劇場アニメ『巨蟲列島』舞台挨拶にM・A・O、立花理香、麻倉ももが登壇。会話から見える人間性も魅力

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2020年1月10日(金)、 東京・新宿バルト9にて、 劇場版アニメーション『巨蟲列島』の上映を記念し、 初日舞台挨拶が行われた。 出演キャストからはM・A・Oさん(織部睦美役)、 立花理香さん(成瀬千歳役)、 麻倉ももさん(三浦真美役)が登壇し、 印象的なシーンなどを語るトークイベントが行われた

上映直後、 観客からの万雷の拍手で迎え入れられたキャスト陣は、 MCの進行のもと、 本作の内容を振り返りながらトークを開始。 初日にもかかわらず、 すでに2回以上鑑賞した人もいることに驚きの声をあげた。
主演を務めたM・A・Oさんは「やっと、 みなさんにこの大きなスクリーンで観ていただけることが嬉しいです!」と伝え、 劇場作品に関わるのが初めての機会となった立花理香さんも「このサイズであの(迫力ある)映像を!?と思うと、 観ているみなさんの反応をモニタリングしたいくらいでした。 初日にこれだけたくさんの方々に観ていただけた嬉しさで胸がいっぱい」と率直な気持ちを伝える。 麻倉ももさんは「巨蟲列島のような作品こそ、 大きなスクリーンで観る楽しさをより感じられると思います」と劇場ならではの面白さを述べると、 観客には大きく頷く姿も見られた。

それぞれが演じたキャラクター紹介に話題が移ると、 昆虫の知識が豊富な核となるキャラクター・織部睦美をM・A・Oさんは「自分の好きなことを話しすぎてしまうところなど、 共感できる部分がたくさんありました。 ただ、 虫に詳しいだけに説明するセリフも多く、 わかりやすくお伝えできるように頑張りました」と苦労したポイントも明かす。

織部睦美の親友である成瀬千歳について、 演じた立花理香さんは「クラス委員長で、 きっちりした性格ゆえに、 危機的状況でも日頃のルールから抜け出せない不器用さもある。 でも、 そんな性格なのに意外と下着が派手というギャップが!(笑)」と話すと、 会場からも笑いが起きた。 また、 駆け出しの現役アイドルという三浦真美を麻倉ももさんは「可愛く気弱なところがあるかと思いきや、 自分を守るためなら手段を選ばないといった人間らしさも感じます。 ジェットコースターみたいな子で、 演じる上でも振り回され、 気持ちを作っていくのが難しかったです」と振り返った。

さらに「印象に残っているシーン」をそれぞれが挙げると、 上映直後というだけあり、 観客からは賛同のため息や拍手が起きる。 M・A・Oさんは、 ある巨大昆虫を倒したシーンで声にしたセリフを挙げ、 「睦美ちゃんが持つ人の良さや虫に対する想いが全て詰まっていると感じました」と話した。 虫にまつわるパニックホラーに主眼がいきがちな作品だが、 会話や言葉から人間性が滲んでくるのも確かな魅力のひとつだ。

睦美を助けるべく、 身を呈して身代わりになった千歳がつかまるシーンをピックアップした立花理香さんは「あれだけ巨大な虫が迫ってきたら、 親友の危機とはいえ守れない。 友達想いの千歳が表れていました。 私もどんな危機的状況でも親友を大切に……たぶん、 できます(笑)。 けれど、 とっさにできるかといったらわからない」と話す。

麻倉ももさんは「手段を選ばない」という真美を象徴する場面を挙げる。 「自分を護らせるために、 他の女子生徒へ肉体的に迫るシーンです。 これほど大胆なキャラクターは演じたことがなかったですし、 その奥に隠された気持ちを想像して、 繊細に演じようと気をつけました」と明かした。 自身のキャリアにとって初の挑戦を思い返し、 観客にも我が意を得たりという表情が見受けられた。

その後は記念写真をはさみ、 観客へのメッセージをそれぞれが述べた。 麻倉ももさんは「これほど怖い体験を映画館でリアルで感じたあとは、 現実世界が本当に幸せに感じるはず。 でも、 何度も観て、 ハラハラドキドキしてもらえたら嬉しいです」と笑顔を見せる。 立花理香さんは「大画面で巨蟲列島を観ると『虫にもカッコいいところがある』と思えてきました……いま首を振ったあなたは、 あと3回は見てください!(笑)」と会場から笑いを誘う。

最後にM・A・Oさんからは「大迫力で、 セクシーで、 グロテスクで……色々な感情を楽しんでいただける作品だと思いますので、 何度も観ていただきたいです。 睦美ちゃんが説明する虫の特性や対処法は実際にも使えるものなので、 ぜひ覚えて帰って下さい!」と話し、 設定へのこだわりものぞかせるメッセージとなった。 観客からの拍手で見送られ、 この日の舞台挨拶は幕を閉じた。

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