『パンドラとアクビ』前編に出演する甲斐田裕子、吉野裕、天田益男のオフィシャルインタビューが到着

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4月5日(金)よりEJアニメシアター新宿他、全国順次ロードショーを予定している『パンドラとアクビ』について、街の酒場のウェイトレス、ルイーズ(ドロンジョ)役の甲斐田裕子さん、街の保安官、三船剛役の吉野裕行さん、街を荒らす盗賊団のリーダー、ブライキング・ボス役の天田益男さんのオフィシャル・インタビューが到着した。
本作は、『モンスターストライク』から誕生した、パンドラと、タツノコプロ制作による今年で放送50 周年を迎えるTV アニメ『ハクション大魔王』に登場するアクビが繰り広げるドタバタロードムービー。
本作は2部構成。前編は「荒野の銃撃戦」、後編は「精霊と怪獣の街」とそれぞれサブタイトルが付き、前編はウエスタン風の街を舞台に、後編は不思議な精霊たちが存在する雪山を舞台に、パンドラとアクビの2人が、各地に散らばってしまった世界を滅ぼす力を持つといわれる“災いの欠片”を回収すべく、次元を飛び越え大活躍する。

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前編キャスト 甲斐田裕子×吉野裕行×天田益男 オフィシャル・インタビュー

――『パンドラとアクビ』にご出演が決定したときの感想をお聞かせください。

甲斐田 まさか、自分がドロンジョを演じることになるとは思っていませんでした。びっくりでした。

吉野 ゲームのキャラクターとタツノコのキャラでコラボする作品をやるのか?という印象でした。どんな作品になるのかは、イメージがわかなかったです。

天田 懐かしいというのが率直な感想でした。昭和33年生まれで最初の東京オリンピックを知っている世代としては、タツノコ作品はど真ん中ですから。

――ご自身のキャラクターの魅力について、またどんなところを意識して演じましたか?

甲斐田 昔の作品を今の世代の人がやるのは難しいと思っていたので。台本が来るまでは「できるかな」という不安もありました。昔のドロンジョの映像を探してきては、懐かしいと思いながらチェックしたりして。台本を読んでみたら、ルイーズは綺麗なお姉さんというキャラクターなので、そこまでドロンジョを意識しなくていいんだという気持ちになりました。小原さんの要素を私なりに取り入れつつ、新しい引き出しを作りたいという想いで演じました。

吉野 三船剛は、ルイーズも言っているように、元レーサーだったことを自分の中で引きずっているキャラクターです。現在は、保安官という立場で人並みに正義感もあり、ちょっと堅物なイメージもあります。レースから自分を切り離し、できることを制限するというか自分の気持ちに嘘をついているようなところがあります。二枚目にならないようにというリクエストがあったので、基本はニュートラルに演じ、ポイントポイントでかっこよさを出しました。

天田 久しぶりの怪物の役です。最近の作品では、普通の人間が怪物になるという設定が少なくて、懐かしい感じがしました。久しぶりにわーっと吠える役で、思いっきり吠えたので、発散できました。懐かしいという気持ちはありながらも、今回は新しい作品であり、コラボでもあるので、懐かしみながら違うキャラでやっていこうという気持ちで臨みました。ヒールな感じとそうでない部分の“違い”を観てもらいたいです。

―― 一昨年でタツノコプロ55周年、今年は『ハクション大魔王』が50周年を迎えます。本作には『科学忍者隊ガッチャマン』『マッハGoGoGo』『タイムボカンシリーズ』などの名作から懐かしいキャラクターたちも登場します。お好きなキャラクターやタツノコ作品との思い出などを教えてください。

吉野 2008年版の『ヤッターマン』でヤッターマン1号を演じたのですが、物心ついたころから、タイムボカンシリーズはずっと観ていた作品です。『ハクション大魔王』も大好きでした。アイキャッチとかとにかく印象的でした。
あの時代の作品って真似したくなるようなキャッチーな言葉を狙って入れているように感じます。「ポチッとな」とか昭和の感じがするけれど、アニメから生まれた言葉で、最近そういう作品にはなかなか出会えない気がしています。『闘士ゴーディアン』とかもめちゃくちゃ観てました。中に入りたいって思ったりして。おもちゃもよくできていて、大人になってからも買い換えたいと思うくらい完成度も個性も強い。

天田 『昆虫物語みなしごハッチ』が大好きです。必ず泣くシーンが出て来るのですが、毎回号泣でした。お母さんを大事にしようって学んだ作品です。こう見えて、泣ける系のアニメが好きです。セリフでよく真似していたのは「呼ばれて飛び出てジャジャジャジャーン!」とかですね。子どもの流行語を生んだのはタツノコという印象があります。多分、吉野くんとかも世代だから、僕が「ヤッターヤッター」って言ったら「ヤッターマン!」って返してくれる。そういうやりとりができる、みんなが知ってるフレーズっていうのが多いですよね。

甲斐田 ドロンボー一味は好きでした。悪役なのに主人公のような印象がありましたね。大人になってからも「アニメ名場面集」のような番組でもよく観ます。濃いキャラが多いですよね、当時の作品って。

――アフレコ現場はいかがでしたか?

甲斐田 最初はみんな緊張していましたが、テストも含めて3回演じる中で、自分のものにできた気がします。意外と早く終わったなという印象です(笑)

吉野 キャラクターがしっかり固まっていたので、時間もかからずスムーズにできてよかったです。

天田 最初はみんな探りながら演じていたけど、テスト後はのびのび演じていたと思います。

――この作品を待っているファンの皆様にメッセージをお願いします。

甲斐田 いろいろなキャラが登場しているお祭り作品です。キャラクターの設定がアレンジされているので、当時のキャラクターと比べながら楽しんで欲しいと思います。この作品で好きなキャラを見つけて、元になった作品を観るきっかけになればと思います。

吉野 『パンドラとアクビ』という組み合わせで新しくやっているので、元ネタを知っている僕ら世代には懐かしくもあり、初めて観る若い子たちにとっても楽しめる作品になっています。後編に出てくるナゾの怪獣とか、カンタとか、あの独特のゆるい感じを「いいな」と思っていただけるとうれしいです。タツノコらしい、小ネタとか遊びが散りばめられているので、そんなところもぜひ楽しんでください。

天田 50年以上続いて、これだけのコンテンツを持つタツノコだからこそ、今回のコラボ作品が実現したと思います。「昔のアニメはあまり動かないんでしょ」なんてCGに慣れた世代に言われることも多いけれど、この作品で、老舗の味をたっぷり堪能してほしいです。僕ら世代、その子ども、そして孫と三世代で楽しめる作品です

『パンドラとアクビ』
4月5日(金)より、EJアニメシアター新宿他、全国順次ロードショー

■キャスト

パンドラ:小倉 唯
アクビ:天城 サリー

●前編「荒野の銃撃戦」
ルイーズ(ドロンジョ):甲斐田 裕子
三船 剛:吉野 裕行
ブライキング・ボス:天田 益男

●後編「精霊と怪獣の街」
カンタ:田村 睦心
ナゾの怪獣:江原 正士
冬の精霊:津田 健次郎

■スタッフ

原作:XFLAG・タツノコプロ
監督:曽我 準
キャラクターデザイン・総作画監督:大倉 啓右
美術監督:竹田 悠介
美術設定:高畠 聡/田村 せいき
撮影監督:五十嵐 慎一
色彩設計:小針 裕子
編集:長坂 智樹
音楽:小畑 貴裕
音楽制作:トムス・ミュージック
音響監督:田中 亮
音響制作:ソニルード
主題歌:Shiggy Jr.「D.A.Y.S.」(ビクターエンタテインメント)
アニメーション制作:BAKKEN RECORD
配給:角川ANIMATION
製作:XFLAG

公式サイト

(C)XFLAG (C)タツノコプロ