TVアニメ『重神機パンドーラ』アニメイトにて「河森正治展」オンリーショップが開催中。河森正治総監督によるトークショーも実施

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現在、アニメイト秋葉原とアニメイト広島では「河森正治展」オンリーショップが開催中。このイベントを記念し、5 月 19 日(土)にアニメイト秋葉原にて河森正治総監督によるトークショーが実施された。
今回、本作のメインキャラクターのひとり、クイニー・ヨウを描く第6話放送後ということで、河森総監督は彼女の魅力について語ることに。
クイニーは己と戦いながら武道を極めるストイックな存在だが、本来は甘いものや可愛いものが好きだという女の子らしい一面もある、ということを大事にされているそう。
そんなクイニーを演じるのは、花澤香菜さん。振り幅のあるキャラクターを演じてもらうための抜擢で、アフレコでは彼女の魅力を最大限に引き出していただいていると語った。

このほか、河森総監督が中国で太極拳の名人に「体のパスワードを解かれる」ように体重をもろともせず吹き飛ばされた不思議体験についても語られ、キャラクターひとつを取っても河森総監督の実体験が活かされているという。

また、クイニーが搭乗する機体のデザインについて聞かれると、「飛行機は何十年も(デザインし)続けてきたので、もうやらないかなと思っていた」と答えて会場を笑いに誘い、「最近ドローンの認知が広がってきたので他にやられる前にやろう!」とデザインを選定するにあたっての遊び心も披露した。
内田さんの「テラロイドモード(人型)は見事な曲線美です」という言葉には、女性らしいプロポーションを実現できるように、最初の形態のデザインから意識されていたとのこと。

そして、いよいよダグにスポットが当たる第8話について河森総監督はダグの二面性と津田健次郎さんの演技にご注目くださいとコメントした。

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河森正治総監督 Q&A

今回は特別にTwitterで集まった質問に答えていただくコーナーを設けられた。最初に「デザインにブロックを使う理由とは?」という質問について、河森総監督は「絵の具などの画材と同じ」だと答え、変形する際の頑丈さや無駄の無さを確認しながら進めるのに役に立っているという。

「今いちばん気になっている海外の場所は?」という質問には「アフリカの奥地」と冒険心を露わにする河森総監督。取材旅行での経験は各作品の細部にまで反映されているそう。
「河森総監督にとってのテレビシリーズと劇場版の違いとは?」という質問には、「上映時間や画面の大きさなどが違うのでまったく別のものとして考えています」と答え、そのためストーリーやキャラクターの見せ方も大幅に変わっていくと語った。
「歴史上の出来事と同じで、ひとつのエピソードについて異なる視点から描く」という自作に対する考え方についても披露した。

イベントの最後に、河森総監督は「これからも盛り上がっていく『重神機パンドーラ』に引き続きご注目ください。本日はお集まりいただきありがとうございました!」と集まった方々に感謝の意を述べ、会場は拍手に包まれて終演となった。

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公式サイト

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