Netflix、アニメプロダクションとの包括的業務提携を発表。「オルタード・カーボン: リスリーブド」「ドラゴンズドグマ」「スプリガン」など制作決定

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Netflixは、新たに大手アニメプロダクションの株式会社アニマ、株式会社サブリメイション、株式会社デイヴィッドプロダクションの3社とアニメ作品制作における包括的業務提携契約を締結すると発表した。Netflixは、2018年に締結した株式会社プロダクション・アイジー及び株式会社ボンズとの同契約に続く、新たな3社とのアニメエピソードの制作開始となる。

本提携により、アニマ社とはNetflixオリジナルの実写SFシリーズ「 オルタード・カーボン: リスリーブド」のアニメ作品の制作を決定。「オルタード・カーボン」は、2018年2月にシーズン1の配信開始し、現在シーズン2を制作している。
サブリメイション社とは世界中で話題の同名ゲームを元にしたオリジナルアニメシリーズ「ドラゴンズドグマ」を制作。また、デイヴィッドプロダクション社とは漫画原作に基づく「スプリガン」も制作される。

今回の提携につき、Netflix コンテンツ・アクイジション ディレクター(日本)のジョン・ダーデリアンは「Netflixは、アニメファンやクリエイター、またアニメプロダクションの三者に愛されるサービスになるべく、映像とストーリー共に優れた作品を生み出す国内のクリエイターの方々が作品を制作しやすい最高の環境を実現し続けるという。
これにより、190カ国以上のアニメファンと素晴らしいコンテンツを繋ぐことができると期待しています。」とコメントしている。

各社アニメプロダクションからのコメント

アニマ社代表取締役 笹原晋也氏:「今回の包括的提携により、今まで以上にコンテンツ制作に集中することができることを嬉しく思っています。提携の1作目として「オルタード・カーボン」というメジャーなタイトルに関わらせていただいたことは大変光栄ですし、自分たちの制作したコンテンツが全世界の人たちに見てもらえると思うと今からとてもワクワクします。“アニマらしい”アニメーションをご期待ください。」

サブリメイション社代表取締役 小石川淳氏:「サブリメイションは今まで他社案件のCGパートのみを請ける事がほとんどでしたが、いつか自社の作品を発表する事を目標に掲げておりました。それをNetflixとの包括的提携により実現できる事を、本当に嬉しく感じております。我々の得意とする、手書きのテイストを損なわないセルルックCGで、従来と一味違うアニメーション体験を世界のファンにお届けし、楽しんで頂ける事を願っております。」

デイヴィッドプロダクション社代表取締役 梶田浩司氏:「今回の提携で、私達は作品毎ではなく長期的な視野で制作に取り組めるようになり、日本だけでなく海外のファンを視野に入れた作品の企画開発、様々な技術の開発や向上、映像表現へのチャレンジをするとても良い機会を得る事ができました。このチャンスを活かし、日本のアニメスタジオの一員として、全力で制作に取り組んでいきたいと思います。」

プロダクション I.G社代表取締役 石川光久氏:「Netflixと共同で一から企画を作ることで必要な制作期間を確保し、新しいものにチャレンジをしながら、完成度の高い作品を安定して制作することができます。今までの多くの作品は日本のビジネスという枠組みの中で作られてきたものですが、Netflixとの包括的業務提携はその枠組みを超え、Production I.GとWIT STUDIOらしさが前面に出たコンテンツをどんどん世界へ送り出すきっかけになると思っています。」

ボンズ社代表取締役 南雅彦氏:「世界中の視聴者に対して作品を発信できる今回の提携は、弊社のクリエーターにとって大きな意味があることだと感じています。今後Netflixと一緒に、国籍や年齢を問わず多くの人に感動を与え、末永く見続けてもらえる良い作品を制作していきたいと思います。」

包括的業務提携で制作される第1弾作品

「オルタード・カーボン: リスリーブド」(制作プロダクション:アニマ)

NetflixオリジナルSFシリーズ実写作品(シーズン2制作中)のスピンオフがオリジナルアニメとして映像化。オルタード・カーボンはその世界を拡張し、誰もみたことのないまた新たな物語を生み出す。

「ドラゴンズドグマ」(制作プロダクション:サブリメイション)

株式会社カプコンが生み出し、世界的人気を誇るオープンワールドのアクションゲーム「ドラゴンズドグマ」がNetflixオリジナルアニメシリーズとして制作。己の心臓を奪ったドラゴンに復讐を果たすため、”覚者(かくしゃ)”として蘇った主人公は旅に出る。七つの大罪を意味するモンスターを倒しながらドラゴンに挑む壮大なアクションアドベンチャー。

「スプリガン」(制作プロダクション:デイヴィッドプロダクション)

少年サンデーにて、原作:たかしげ宙・漫画:皆川亮二で描かれた伝説的漫画が時を経て、Netflixオリジナルアニメとして制作。超古代文明を封印するために活動する少年の冒険を描くSFバトルアクション。

「攻殻機動隊 SAC_2045」(制作プロダクション:プロダクション I.G)

士郎正宗 原作で、数々の映像化で話題を呼んできた『攻殻』がフル3DCGアニメーションとして新たに生まれ変わる。4/1よりNetflixで全世界配信される『ULTRAMAN』に続き、神山健治・Production I.Gと荒牧伸志とSOLA DIGITAL ARTSが再びタッグを組む。『攻殻』史上初のダブル監督システムで贈る新時代アニメーション。
「ヴァンパイヤ・イン・ザ・ガーデン」(制作プロダクション:ウィットスタジオ)
少女モモが出会ったのは、人間の敵だと教えられてきたヴァンパイヤの少女だった。歌によってつながれた二人の運命が、いま大きく動き出していく。ウィットスタジオが手がける、完全オリジナル作品。

「スーパー・クルックス」(制作プロダクション:ボンズ)

『キック・アス』『ウォンテッド』の漫画家マーク・ミラーと共同制作者兼アーティストのレイニル・フランシス・ユーが手がけるミラーワールド原作。スーパーヒーローたちが放つ予測不能のクライム・サスペンス。

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