劇場版『フリクリ プログレ』完成披露上映会に水瀬いのり、福山潤が登壇。ファンの前で溢れんばかりの「フリクリ愛」を披露

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8月27日(月)にTOHOシネマズ 日比谷にて劇場版『フリクリ プログレ』の完成披露上映会が実施された。上映前の舞台挨拶には本作のヒロイン・雲雀弄ヒドミ役の水瀬いのりさんと、ヒドミのクラスメイトの井出交役の福山潤さんが登壇。本作に関する貴重なトークを、溢れんばかりの「フリクリ愛」とともに語り尽くした。

大勢の「フリクリ」フリークで埋め尽くされた会場に登壇した水瀬さんと福山さんが盛大な拍手に迎えられて舞台挨拶がスタート。
ついに完成し、お披露目を迎えた本作について水瀬さんは「2000年のOVAが発表された頃、私はまだ5歳で幼稚園に通っていました」と語ると、福山さんは「僕は当時デビュー3年目くらいでしたが、当時5歳だった水瀬さんと同級生の役で演じるなんて思ってもみませんでした(笑)」と語り、会場を沸かせた。

また、アフレコ現場の様子について水瀬さんは「林原めぐみさんとは、今回のアフレコで初めてご一緒させて頂きましたが、目で台本を追うのがもったいなく感じ、読んでいる台本を閉じて林原さんのお芝居を見る、いち視聴者になりたい思うほど刺激的でした」と大先輩のすごさをしみじみと語った。

一方、作中の「思春期特有の感情の高ぶりで、おでこからとんでもないものがニョキニョキ生えてしまう現象」N.Oにちなんで、N.Oが生えてしまう程に心が高ぶった瞬間を聞かれた福山さんは「仕事に真剣に取り組んでいくなかで、緊迫なシーンの瞬間にダジャレが思いついた瞬間、とても心が高ぶりますね(笑)」と答え、会場からは大きな笑い声が沸き起こった。

最後に本作のファンに向けて福山さんは「自分がなんでアニメを好きになったのかを思い出すデジャヴを感じる作品で、この作品に関われて良かったと心から思えます」と語り、水瀬さんは「この作品を観る時の大事なキーワードは「考えるな、感じろ!」です(笑)。是非、画面の隅の隅まで観て頂いてご自身の感想を感じて頂きたいです」と締め括り、大盛況のまま舞台挨拶は幕を閉じた。

ゲストコメント

Q:本作のお披露目を迎えた今の心境は?
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水瀬いのり:2000年のOVAが発表された頃、私はまだ5歳で幼稚園に通っていました。
当時多くの方々がご覧になっていた作品の新作に22歳になった今、参加させて頂けるというのはとても嬉しく思います。
今、その喜びを噛み締めています。

福山潤:
僕はデビューして3年目くらいでした。
当時から「フリクリ」という作品のことは認識していて、人気があるということも知ってましたが、まさか18年の時を経て、当時5歳だった水瀬さんと同級生の役を演じるなんて思ってもみませんでした(笑)。
アニメの可能性というのはすごいですね!

Q:完成した本作を観た感想は?

水瀬いのり:
率直な感想を言うと「わからないなー」と思いました。わからないことが正義なのかなと(笑)。
そのわからなさというものが悶々とするものではなくて、「わからないけどなんかサイコー!」という感じのものでした。
たくさん疑問があると思いますが、それぞれシーンは怒涛の展開を見せていくので、観る人は振り回されると思います。

福山潤:
楽しかったです!わかるとか、わからないではなく純粋に楽しかった!
アフレコ前にもネットでも色々と「フリクリ」が好きな人の感想を見ていて、「わからないけれど、それが良い」
という感じなのかなと思って、頭の中を空っぽにして見たら最後に何かわかっちゃったものもあるんです(笑)

Q:それぞれ演じたキャラクターについて

水瀬いのり:
私が演じた雲雀弄ヒドミは、見た目や公式サイトでの説明だとクールな女の子で、いつもヘッドフォンをして
他者との繋がりを遮断しているように見えるのですが、本当は自分を持った強い女の子です。
しかも「フリクリ」に出てくる以上それだけではない何かを持っています。PVなどの印象に引っ張られ過ぎず、映画の本編を見て彼女を知って欲しいです。

福山潤:
僕が演じた井出交は、学ランを着て、眉毛が太くて、暑苦しくて、チャラけたことをしつつ、熱血な部分もある。
僕をアニメキャラにしたらこんな感じの男になるなと思います(笑)。

Q:アフレコの様子について

水瀬いのり:
ハルハ・ラハル役の林原めぐみさんとは、今回のアフレコで初めてご一緒させて頂きました。
とても色々な刺激を受け、林原さんだから出来ること、林原さんだからこそ生まれるものがたくさんありました。
目で台本を追うのがもったいなく感じるほどで、読んでいる台本を閉じて林原さんのお芝居を見る、いち視聴者になりたい思うほどでした。
また、アフレコ現場に手作りのお弁当を差し入れに持ってきてくださって、食べやすいように一口サイズのおにぎりにしてくださったり、とても細やかな気遣いをして下さったのが印象的でした。

福山潤:
アフレコ現場での林原さんを見ていると、「理屈はわかるが実際には到底できないようなことが多い中でも、普通にやってのける人」という感じでした。
僕たちもプロなので真剣に仕事に取り組むのですが、自分のセリフが終わると脇に台本を置いて、林原さんの演じる後ろ姿をじっと見入ってしまいました。
僕が初めて主演を演じたアニメのヒロインが林原さんで「その頃と比べると少しは追いつけるようになったのかな?」なんて思ったりもしていたけれど、全然追いつけていませんでした(笑)。

Q:作中の「思春期特有の感情の高ぶりで、おでこからとんでもないものがニョキニョキ生えてしまう現象」N.OにちなんでこれまででN.Oが生えてしまう程に心が高ぶった瞬間は?
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水瀬いのり:私は基本的にせっかちで、隙間の時間があるのが好きではないので、一連で流れるように仕事をしたいのですが、
ひとりで演じる仕事の時などでノーリテイクで一発で終わった時は、誰にも共有出来ないけれどキュッと袖口を握って
心の中で「やった!私ってすごいのでは!?」なんて思ったりしています(笑)。

福山潤:
仕事に真剣に取り組んでいくなかで、緊迫なシーンの瞬間にダジャレが思いついた瞬間、とても心が高ぶりますね(笑)。
そのダジャレをぐっとこらえた瞬間も、そして我慢しきれずに言ってしまった瞬間も、それにOKが出た瞬間も
すごく高ぶります!しかもそれがカットされてたりするんですよ(笑)。

Q:本作の見所について

水瀬いのり:
2000年の「フリクリ」から応援している人も、今回初めて観るという方もいるかと思いますが、この作品は簡単に言うとすごく中二病的なんです!変わりたくても変われない、朝起きたら自分にすごい力が宿っている、俺はあのグループとは違うという、そんな感じ。
「自分は誰かよりも…」というのがひとつの鍵になっていて、大人が観ても学生が観ても楽しめる、リアルな青春群像劇になっています。

福山潤:
純粋に、こういった作品に関われて嬉しいと思う作品です。18年の時を経て新作が公開となるのですが、
僕がアニメを見始めた時に感じていた面白さがある作品です。
自分がなんでアニメを好きになったのかを思い出す、デジャヴを感じる作品で、この作品に関われて良かったと心から思います。

Q:締めの一言挨拶

水瀬いのり:
本日は本当に有難うございました!この作品を観る時の大事なキーワードは「考えるな、感じろ!」です(笑)。
是非、画面の隅の隅まで観て頂いてご自身の感想を感じて頂きたいです。

福山潤:
本日はどうもありがとうございました!
18年前から「フリクリ」が好きな方も、今回初めて「フリクリ」に触れるという方も是非楽しんで頂きたいです。

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