アニメ―ション映画『GODZILLA』が仏・アヌシー映画祭に上陸。ヨーロッパのアニメファンから拍手喝采

アニメ―ション映画『GODZILLA』シリーズが、6/11(月)から16(土)までフランスで開催されていた、「第42回アヌシー国際アニメーション映画祭」で公式上映された。

現地時間、6/15(金)19時から、約1000名収容可能な、映画祭会場最大のメインシアター「ボンリューシアター」にて、アニゴジの<第一章>『GODZILLA 怪獣惑星』(英題:Godzilla: Planet of the Monsters)と<第二章>『GODZILLLA 決戦機動増殖都市』(英題:GODZILLA: City on the Edge of Battle)の二作品を連結上映が行われた。

二作品連結での公式上映を許されたのは、映画祭の中で唯一“GODZILLA”のみ。日本国内でも実施してない上映形態を世界で初めて、仏・アヌシーの地で行い、その公式上映の舞台挨拶の模様が到着した。

映画祭モデレーターのオラール氏の紹介により、静野監督と瀬下監督が登壇し、自己紹介の後、O&Aが行われた。

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■オラール氏>

今回のアニメ―ションで描かれた「ゴジラ」は、ハリウッド作品も含めると32作目と33作目となり、シリーズ初のアニメーション映画化かと思います。アニメ化のきっかけを改めて教えてください。

■瀬下監督>
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「ゴジラ」は伝統あるコンテンツです。その分、強い固定観念もあります。伝統と一緒に年をとっていく「ゴジラ」を、アニメ表現を通し、国内外の「ゴジラを見た事は無いがアニメは好き」という層に向けてリブートすることが、我々のミッションでした。
アヌシー国際アニメーション映画祭での上映は、まさにその象徴的なイベントであり、同時に大変光栄です。

■オラール氏>

静野監督にお聞きします。
新しい映像化となった今回の「ゴジラ」ですが、今日ここアヌシーにいらした観客の皆さんに何を伝えたいですか?

■静野監督>
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喜んで貰えるように一生懸命作りました。また、海外で観てもらえるのはシンプルに嬉しいです。より作品が広がっていくので。本日は色々な国の方がいらして頂いていますが、中でもフランスの方が多いと思います。映画祭のスタッフの方にも伺ったのですが、今もなおフランスのアニメ市場は拡大しているようで、そうした土壌のある場所の中心と言えるアヌシーで、海外初の上映ができるのは光栄です。

あと、お客さんが、凄く若い方が多いので、いまこの瞬間にこの作品に触れて頂き、なにかのきっかけになってくれたらうれしいです。

■オラール氏>

ありがとうございました。
海外の劇場では、初の上映、それがここアヌシー映画祭で実施されるのは、とても意味のあることです。
さあ、皆さん一緒に楽しみましょう!

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なごやかな雰囲気の中、舞台挨拶を終え、いよいよ公式上映がスタート。<第一章>『GODZILLA 怪獣惑星』はすでにヨーロッパの多くの国でもネットフリックスによる配信によって視聴可能だが、<第二章>『GODZILLA 決戦機動増殖都市』は海外では初の披露。
両作品とも上映中、観客は両監督が作り込んだ世界観に没入していく様子。ただ、花澤香菜さん演じるヒロイン・ユウコが登場すると、会場から歓声が上がった。
そして、本編中盤にいよいよGODZILLAが登場すると、さらに大きな歓声が上がる。昨年のアヌシー映画祭で行った「ワークインプログレス」では、見せることの出来なかったアニゴジをついに披露することができた瞬間だった。

そして、『怪獣惑星』、『決戦機動増殖都市』のエンドロールが始まると場内は拍手喝采に。さらに「Yuko――――!!!!」と雄叫びを上げる観客も。そしてエンドロール後の櫻井孝宏さん演じるがメトフィエスが、宮野真守さん演じる主人公・ハルオに放った「キドラだ」の台詞で、オーディエンスからはさらに大きな拍手と歓声が上がった。
<最終章>『GODZILLA 星を喰う者』で描かれる、<ゴジラ・アース>VS<ギドラ>の怪獣対決に、海を越えたヨーロッパのアニメーションファン、ゴジラファンも大きな期待を寄せて、待っているようだった。

また、舞台挨拶終了後には、両監督とオーディエンスで記念撮影を実施。瀬下監督が右手を掲げて、ゴジラの手を模したポーズ(以下ゴジラポーズ)をすると、会場にいるオーディエンス全員も“ゴジラポーズ”でレスポンスが! 国際アニメーション映画祭の中心であるアヌシーで、両監督による、ゴジラシリーズにおける新たな挑戦が受け入れらたことは、大きなことだ。

 今年の11月の『GODZILLA 星を喰う者』、さらには来年公開のレジェンダリーピクチャーズ制作の第二弾と、フランチャイズが加速するシリーズへの大きな追い風を感じる公式上映となった。

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