JUNNA、3rdライブツアー“18才の叫び”を完走。新曲「コノユビトマレ」から『マクロス』楽曲まで、多彩なパフォーマンスを披露

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昨年リリースした1stフルアルバム『17才が美しいなんて、誰が言った。』を引っさげてのツアー『JUNNA ROCK YOU TOUR 2018-2019 ~18才の叫び~』。新曲「コノユビトマレ」(TVアニメ『賭ケグルイ××』オープニングテーマ)を披露し、オフィシャルファンクラブ”じゅんな6くみ”の開設と、春にファンクラブイベントを開催することを報告した東京公演2日目をレポートする。
 オープニングSEの音量が大きくなると、ライブのスタートを待つ観客から大きなクラップが起こる。そこに重なるようにバンドの演奏が始まり、赤い緞帳が開いていくとJUNNAが姿を表し、「やってられないよ」からライブが始まる。自身が作詞した楽曲で、〈だから好きなように生きていく〉という歌詞の力強さが心に響く。オールスタンディングで拳を上げている客席からも〈Wow Wow〉と声が上がり、最初から一体感を高めていくと、「情熱モラトリアム」まで一気に駆け抜ける。

「3曲しか歌ってないのにあっつい(笑)! 今回のセットリストはこんな熱い曲がいっぱい詰まっているけど、皆さん、ついてきてくれますかっ!」と短く挨拶をすると、さらにパンチのある曲を続けていく。アレンジが印象的な「もうヤダ!」や「狂ったカンヴァス」も、原曲のフレーズをライブでしっかり再現。JUNNAの情熱的なボーカルに生のコーラスが厚みを加えていた。

 カッコいいステージを見せたあとのMCでは、ファンとまったりとトークを楽しむ。お正月は何をしていた?という質問を投げかけ「やばい! 宿題は何も手を付けてない!」「掃除機はかけた! お母さんが(笑)」「箱根駅伝を初めて最後まで見て、勇気をもらった」などと自らの正月の過ごし方を打ち明けつつ、トークを楽しむ。このファンとの心の距離の近さとライブの迫力とのギャップが、彼女の大きな魅力のひとつと言えるだろう。

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 「赤い果実」からは1stアルバムで証明されたJUNNAのボーカルの幅が楽しめる選曲。「JINXXX」でダンスをしながら歌ったかと思えば、「大人は判ってくれない」やアコースティックギターと生のストリングスの音が美しかった「本当のことは言わない」では、その歌声に息を呑んで聴き入ってしまった。そこからインスト曲を挟み、今度はモノトーンのかわいらしい衣装にステッキを持って登場! アルバムの中でも唯一可愛いテイストに振っていた曲「Be Your Idol」を、グルーヴィにステップを踏みながら披露。間奏で仲良さそうにバンドメンバーと踊る姿も印象的だった。でも、「可愛い曲はこの1曲だけなんです!」と、たった1曲ですぐに衣装チェンジをすると、終盤に向かって再加速していく。

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 「Steppin’Out」のイントロでコール&レスポンスを楽しむと、「いけないボーダーライン」では、タオルをくるくる回して盛り上がる。ここからは客席を巻き込んで、ロックに魂を震わせろ!とばかりに、どんどん会場の熱気を上昇させていく。「Catch Me」では大合唱が起こり、「紅く、絶望の花。」では、そのエモーショナルなボーカルを叩きつける。まさにツアータイトル通り、叫び歌うJUNNAの姿に圧倒されてしまった。そして自らテレキャスターを弾いて歌ったのは「世界を蹴飛ばせ!」。この曲では大きなバルーンや、会場一杯に発射されたJUNNAのメッセージが入ったリボンテープが客席を賑わせ、みんなでライブを作って楽しもうというメッセージが込められているように感じた。
 そして本編ラストに「『マクロスΔ』から応援してくれた方にも、私の新しい一面が見せられた曲になったと思っています。ラストにこの大切な曲を歌わせてください」と言って歌ったのは、「Here~album version~」。しっとりと、だけど力強く歌を響かせ、大きな余韻を残してステージを後にする。

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 アンコールは意外にも、『マクロスΔ』でマキナ・中島がメインボーカルを執る「おにゃの子☆girl」からスタート。ここの日替わり曲は、前日の東京公演が「ワルキューレがとまらない」だったので、JUNNAらしい激しい楽曲がくるのかと思いきや、キュートなダンスが見られるポップチューンということで、会場も大いに湧いた。「みんなに驚いてほしいと思って選びました。のぞみる(西田望見)先輩の曲で、1stライブのときにステージに出してもらえず寂しくて、“みんなと一緒に踊りたいなぁ…”と言ったら、次の2ndライブからは参加させてもらえるようになったんです」とワルキューレライブの裏話を披露して和ませる。さらに新曲「コノユビトマレ」をフルサイズで披露。あまりに難解な2コーラス目を歌う姿は圧巻だった。

 「今日は、JUNNAという人間を見せられたと思っています。今回のツアーはみんなに楽しんでもらうために、すごくいろいろなことを考えたんです。ライブハウスで花道を作ることは珍しいんですけど、私のわがままでどうしてもやりたいと言ったら作ってもらって。みんなの近くに行けることが私がライブをしている意味だと思うし、みんなの近くで歌を届けられるということが、私の一番の幸せなんです。みんなと一つのものを作るのが楽しくて、生きがいだなと思います。私の歌を聴きたいとここに来てくれて、楽しんでくれて、貴重な一日を私にくれてありがとうございます。これからもこんな時間をみんなとたくさんたくさん共有していきたいと思っているので、みんなついてきてくれますか? ラストはみんなとまた会える日を楽しみにして、次に繋がる曲を歌いたいと思います」と言って、ファン、そしてスタッフに深い感謝の気持ちを述べると、アコースティックギターを手に、1stアルバムでも最後に収録された「CONTRAST」を歌う。ありのまま、感じるままでいいから、この先も一緒に歩んでいこうという、大きな愛を感じる楽曲で、感動的にライブを締めくくった。

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Text:塚越淳一

1月6日(日)新木場STUDIO COAST(東京)SET LIST

1.やってられないよ
2.Vai! Ya! Vai!
3.情熱モラトリアム
4.もうヤダ!
5.狂ったカンヴァス
6.赤い果実
7.JINXXX
8.大人は判ってくれない
9.本当のことは言わない
10.ソラノスミカInst~18才の叫びversion~
11.Be Your Idol
12.Stppin’Out ~extended version~
13.いけないボーダーライン
14.Catch Me
15.紅く、絶望の花。
16.世界を蹴飛ばせ!
17.Here ~album version~

EN1.おにゃの子☆girl
EN2.コノユビトマレ
EN3.CONTRAST

FCイベント公演詳細
2019年3月30日(土)
BL caf’e(名古屋)
【昼】開場13:30/開演14:00
【夜】開場17:00/開演17:30

2019年3月31日(日)
南堀江Knave(大阪)
【昼】開場13:30/開演14:00
【夜】開場17:00/開演17:30
2019年4月21日(日)
マイナビ赤坂BLITZ(東京)
開場17:00/開演17:30

チケット料金:全席指定 3,969円(税込・お土産付き)

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JUNNAオフィシャルファンクラブ”じゅんな6くみ“
https://fc.junnarockme.com

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