壇。大洗女子学園と知波単学園のメンバーによる和気あいあいとした舞台挨拶の様子をレポートしていこう。

MCの植田さんの呼び込みによって、キャスト陣が舞台に登場し、まずは会場のファンにご挨拶。
これまで新型コロナウイルスの感染拡大防止のために、大洗あんこう祭のステージなどの『ガルパン』関連イベントが中止となってきたこともあり、渕上さんは「人前に出るのが久しぶり過ぎて、空気感とか話し方とか忘れちゃったんですけど(笑)。みなさんの心の声をしっかりと受け取って、短い時間ですが私も楽しい時間を過ごし、皆さんも楽しい時間になるよう頑張ります」と語り、瀬戸さんも「「こんなに人がいるんだ」というのを改めて感じて圧倒されています。話そうと思っていたことが一瞬飛んだので、取り戻そうとしています」と、久しぶりにファンと直接顔を合わせた感想を告白していた。

渕上舞さん

瀬戸麻沙美さん

そして、話題は、キャスト陣の衣装と髪型の話へ。渕上さんと植田さんは、お馴染みの大洗女子学園のパンツァージャケットを着用。一方、瀬戸さんを始めとした知波単学園のキャスト陣は、学園の校章が入った腕章をお揃いで装着。
さらに大空さん、米澤さん、七瀬さんは、髪型までキャラクターを意識したものとなっていて、今回の舞台挨拶への強い思いを感じさせてくれた。
米澤さんは「この間、第3話の上映に向けた動画コメントを3人で撮った時に、「舞台挨拶の髪型どうする?」って話をしたんですよ。七瀬ちゃんが細見の髪型をするんだったら、私が(玉田に合わせて)おデコを出すと。今日のメイク中に確認して、七瀬ちゃんがその髪型で行くのが分かったので、おデコを出しました」とこだわりの髪型について明かした。

さらに大空さんは福田が劇中でかけているものを再現して商品化された眼鏡をかけるなど、そのこだわりと熱量はファンにも伝わったはず。さらに、知波単学園のキャスト陣の衣装は、全員がグリーン系で統一されており、瀬戸さんは「知波単のイメージは緑かなという話はしたことがあるんですけど、まさかここまで綺麗に緑で揃うとは思っていなくて、感動しています」と語り、知波単学園のチームワークの良さが舞台挨拶でも発揮された形となった。

米澤円さん

大空直美さん

MCの植田さんの進行によって、話題はメインとなる第3話の感想へ。キャスト陣はそれぞれが感じた第3話を見た印象を語っていった。
渕上 結構長いこと『ガルパン』を続けさせてもらっているんですけど、私は過去一番と言っていいくらい気になる引きで終わったなと思っています。クライマックスの場面もそうなんですけれど、今回はいろんな展開がギュって詰まったお話だなと思いました。
メインである大洗と知波単との戦いはもちろんですが、まさか他の対戦校同士の戦いがあそこまで濃厚に描かれるとは想像をしていませんでした。本当にキャラクターの心情まで描かれていたということに感動しましたし、この先の物語もキャラクターたちの気持ちの変化が、それぞれの成長に影響してくるんだろうなと。本当にこれから先の未来がものすごく楽しみになる第3話だったなと思いました。

瀬戸 第3話は夜戦ということもあって、森の中の入り組んだ道を進んだり、戦術的にも素人が見ても「凄い」ってわかるような戦術も多かったですね。改めてこうして『ガルパン』を観て、戦車って熱いなと思いました。土手沿いに進むシーンがあるんですが、
あそこで滑り落ちない技術って凄いなと感心したり、フラッグ車のフラッグの揺れ方が気になってずっと見ていたりとか。
細かいところまで見入ってしまいました。私はまだ劇場のサウンドでは観ることができていないので、それを観たらきっと次には音にも驚いて感動するんじゃないかなと思っています。

大空 『劇場版』で初めて登場した知波単学園が、本当に今までの学びを生かして、集大成とも言える戦いを見せてくれたということがすごく嬉しくて。最初に登場した時はあんなに泣いていた福ちゃんが格好良く、アヒル殿との一騎打ち、戦車の中でのチームワークではキリっと勇ましい部分を見ることができて、福田的にも嬉しかったですし、グッっと来ましたね。
オープニングの『Grand symphony』もいいなと思って最初に1度泣いて、本編でも泣いて、エンディングでは知波単学園の生徒がポニポニ動いているのがすごく可愛くて感動しちゃいました。すごく楽しかったです。手紙のシーンとかも凄く気持ちが入りましたね。色んな思い出が浮かんで。「たらし焼き食べたな」とか、「戦い方の考えを教えてもらったな」とか思い出しました。

米澤 私は第3話の動画コメントを収録するために、1度家のテレビで第3話を観ているんです。
それから数日後に試写室の大きいスクリーンでもう1度観たんですが、大きいスクリーンで観る映像と音響の迫力の違い体験できて、こんなに違うんだと驚きましたね。やっぱり、『ガルパン』は劇場で観るべきアニメなんだなと思いました。内容としては、知波単が戦略を駆使して大洗と頑張って戦うのがメインだったんですが、本当に強さって戦略なんだなと思いましたし、それを知波単が教えてくれました。玉田が西隊長に「突撃の許可を」と言ったところもすごく感動しましたし、突撃を封印したんだけどやっぱり最後は突撃で終わるというところが熱いなと思いましたね。だけど、その上を行った西住殿は流石だなと。凄い熱い展開で楽しく観させていただきました。

七瀬 先ほど、「戦略が大事」というお話がありましたけど、知波単は本当に出来るチームで。一体感があって、大洗を追い込む技術を持っていることが、この試合で活かせたなと思いましたね。戦車も本当にいろんなタイプがあって、知波単の中でも水陸両用のカミ車が出て来たんですが、実際にもああいう橋を渡るような使われ方があったのかな?と思ったりもしました(笑)。今回は1年生が頑張ってくれたところも大きくて、来年以降の知波単の活躍にも期待したいなと思いました。

続いては、第3話のアフレコに関して。第3話のアフレコは、新型コロナウイルスの感染拡大防止対策から、数日に分けて行われ、各校や同じチームのメンバーなどは可能な限り同じ日時に集まって収録がされるよう調整されたとのこと。
瀬戸さんは、「スタジオが2つあって、音響収録技術で繋いでいるという。建物全部を使ったリモート収録みたいな感じでした」と語り、渕上さんも「同じ建物の中にいるし、声はヘッドフォンで聞こえるんだけれど、同じスタジオにはいないという不思議な感覚がかなりありましたね」と当日のことを思い出していた。

大空さんが「アフレコの前の話になるんですけど、私は大きな勘違いをしてしまって。台本を途中まで読んでいると、あんこうチームを倒したところで「あ、勝っちゃった」って思って。打倒あんこうにしか目が行ってなく、「勝っちゃったけど、これから第4話どうするんだろう」と。ですが、台本を読み進めると、劇中の西隊長や知波単学園のみんなと同じタイミングで結果に気付きました(笑)」と語り、あんこう車を倒した瞬間には劇中と同じ「心得違い」をしていたことが明かされた。
続いて、劇中で大洗女子学園を追い詰めるほどの善戦ぶりを見せた知波単学園の成長について、隊長の西を演じた瀬戸さんは「福田をはじめ、後輩たちの発言力が増したなという感じがしました。西さんを演じていて、自分から指揮をするのは最初だけで、あとはみんなの言葉に耳を傾けているなという印象を受けました」とその変化ぶりを評価。それに対し、米澤さんは「最後には突撃の許可も出してくれたし」と振り返り、大空さんも「それぞれがちゃんと考えて、臨機応変に行動できるチームになったというのは、すごく成長した部分だなとは感じました」と語った。

それを聞いた渕上さんは、「第3話は、全部を通してそうした「自分たちから行動する」というのがテーマだったように思えますね。大洗も、みほが全部指揮をするというよりは、ウサギさんチームとかアヒルさんチームが、「自分がどうしたい」というのを言ってくれて。そういうところに対してみほが「お願いします」と言って、あとはみんなに任せるという部分が知波単と似ている部分もありました」と振り返り、各キャラクターの成長した行動を描くのが、第3話全体を通した「隠しテーマ」ではないかと推測。大空さんも「今気付いたんですけど、黒森峰とプラウダの試合も伝統だけじゃなくて自分の戦い方について考えることをやっていて、確かに全体的にそんなテーマがあるのかもって思いますね」と感想を語っていた。

次の話題は、気になった他校の対戦カードについて。瀬戸さんは「とにかく、カチューシャが相変わらず可愛くて(笑)」と反応。七瀬さんも「手で影絵を作るサインも可愛かったですね」と語り、米澤さんは、「各キャラ、みんなお約束というのがあるじゃないですか。そこを毎話観るのが楽しみで。「日本語で話しなさいよ」のやり取りとか。毎回ちゃんと言ってくれるというのが裏切らないなって思いますね」と、カチューシャの登場シーンを中心に盛り上がった。

七瀬亜深さん

植田佳奈さん

そして、最後は、登壇者からファンに向けてのメッセージ。
七瀬 エンディングの曲が流れている時に、エンドロールにたくさんのスタッフの皆さんの名前が出てきます。本当にたくさんの方のこだわりが随所に詰まっている作品であり、観るたびに目線を変えるといろんなことが発見できると思うので、たくさん映画館でご覧いただけたらなと思います。そして、知波単をもっと応援していただけると嬉しいです。今日はありがとうございました。

米澤 知波単の試合結果は残念でしたけど、本当に意味のある戦いだったなと思っています。知波単は本当に伸びしろがあるチームだと感じているので、また今後出てくることがあれば、もっと強いチームになって帰ってくるんじゃないかなと。さらなる成長を期待しております。そして、今回、あまりいいところが無かったサメさんチームとしても、今後どんな活躍をするのかというのを含めて、第4話以降も楽しんでいただけたらなと思っております。本日はどうもありがとうございました。

大空 本日はご覧いただき、ライブビューイングの皆さんもありがとうございます。大洗VS知波単の決着がつきまして。知波単も以前は「大洗さんと戦えるだけでも光栄です」という感じだったのが、勝ちを意識するまでになり、本当に成長を見ることができて私もすごく嬉しかったです。最後に福田が手紙を読むシーンにも表れていましたように、これからどんどん知波単は成長していくんじゃないかなと思っております。準決勝も勉強しに見に来たりしているので、またいつか知波単の成長が見られたら嬉しいなと思っていますが、この先の準決勝の戦いも楽しみにしています。本日は本当にありがとうございました。

瀬戸 先ほどもお話にありましたけど、知波単に限らずみんなの成長が目に見えた第3話だったなと思いましたし、成長したからこそ、「この試合に来るまで知波単はどんな特訓をしていたんだろう?」とか、そういう背景も気になったりしたので、どこかで知れたらいいなと思ったりしました。試合の最後には「あちゃ〜」という感じに西さんもなったんですが、「あちゃ〜」な演技が当初に比べるとかなり少なくなったなと、ちょっと寂しくもありつつ、「これが強くなるということだ」と前向きに演じた思い出があります。話したいことが尽きないんですが、これだけのたくさんの方が来てくださって、さらにライブビューイングでご覧になっている方も含めて、たくさんの方が全国でガルパンを楽しんでくださっているかと思うと、胸がいっぱいになりました。これからも劇場に足を運べる方は運んで、観ていただけたら嬉しいです。知波単を応援してください。かしこ。ありがとうございました。

渕上 改めまして、本日はここまで足を運んでくださいましてありがとうございました。久しぶりに皆さんのお顔を見ながらパンツァージャケットを着てお話しができるということで、短い時間にも関わらず終始フワフワとしてしまいましたけれども、とても楽しい時間でした。そして、本編の感想といたしましては、最初に言った通り過去イチくらいで気になる終わり方をしているというところで、早くも私は第4話が気になっております。皆様もそうだと思いますけれども、1回では観切れないくらいのスピーディーな戦車の動き、物語の展開の第3話になっておりますので、お時間のある限り、そしてご都合のつく限り、感染対策に気を付けて劇場までまたお越し頂けると嬉しいです。完全な渕上の個人的感想としては、各所で過去にいろんなインタビューに答えてきているんですが、勝ち上がりの予想は的中しているので、まあしめしめという感じですね。またこうやって皆さんにお会いできる日を楽しみにしつつ、これからもガールズ&パンツァーを楽しんで貰えればと思います。そして、ライブビューイングの人もありがとう! また会える日までバイバイ!

そして、最後はMCを務めてた植田さんの感想も。
植田 『最終章』が始まって、桃は大変なことになっていますが、第1回目の試合よりは「パンツァー・ーフォー!」が言い慣れて来たと思いませんか? 後半戦でまた言わせてもらったんですが、これがいつか、みほに負けないくらいの、しっかりとした「パンツァー・フォー!」が言えるくらいに引き続き頑張っていけたらと思っております。第4話以降も楽しみにしていてください。本日はありがとうございました。

そして、舞台挨拶の締めくくりは、『ガルパン』のイベントでは恒例の挨拶。今回は、会場に訪れたファンは声を出すことができなかったが、渕上さんの合図で右手を突き上げるという形に。登壇者の皆さんの「パンツァー・フォー!」のかけ声と共に、会場のファンが声を出さずとも一体となって、『ガールズ&パンツァー 最終章』第3話の舞台挨拶は幕を閉じた。

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