海の風に砲弾の衝撃、“女の子の匂い”まで再現…『劇場版 ハイスクール・フリート』4D版をひと足早く体験&夏川椎菜らキャスト陣のコメントを紹介

劇場版

2020年1月18日(土)より全国劇場にて公開中の『劇場版 ハイスクール・フリート』について、新たな展開として4D版(4DX/MX4D)の上映が2月14日から始まる。

4D版は、映画のシーンに完全にマッチした形で前後&上下左右に動き、その衝撃を再現。さらに風が吹きつけたり、雷鳴に劇場全体がフラッシュしたりと、様々な特殊効果で観るだけの映画から体全体で感じる映画に変える上映システム。今回、『劇場版 ハイスクール・フリート』の4D版上映に先駆けてひと足早く体験することができたので、その模様を紹介。

また、夏川椎菜さん、Lynnさん、黒瀬ゆうこさん、原案・脚本を担当した鈴木貴昭氏からも4D版を体験してのコメントも掲載する。

海戦バトルシーンだけじゃない、序盤から多彩な仕掛けが満載

4D版最大のトピックは、やはり砲撃が飛び交う海戦バトルシーンだろう。砲撃が一つ海面に放たれる度に座席は揺れ、水しぶきが舞い、さらには照明や煙の演出まで飛び出す。
特に本作と「水」による演出は相性が抜群。これは海を舞台にした作品である以上当然のことではあるが、何気ないシーンでも水しぶきによって艦のスピード感、攻撃の激しさを再確認できた。特に甲板からミサイルを発射するシーンは必見だ。
また大きな波による艦の揺れなど、さまざまな動きはモーションチェアの効果を駆使して完全再現している点にも注目だ。

では、バトルシーンでしか4D版の力を体感できないのかといえば、もちろんそんなことはない。横須賀で開催される「競闘遊戯会」の準備に追われる明乃たちを描く日常シーンでは先述のモーションチェアによる動きや振動によって、コミカルな雰囲気を表現。ミケとシロがとんかつ方丈でお皿をキャッチするシーンまで細かな振動で魅せてくれるのだから驚きだ。

さらにボート競走のシーンでは前後左右の動きに加えて、両端で少しひねる振動とねじれの効果により、ボートに乗っているような臨場感とスピード感を全身で感じることができる。リンちゃんのハンドルさばきがすごいんだな…なんてことも痛感した

細かなポイントだが、序盤ではほのかな磯の香りを感じることもできたし、ストーリーと連動する臨場感あふれる演出効果がところせましと仕掛けられている。加えて、本編の映像クオリティはオリジナル版からさらにブラッシュアップ。すでに鑑賞済みのファンであっても、新たな発見がかならず存在する、そんな4D版だった。

女の子っぽい匂いがしたのが印象的

ここからは、同じく4D版を体験した夏川椎菜さん、Lynnさん、黒瀬ゆうこさん、鈴木貴昭氏のコメントを紹介する。

――4DXを体験してみていかがでしたか?

夏川椎菜さん:4DXになるとこんなにリアルさが増すのかと驚きました。振動や水しぶきだけでなく、マッサージ機みたいに後ろから叩かれたり、海の香りがしたり、物語をリアルに体験できました。バトルのシーンでもミケちゃんたち晴風メンバーの気持ちになれました。個人的にはお風呂のシーンで、女の子っぽい匂いがしたのが印象的でした(笑)。

Lynnさん:艦の振動や水しぶき、海の風と、本当にその場にいるような感覚になれたし、一緒に戦っている気持ちでした。手に汗握るとはこのことなんだなと実感しましたし、作品の面白さがさらに何倍も増しています。

黒瀬ゆうこさん:いまだかつて、ここまで4DX向きの作品はあったのかなと思うくらい相性が良かったです。「衝撃に備えて」というシーンはTVシリーズからありましたけど、本当に座席にしがみついたのは初めてでした。実際に晴風に乗って冒険しているような気持ちになれました。

鈴木貴昭氏:脚本を書いていたときから4DX向きの作品だと思っていたので、砲撃もできるだけ派手に、そして水しぶきが飛ぶシーンのたくさん作れるようにと考えていました。実現できるかは当時分からなかったですけど、実際に体感してみると、思っていた以上に派手に動いていたなと感じました。

――特に印象に残っているシーンは?

黒瀬ゆうこさん:エンジンの震える音は艦に乗っている感覚が分かりやすく体感できるので注目してもらいたいです。イベントでも「いつか艦に乗りたい」と言っていたんですけど、まさかここで実現するとは、という気持ちです!

Lynnさん:プラント突入部隊の小回りが効いている感覚を肌で感じられたのは面白かったです。

夏川椎菜さん:明乃のセリフに「ドンピシャー!」と叫ぶところがあって、もともと一番のお気に入りのシーンなんです。4DXでもさまざまなところで砲撃が鳴るし、艦も揺れるし、一番派手なシーンになっているのが嬉しかったです。

鈴木貴昭氏:私も晴風が突入するシーンです。あのシーンをひとつめのピークにするのは最初から決めていたことですし、良い仕上がりになっているのでとても嬉しいですね。

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