毎週日曜午前9時半に放送中のTVアニメ『ワンピース』。12月10日放送の第817話「シケモク サンジの結婚前夜」を前に、プリン役・沢城みゆきさんのインタビューが到着した。仲間たちの無事を祈りながらも、その思いを断ち切ってプリンとの結婚に希望を見出すサンジ。本エピソードでは、そんなプリンの思惑が明らかになる。
あた「シケモク サンジの結婚前夜」の<ネタバレ注意>PVも公開となった。ネタバレを見たくない人は注意しつつ、気になる人はチェックしてほしい。
目次
プリン役・沢城みゆきさんインタビュー
―TVアニメ『ONE PIECE』に参加し、プリン役を演じることになった時のお気持ちをお聞かせください。
プリン役・沢城みゆきさん(以下、沢城):『ONE PIECE』は声の仕事をさせていただいているからには、一度は出演できたらいいなと思う国民的アニメひとつだったので、やっと参加させていただけるんだなという感じでした。ただ、最初からプリン役でオファーをいただいて、「いや、オーディションをして欲しい」というやりとりはあったんですけどね。
プリンは見た目のイメージ通りの可愛らしさだけじゃない、いろんな顔を持っているキャラクターであるということだったので「本当に全部表現できるかな」という気持ちがあったので、最初は不安な要素の方が多かったですね。
―プリンのような幅の広いキャラクターを演じる際に、沢城さんご自身はどんな意識で取り組まれたのでしょうか?
沢城:原作が現在進行中で、まだホールケーキアイランド編の結末も見えていないので、プリンは逆算して演じられるキャラクターではないんです。
しかも読み進めていくごとに、いろんな面が出てきて、全部をわかって始めるというよりは、今日の話数の今日のプリンの印象を素直に受け取って、それを全力でやるということを続けていけば、つぎはぎしていった先でプリンというキャラクターが完成されていくのではないかなと。サンジにプロポーズしてもらった時には、本当に心からドキドキしていればきっとそれが正解で、あえてそういう姿勢で臨んでいきました。
―第817話「サンジの結婚前夜」のレイジュとのやりとりでは、プリンの別の顔が見えますけど、実際に演じられてみていかがでしたか?
沢城:ちょうどその話数の辺りの収録で、シリーズディレクターさんと話していて「沢城さんが今やってくれたのだと、アサシン(暗殺者)すぎる」って言われました。「学校の休み時間中に教室を離れていて、うっかり忘れものを取りに行ったら、クラスのマドンナが自分のことをすごくバカにしているっていう。
見ちゃいけない顔を見ちゃったというぐらいのラインでいきましょう」って言われて、「なるほど!」って思いました。なので、あくまで制服を着たクラスのマドンナをイメージして演じました。毒を吐いていたりすると、みんなそっちを本性だと言いたがるんですけど、実はそれこそ強がっているというか、自分が作り上げてきた「誰にも負けない私」という虚像のような印象が今ではありますね。
―ホールケーキアイランド編で、印象に残るシーンはありますか?
沢城:今回のホールケーキアイランド編の中で、ひとつキラッと輝く1シーンって、あのサンジがプロポーズをするというシーンだと思うんですよね。サンジはシャイだけど、レイジュの言っている通り、優しいということが彼の芯なんだなと思いました。平田さんが演じているから、かっこよく聞こえちゃうんですけど……。
かっこいい声で言わないんですよね。本当にふわっとした優しい感じで「俺でよければ、結婚しよう」って、全然キザとか、かっこいいとか、スカしている要素がなくて、ただただ優しく言われました。ただ「結婚しよう」というセリフが「こんなに気持ちがいいものなんだなぁ……」と家に帰って主人に話しました(笑)。
―今後のプリンに関する見どころを教えてください。
沢城:やっぱり一番豪勢になると思われる結婚式のシーンですね。私自身も描写や音楽も含め、どれぐらい華々しく演出されるのかなと楽しみにしています。原作を読んでいらっしゃる方々はご存知かと思うんですけど、サンジとプリンの関係がガラッと変わりだすところがありますので、「その時にプリンがどうなってしまうのか?」というところにご注目ください。
まだ二転三転する関係になりそうなので、ふたりが転がっていく様をぜひアニメの方でも楽しみにしていていただきたいですね。
プリンに関していえば、コロコロと表情が変わっていく様に声が乗っかることで、より魅力が増すキャラクターなんじゃないかなと思って、そうなるように演じておりますので、ぜひアニメで『ONE PIECE』をご覧ください。よろしくお願いします!