『銀魂 THE FINAL』観客動員数“ほぼ”100万人突破記念の舞台挨拶。万事屋&真選組メンバーが最後の集結

イベント

アニメ「銀魂」史上最大の大ヒットスタート&史上最速の公開16日で興行収入10億円を突破した『銀魂 THE FINAL』が、新宿バルト9にて最後の舞台挨拶を実施した。舞台挨拶には万事屋&真選組メンバーが集結、ゲストと内容の異なる2ステージとして開催し、その様子は全国約200館でライブビューイングとして中継された。

なお本作は、舞台挨拶時点では観客動員数107万人、累計興行収入14.9億円が発表されたが、あらためて本日時点で累計興行収入15億円超えが確実となった。

<舞台挨拶① レポート>

1ステージ目の舞台挨拶に登場したのは、坂田銀時役の杉田智和、志村新八役の阪口大助、神楽役の釘宮理恵という万事屋メンバー3名。観客動員数107万人を突破したことについて、杉田は「映画館に来て欲しいけど、今は外に出るのは控えようという中で、1日に楽しめるエンタメには限度がある。その一つに『銀魂』を選んでくれたことに感謝したいです」と噛みしめるように語った。阪口も「この状況下でそこまで観客動員が伸びるとは思っていないところもあったので、足を運んでくださった皆さまのおかげだと思っています。もしかしたら、“300億の男”が出ていることも関係していたのかな!?」と、本作では神威役で出演している日野聡に触れながらコメント。釘宮は「数字のことばかり言うのは申し訳ないけど、数字は形に残っていくので嬉しい!お祭りっぽい感じになっていってくれたら」と笑顔を見せた。

続いては、事前にアニメ銀魂公式Twitterで募集した、ファンからの質問コーナーへ。「アフレコ中にセリフを言いながら、泣きそうになったり笑いそうになったりしたことはあるか?」という質問には、杉田が「(アフレコ中は)確実に感情が動いているので、怒りがこみ上げるシーンでは発汗するし体温も上がる」と真面目に語ったかと思えば、実は本作では、「高杉とのすごくいいシーンでケツの左側がつりそうになって、右足だけで立ちながらセリフを言った」というまさかのエピソードを披露し、会場を沸かせた。そんな杉田から阪口へ、「大助さんはあれだけ叫ぶシーンも多くてフラっとしたりしませんか?」と質問。役柄的に体力的な苦労も多いかと思われたが、「ツッコむときは、倒れるよりも笑わないようにするほうが大変だから!」と“ツッコミ”で回答。釘宮は、「私はゲラだし泣き虫なので、杉田君の“左側”がつりそうになっていると知らずに、ただただ泣いてました!」と告白し会場を笑わせた。

「15年間の中で一番楽しかったこと、大変だったことは?」という質問には、阪口も釘宮も「ずっと楽しかった」「今も楽しい」と笑顔に。対する杉田は神妙な面持ちで、アニメが始まった当初は、大先輩の声優やスタッフが多い現場だったことから、主役として早く結果を出そうと焦っていたことを告白。さらに杉田は、主役には色んなタイプがいると前置きしながら、「僕は、個性的な面々が大きなお皿の上で踊ったり楽しんだりしているのを下で支えるタイプ。でもそこは特等席なんですよ。そういう主人公像があってもいいのかなと思った」と分析し、「主演だからって優れているわけじゃないし、主役だからって人気投票で1位にはならないんですよ。『主役とは』が自分の原動力になって世の中に物申すのは違うなと。だけど年齢も若かったので、早く自分の言葉を聞いてほしいという焦りはありました」と、主人公・銀さんを演じ始めた当初の心境を明かした。

続いては、アニメ銀魂公式Twitterで実施したアンケートをもとに回答が最も多いものを当てる、「ファンのハートを読め!銀魂クイズ」にキャスト陣が挑戦。「『銀魂』シリーズに登場するキャラクター名、全員言えますか?」というクイズでは、「A:もちろん、全員言えるほどの銀魂愛」「B:多分言えるほどの銀魂愛」「C:言える自信はないが、銀魂愛だけはある」という選択肢のうち、最も多くの票が集まったCが正解に。ほかの選択肢にも多くの票が入っていたことから、キャスト陣はファンの愛の深さに驚愕!
「『銀魂 THE FINAL』で一番グッと来たシーンは?」というクイズでは、映画で人気の高い名場面の数々が選択肢になり、キャスト陣も「全部グッと来たよね。」と頭を悩ませたが、最多票を獲得した正解は「高杉の結末」シーン。杉田も先ほどのアフレコエピソードを持ち出しながら「ケツがつるぐらい好きなシーン」と語り、会場を盛り上げた。

最後のクイズは、「『銀魂 THE FINAL』で本当に最後ですが、皆さん信じていますか?」。この問いに対し、断トツで最多票を獲得した選択肢は「信じたくない」で、これには釘宮も「こういう人たちが映画を観に通ってくれてるのかな」とコメントするなど、キャスト陣も感動していた様子。ファンとキャスト陣の深いつながりを感じさせる結果となった。

さらに舞台挨拶の後半には、高杉晋助役の子安武人によるスペシャル音声メッセージが登場!「失ったものは取り戻す。それが俺たち、松陽の弟子ってもんだろ」という映画本編の高杉のセリフからスタートした子安のメッセージ。しかし直後に繰り出された、「舞台挨拶にせひとも行かねばと思ったが、突然の腹痛…『ああ、ポンポン痛い痛い』に襲われ、やむなく音声メッセージになってしまった」というギャップの激しいコメントに、会場も大爆笑!ラストは熱意を込め、「『銀魂』を愛してくださり、高杉を愛してくださってとても幸せです。僕もそんな皆さんを愛しています。映画はこれで最後だけど、『銀魂』は永久に不潔です!」と、おなじみの挨拶で締めくくった。

杉田は子安からのメッセージを喜びながら、銀さんと高杉のシーンのアフレコ時に子安から「いいシーンは何回も演じたくないね」と声をかけられ嬉しかったことを明かした。さらに、「子安さんは声優としては先輩だけど、高杉は攘夷志士として戦う相手でも仲間でもあり、形は違うけど同じ答えを共有している相手だと思った時に、見えなかったものが見えるようになって、本作を迎えられて僕は幸せです」と熱意を込めて語り、会場からも大きな拍手が沸き起こった。

最後は、万事屋キャストからのファンへのメッセージが寄せられた。釘宮は、「こうして皆さんの前に出てくることができて、それだけで本当に幸せで本当に嬉しいです!この映画は皆さんと15年間歩んできた集大成だと思うので、上映されている限り観続けていただけたらなと思います」。阪口は、「何度も足を運んでくださった方、初めての方、皆さんに感謝しております。『銀魂』は、いったんは終わりなんでしょう。でも、皆さんの想いが形になる日がいつか来るの“かも”しれないし、それはそれとして『銀魂』の世界はこれからも続いていくと思いますので、これからも「銀魂」のことを忘れないで上げてください!」。杉田は、「『銀魂 THE FINAL』に出演して、『最後』とか『ファイナル』という言葉の意味が自分の中で変わりつつあったと思います。終わるという意味での『最後』と、最後に控える大きなものに立ち向かう、一緒に盛り上がる、その向こう側を、夢の欠片をそれぞれが持っていて共有し続ける…。辞典の『最後』の項目に、「あるかもしれない未来を見据えるもの」という内容を追加できるぐらいの実感があります。もし皆さんの理想の未来に、今のこのメンバーで行けるのであれば、こんなにいいことはないなと思います」と力強くコメントした。

<舞台挨拶② レポート>

2ステージ目では、イベントがスタートしたかと思いきや、登壇前に舞台袖からキャスト陣のおしゃべりが丸聞こえ!知らないうちにマイクがオンになっていたというハプニング(!?)を経て、杉田、阪口、釘宮の万事屋メンバーと、近藤勲役の千葉進歩、土方十四郎役の中井和哉、沖田総悟役の鈴村健一、山崎退役の太田哲治という真選組メンバーが、割れんばかりの拍手の中ステージに登場した。

観客動員数107万人超え、14.9億円超えの大ヒットを経て、ついに迎えた“最後の舞台挨拶”。キャスト陣は劇場へ足を運んでくれた観客に感謝の意を述べ、杉田は「本当は関わったスタッフ全員で挨拶したい。昔はヒット御礼舞台挨拶をやる意味がよくわからなかったけど、今はわかったような気でいます」と感慨深げにコメントした。阪口は「皆さんの力でここまで来られたなと。300億も見えてくるんじゃね!?」と興奮気味に語り、釘宮は「皆さんが大変な中で観に来てくださったことで、この数字にたどり着けたと思うと、感謝の気持ちでいっぱいです!」と笑顔を見せた。

千葉は「いつもこの作品では『最後最後』というお話を聞いてきましたが、未だでに僕は最後だと思っていません。こうして改めて皆さんと向かい合って舞台挨拶ができることを嬉しく思っています」、中井は「強がって『終わるものは終わるんです』と言ってきたけど、やっぱりちょっと寂しい気持ちもある。今日実際に皆さんのお顔を見られて良かったです」、鈴村は「アニメに詳しくないうちの父親ですら『銀魂』を知っていたので、この作品は本当にヒットしたんだなと思いました。最後の舞台挨拶も楽しんでほしいです」と語った。そして、イベントや取材の度に毎回「ザキ(山崎)が居ない」と他のキャストに嘆かれていた太田が満を持して本作の舞台挨拶に初登壇!「100万人に向かってスパーキング!!」と喜びを爆発させて登場!「今日があったからこそ皆さんにお会いできました!最後と言われても正直実感はないし、『銀魂』の世界は終わらないと思っているので、私の中では続くけど、いったんの最後、という感覚。皆さんにも楽しんでいただければ」とコメントした。

続いては、アニメ銀魂公式Twitterで募集したファンからの質問にキャスト陣が回答。本作のキャッチコピー「バイバイ、銀さん。」にちなみ、「アニメ放送開始からの15年で、皆さんがバイバイしたものは?」という質問へは、釘宮は「20代の私です!」、太田は「そばを食べていた時になくなった前歯です!」、阪口は「ファーストフードを大量に食べられなくなった…」など、15年の歳月を感じさせる(!?)コメントが続出!
「完成した映画を観たときに良い意味で想像を裏切られたシーンは?」という質問へは、杉田が「アフレコの段階で割と絵ができていたこと」を挙げながら、「でも僕らの芝居で絵が変わることもあると言われ、逆にやりがいを感じました。黙って子安さんを見たら、子安さんもニヤっと笑っていた」という裏話を披露。阪口と釘宮は、銀さんと高杉の桜のシーンの美しさについて「裏切られるというより予想を遥かに超えるシーンだった!」と興奮気味に語った。

続いては、1ステージ目でも行われた「ファンのハートを読め!銀魂クイズ!」に今度は7名で挑戦。ファンから最も票が集まった選択肢を回答するクイズで、1問目は鑑賞回数を問う「『銀魂 THE FINAL』、これまで何回観ましたか?」。事前の募集では5万以上もの投票が集まる大盛況っぷりで、正解は「1回~5回」と選択肢の中で一番少ない数だったものの、「50回以上」の回答が全体の6%、3000人以上ものファンが投票したという衝撃の結果に!坂田は「映画館に住んでいる地縛霊なのでは?」とコメント。中井も「本気で300億行くと思ってる人たちだね!」、鈴村も「もしくは映画館に住んでいるね!」と嬉しさと驚きを隠せない様子でコメントした。『銀魂』ファンの熱意が伝わる結果となった。

2問目は「あなたが入りたいのは?」として、万事屋、真選組、松下村塾が選択肢に。阪口は「真選組は制服がかっこいい」、鈴村は「万事屋に入ると出番が増える!」とそれぞれが演じる組織について印象を語るも、最も人気を集めたのは…万事屋!2位が松下村塾で、真選組はまさかの最下位に。千葉は「でしょうね!!!」とツッコミを入れたものの、今回の映画では万事屋と松下村塾の活躍が目立ったためか、登壇した真選組メンバーは皆、心なしか残念そう…?

最後の問題は、「銀さんの年齢はいくつだと思いますか?」。演じる杉田は、アフレコ当初を振り返りながら「当時の自分の実年齢より少し上かな、30歳前後ぐらいのイメージだった」として、人気の選択肢は「26~30歳」と予想し、見事正解!なお、公式YouTube「銀魂チャンネル」では、銀さんの年齢は27歳という事が明らかにされたばかり。『銀魂 THE FINAL』はその2年後を描いているため29歳ということになり、その事実はSNSを中心にファンの間で大きな話題を呼んでいる。

“最後の舞台挨拶”のフィナーレには、キャスト全員からファンへのメッセージが贈られた。
太田は、「今までありがとうございましたという気持ちと共に、これからもよろしくお願いしますという思いがあります。僕が演じる山崎は、映画の中で皆と共闘もしているけど、本体はブリーフ姿でどこかに格納されていると思います。個人的にも知りたい、はしばしのエピソードが生まれたりしたらいいなと思いつつ、皆さんもこれからも心に『銀魂』を持ち続けてほしいです!」

鈴村は、「15年間ずっと関わらせていただいて感謝しています。今は収録も終わり、スケジュール帳に『銀魂』という文字がなくなって、作品が終わるのはこういうことなのかと寂しく感じています。収録は終わっているけど、今日こうして皆さんに支えられていることを実感し、『銀魂』は永遠なんだろうなということを改めて感じることができました。きっと皆さんの心にもずっと残り続ける作品だと思います」
中井は、「『銀魂』は終わりはするけど消えるわけでなないので、なんとなく今は「じゃあ!」というのがふさわしいのかなと。そのあとに続く言葉は、皆さんがそれぞれの心に持ってくれていたらいいんじゃないかなと思っています」

千葉は、「15年はあまりに長く深く、このメンバーたちとも一緒にやり続けてきたことへの思いが深く重いので、これから終わったという実感がひしひしとくるのかもしれません。ただし、『銀魂』は終わったとしても不滅、ということもあるかもしれない。映画はまだまだ上映がつづくので、これからも最後までよろしくお願いします」

釘宮は、「これまでものすごく『最後』という言葉を浴びてきたんですが、最後ってなんだんだっけ?という頭になってきているというか。最後なのかもしれないですけど、最後じゃない可能性も、ないわけじゃないよね!と思ったりもします。そんな中で、こうして一堂に会して挨拶できる場があることをすごく感謝しています。こ
れから何かの機会、収録がないとも限りませんし、その時は楽しんで全力でやっていきたいと思っています」
阪口は、「皆さんの力があってここまで来ることができました。感謝だけなんですよね、ありがとうという気持ちでいっぱいです。今日は舞台挨拶が最後ということで、また何かの機会があれば『銀魂』として皆さんの前に現れることはある“かも”しれません。皆さんの中で『銀魂』を忘れないでいてくれたら嬉しいです」

杉田は、「この作品で、最後という言葉の意味が変化したり進化した印象があります。最後が当たり前になった時が、言葉の意味が変化したり進化した瞬間なのかなと。この映画に出てくる『さよなら』も、今や複数の意味を持った言葉に変化しています。その向こう側に行こうとするものを止めたり、否定したりは見たことないんですね。だから皆さんがその“向こう側”に行けるように、これからも作品の持つ力、色んな人が動くその原動力を受け止めて…。まずはここまで来れたことに心より感謝申し上げます」とコメントした。

公式サイト 公式Twitter
©空知英秋/劇場版銀魂製作委員会