映画『未来のミライ』公開記念トークショーが開催。上白石萌歌はこども達へ絵本の読み聞かせも

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昨日7月22日(日)、有隣堂横浜駅西口ジョイナス店にて「映画『未来のミライ』公開記念細田守監督×上白石萌歌さんトークショー&読み聞かせ」イベントが開催された。
細田守監督と、主人公である4歳の男の子・くんちゃんの声を担当した上白石萌歌さんが会場に登場。抽選で選ばれた25組50名の親子を前に、まず細田監督が映画製作のきっかけについて語る。
「僕はいま5歳と2歳の子供がいるんです。子供にとってはひとりきょうだいが増えるというのは、すごく大きな出来事。そしてその出会いから、きょうだいの関係は一生続いていく。そういうところを大きな物語として描けたらいいな、と思って作りました」

細田監督が「みんなはきょうだいがいる?」と声を掛けると子どもたちは元気よく挙手。一人っ子の子には「僕も一人っ子。きょうだいっていいなと思ってこの映画をつくったんですよ」と話しかけた。

オーディションでくんちゃん役を射止めた上白石さんについて、細田監督は「くんちゃんと似ていると思いました。もちろん外見は違うけど、子供の心を持っている人」とコメント。一方、萌歌さんは声優の仕事は初めて。4歳の男の子の役について「保育園に行って実際に4歳の男の子と接することで役作りのヒントをつかめたような気がします」と役作りの苦労を語った。

来場した子供たちからの質問に答えるコーナーも。「作っていて一番楽しかったのは?」という質問に、細田監督は「くんちゃんを描いているとき。アニメ映画で4歳の男の子を主人公として描くことはなかなかないので、スタッフみんなで楽しんでくんちゃんを描きました」、上白石さんは「くんちゃんが怒って床にのたうちまわるシーン。演じていて『自分の中にこんな感情が眠っていたんだ。くんちゃんがこの気持ちを引き出してくれたんだ』と思いました」と答えた。

続いて細田監督が絵本『オニババ対ヒゲ』を紹介。『オニババ対ヒゲ』は、映画『未来のミライ』にプロダクションデザインとして参加した絵本作家・tupera tuperaさんと細田守監督が映画のために制作した劇中絵本。「一冊一冊違うアイディアで絵本を作っているtupera tuperaさんに、『普通じゃない、ビックリするような絵本を作りましょう』とお願いしました。そうしたら、擬音だけで構成された絵本が出来上がって、本当にビックリしました」。

ここで会場にくんちゃんが登場。映画の中でくんちゃんが妹のミライちゃんに絵本『オニババ対ヒゲ』を読み聞かせるシーンを、上白石さんが子供たちの前で再現しました。続いて上白石さんが大好きだという絵本『はじめてのおつかい』(筒井 頼子:作/林 明子:絵/福音館書店:発行)を子供たちに読み聞かせ。子供たちは真剣な表情で聴き入っていた。

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イベントの最後を細田監督が「子供たちと一緒に絵本を読むように楽しめる映画になったと思います。子供が小さい頃の時間はかけがえのないもの。一瞬一瞬を大切にいい思い出をつくってほしいですね」と締めくくった。

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映画『未来のミライ』詳細情報

大ヒット上映中
監督・脚本・原作/細田守
キャスト/上白石萌歌、黒木華、星野源、麻生久美子、吉原光夫、宮崎美子、役所広司 / 福山雅治
音楽/高木正勝
オープニングテーマ・エンディングテーマ/山下達郎
作画監督/青山浩行、秦綾子
美術監督/大森崇、髙松洋平
プロデューサー/齋藤優一郎
企画・制作/スタジオ地図

〈物語〉
小さな庭から時をこえる旅へ――それは過去から未来へつながる、家族と命の物語。
とある都会の片隅の、小さな庭に小さな木の生えた小さな家。ある日、甘えん坊のくんちゃん(4歳)に生まれたばかりの妹がやってきます。両親の愛情を奪われ、初めての経験の連続に戸惑うばかり。そんな時、くんちゃんがその庭で自分のことを“お兄ちゃん”と呼ぶ、“未来からやってきた妹”、ミライちゃんと出会います。
ミライちゃんに導かれ、時をこえた家族の物語へと旅立つくんちゃん。それは小さなお兄ちゃんの大きな冒険の始まりでした。
待ち受ける見たことない世界。そして、初めて知る様々な「家族の愛」の形。
様々な時間を経て、ささやかな成長を遂げていく、くんちゃん。
果たして、くんちゃんが最後にたどり着いた場所とは?ミライちゃんがやってきた本当の理由とは――

公式サイト

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