『未来のミライ』カンヌ国際映画祭で公式上映。細田守監督は6分間のスタンディングオベーションに感涙

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世界三大映画祭の一つとしても知られる、第71回カンヌ国際映画祭開催期間中に実施される「監督週間」に映画『未来のミライ』が選出され、細田守監督と本編でくんちゃん役を演じた上白石萌歌さんが招待を受け、5月16日(水)(現地時間)に2回の公式上映が行われた。
細田監督と上白石さんは、5月16日(現地時間)の公式上映にあわせて現地入り。監督週間部門のメイン会場である「シアタークロワゼット」にて、2回の公式上映舞台挨拶を行った。

8:45から行われた1回目の上映は、10代からシニア層までの劇場を埋め尽くす850人もの観客が来場。上映中、上白石さんが演じるくんちゃんの4歳ならではの天真爛漫なしぐさ、その愛くるしい表情に何度も笑いが起き、家族それぞれの想いに感嘆の声があがった。

15:00から行われた2回目の上映は、1回目を上回るほどの大盛況。会場入口が見えないほどの長蛇の列が開場30分前から出来、850人キャパの会場は満席の上、100名以上のお客さんが入れず入場規制まで行われる人気ぶり。
さらにエンドロールが始まると、スタンディングオベーションと大きな拍手が起こり、エンドロール終了後も拍手は鳴りやまず、大きな歓声を受けた細田監督は涙目になりながらも観客の声援に答えるように会場を何度もお辞儀をし、大熱狂の中、終了となった。

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2回目の舞台挨拶を終えた感想

≪細田守監督コメント≫
すごく照れくさいですが、お客さんに喜んでいただけたことがとっても嬉しいです。(お客さんの反応を観て)居場所があるんだなという気持ちになり、うるっときちゃいました。これからこの作品がいろいろな場所で公開され、様々な人と出会い、多くのお客さんたちと関係を築いていってくれたらいいなと思います。本作は日本の片隅の小さな家族の話ですが、日本から遠く離れた場所にもきっと同じような思いを感じたり、自分の家族を思い出していたりしながら映画を観てくださったのかと思うと感慨深いです。距離は遠いですが、映画を通してお互いに手を取り合ったような気持ちになりました。映画祭には色々な価値観を持って様々な生活をしている人たちがたくさん訪れますが、一つの作品を観て、その中で何か考えたり感じたり楽しんだりということが出来るんだなと。初めてカンヌに来て、カンヌの懐の深さ、器の大きさみたいなものを感じ、改めて招待いただいたことを光栄に思います。日本のお客さんにも期待して待っていてほしいです。

≪上白石萌歌コメント≫
今の気持ちを一言でいうと、胸がいっぱいです。2回目の上映も監督が隣にいて、上映後はとても良い表情をされていたのが、本当に嬉しかったです。自分の携わった自分も大好きな作品がこうやってたくさん拍手を頂き、良い反応を頂けて本当に幸せです。自信を持って日本の皆さんにもお勧めできる作品になっています。

『未来のミライ』/英題:『MIRAI』

監督・脚本・原作:細田守
『時をかける少女』(06)、『サマーウォーズ』(09)、『おおかみこどもの雨と雪』(12)、『バケモノの子』(15)
キャスト:上白石萌歌 黒木華 星野源 麻生久美子 吉原光夫 宮崎美子
役所広司 / 福山雅治
オープニングテーマ・主題歌:山下達郎
企画・制作:スタジオ地図
公開:2018年7月20日(金)

公式サイト

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