「CHUNITHM」から生まれた声優ユニット・イロドリミドリが2ndワンマンライブを敢行。卒業後の春休み、初めての学外ライブ

セガの音楽ゲーム「CHUNITHM」(チュウニズム)から生まれたオリジナルガールズバンド・イロドリミドリによる2度目のワンマンライブ「イロドリミドリ LIVE‘18 ~第2話『Over the 7 Lights』~」が、11月21日に東京・中野サンプラザホールで行われた。

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「イロドリミドリ」は学園フェスでいい演奏をすると単位がもらえる(らしい)という噂を信じた主人公、芹菜を中心に結成されたバンドによるストーリーと楽曲がリンクしたコンテンツ。

現実のライブも物語の一部として扱われる点が特徴的で、「イロドリミドリ LIVE‘18 ~第2話『Over the 7 Lights』~」では那知の卒業後の春休み、初めての中野での学外ライブという設定で、各メンバーのモノローグによるストーリーを挟みながら進行した。「イ・ロ・ド・リ・ミ・ド・リ! 中野をー、ゲットー!!!!!!」という元気なかけ声で幕を開け、まずは芹菜、アリシアナ、なずな、凪、なる、を演じる5人がステージへ。「Change Our MIRAI!」で勢いよくライブをスタートさせたが、2曲目の「無敵We are one!!」はパフォーマンスの途中で演奏がストップし、ステージは暗転。突然の出来事に観客が戸惑う中、ステージには緑色のピンスポットが灯り、卒業した那知の妹・白奈のモノローグが流れ出す。

自信なさげな白奈は高校最後のステージで姉と共演できたことを振り返り、「それが私、本当にうれしかったよ。ありがとう、お姉ちゃん」とつぶやくと、ソロ楽曲「My Dearest Song」を披露した。そしてここからは各メンバーが那知への思いを吐露し、ソロ楽曲を歌う心象世界に。那知をイロドリミドリに引き入れた佐倉が演じる凪は「『笑って弾く』ことの楽しさを、あんなにわかりやすく教えてくれた先輩……きっと、帰って来てくださいね」というメッセージを添えて「イロトリドリのメロディ」「TRUST」の2曲を歌い、M・A・Oが演じる自由な性格のなるは「野郎どもー! 準備はいいかー!」と観客を煽り「-OutsideR:RequieM-」と「猫祭り」をハイテンションにパフォーマンス。福原が演じるバンマスの“あーりん”ことアリシアナは那知との別れに心の整理が付いていないながらも、バンマスらしく気丈に「プリズム」を熱唱する。

山本が演じるなずなは「前略、月鈴那知さま。お変わりありませんか?」と手紙を読むように那知との思い出を振り返ると、傘を使ったパフォーマンスで「ポルカドット」を披露。新田が演じる持ち前のポジティブさでバンドを引っ張るリーダー・芹菜は、「私は絶対、次に会うときも、先輩とは同じ気持ちでつながれるって信じてるよ!」と切ないながらも力強く「Very! Merry!! Session!!!」を歌い上げた。最後は白奈が再び登場し、旅立った姉から譲り受けたバイオリンを弾き続けることを誓い、「クレッシェンド・ストーリー」を歌う。そしてステージ上に6人がそろうと、「私たちとこのバイオリンで、イロドリミドリはいつでも7人!私達が選ぶ未来、楽しいことが待っている方へ!」と心を1つにし、止まっていた「無敵We are one!!」を再開させた。

ここまでストーリーを演じながらパフォーマンスを行ってきた6人は、ここでこの日初めてのMCヘ。今回のライブは本来9月30日に行われる予定だったが、日本列島を広く襲った台風24号の影響と首都圏在来線の運転見合わせの発表を受けて急遽延期となり、その振替公演として実施されたもの。中野サンプラザホールは平日にも関わらずファンたちで埋め尽くされ、7色のペンライトに包まれた光景にメンバーは大喜びで、来場者への感謝の言葉を伝えた。なお観客が手にしたペンライトは演出に合わせて色が変化する仕組みになっており、MCのコーナーではメンバーの声に合わせて色の変化を実験することに。

ペンライトの色が一斉に変わると大きなどよめきが起き、高野が「お姉ちゃん色ー!」と叫ぶと場内は那知のイメージカラーである赤一色に染まった。6人はこの2ndライブが、それぞれの那知への思いを詰め込んだ“エモい”公演であることを説明し、この6人で歌う初めてのオリジナルナンバー「Still」を披露。最後は「イロドリミドリ」の始まりの曲「Change Our MIRAI!」をアレンジした1stシーズン最後の曲「Change Our MIRAI!(Our 7 Lights)」をエモーショナルに歌い、にぎやかに本編を終えた。

アンコールを求める観客の声援がホールにこだまする中、場内には突然電話の着信音が流れ出す。電話は白奈のもので、留守電に切り替わると、海外にいる姉・那知を演じる今村の声が。那知はイロドリミドリが学外ライブを行うことを知らないはずだが「教えてもいないのになんでライブやってるって知ってるかって? 知るかー!! わしにかかればそんなもの、丸ごとお見通しじゃー!!」と設定を強引に乗り切った挙げ句、「国際電話は料金が高いから長電話はできんが、よーく聞けよ! ライブやるからにはせめてその会場、下から上まで炎上させるくらいでなければ許さんからなー!! わし抜きでも城を攻め落とすくらいの意気込み! 中野の観衆に、見せつけてやるのじゃー!! あそーれ、アンコール! アンコール!」と、観客の声援をさらに煽る。場内の熱気が最高潮に達したところで、ライブはアンコールへと突入。あーりん、芹菜、なずなによる「Help me, あーりん!」、なると凪による「なるとなぎのパーフェクトロックンロール教室」、芹菜、白奈、なずなによる「『ウソテイ』?一回戦せりなvsしろなvsなずな?」とユニット曲が続く。さらになる&凪コンビの2曲目「燃えてもエンジョイ!宛城、炎上!!」、なずな、芹菜、あーりんトリオの「光線チューニング ~なずな妄想海フェスイメージトレーニングVer.~」とハイテンションなユニット曲が連発され、場内は那知の命令通りに“下から上まで炎上”する盛り上がりを見せた。

ユニットコーナーを終えた6人は再びステージに集い、1人ずつライブの感想を伝えていく。最後にマイクを持った新田は「皆さんが『イロドリミドリ最高だぜ」って言ってくれたら、きっとね……2ndライブってナンバリングされてますから」と今後の活動への期待を高める言葉を残した。そして6人は最後にもう1曲、この6人で初めて歌う「GO!GO!ラブリズム♥ ~あーりん書類審査通過記念Ver.~」をパフォーマンスし、笑顔でステージをあとにした。

最後に、特報として2018年12月にイロドリミドリ初のユニット新曲第一弾「Black’n White JAMMIN’ CATS」がCHUNITHM AMAZONに追加、2019年 初頭に2ndLIVEの模様をMUSIC ON! TV ダイジェスト放送&LIVE Blu-ray 発売決定。2019年1月にJAEPO 2019セガブースに小仏凪(佐倉薫)&箱部なる(M・A・O)出演決定、さらに2019年春にはZepp TokyoでイロドリミドリNEXT LIVE開催と発表がされると、会場からは拍手が巻き起こり、ライブは終演となった。

イロドリミドリ LIVE‘18 ~第2話「Over the 7 Lights」~

2018年11月21日 中野サンプラザホール セットリスト

01. Change Our MIRAI!
02. 無敵We are one!!
03. My Dearest Song / 月鈴白奈(CV:高野麻里佳)
04. イロトリトドリのメロディ / 小仏凪(CV:佐倉薫)
05. TRUST / 小仏凪
06. -OutsideR:RequieM- / 箱部なる(CV:M・A・O)
07. 猫祭り / 箱部なる
08. プリズム / 御形アリシアナ(CV:福原綾香)
09. ポルカドット / 天王洲なずな(CV:山本彩乃)
10. Very! Merry!! Session!!! / 明坂芹菜(CV:新田恵海)
11. クレッシェンド・ストーリー / 月鈴白奈
12. 無敵We are one!!
13. Still
14. Change Our MIRAI!(Our 7 Lights)
<アンコール>
15. Help me, あーりん!/ 御形アリシアナ、明坂芹菜、天王洲なずな
16. なるとなぎのパーフェクトロックンロール教室 / 箱部なる、小仏凪
17. 『ウソテイ』?一回戦せりなvsしろなvsなす゛な? / 明坂芹菜、月鈴白奈、天王洲なずな
18. 燃えてもエンジョイ!宛城、炎上!! / 箱部なる、小仏凪
19. 光線チューニング ~なずな妄想海フェスイメージトレーニングVer.~ / 天王洲なずな、明坂芹菜、御形アリシアナ
20. GO!GO!ラブリズム♥ ~あーりん書類審査通過記念Ver.~

MCコメント

小仏凪(CV:佐倉薫)

もう終わってしまうんだという感想になってしまいますけど……那知先輩が卒業ということで、構成的に披露することが難しくなってしまう曲が増えるんじゃないかと思ったときに、すごく悔しいな、悲しいな、さびしいなという思いがあって。そういう悔いを残したくないと今回のライブを通して感じました。「あのときもっと歌いたかったな」とか「ずっと一緒に歌っていたかったな」とか思いたくないので、1つひとつの曲を大事に歌っていきたいと思います。今日は楽しい時間をありがとうございました。

箱部なる(CV:M・A・O)

お姉ちゃんに届けられるように、なるちゃんとして明るく元気に皆さんと盛り上がって、この声届いていたらいいなと思いながら今日1日楽しませていただきました。なるちゃんとして「かっ飛ばすぜ!」とか「でたらめでーい!」みたいなことを毎回言わせていただいているので、今回のライブでも思い切り弾けさせてもらえて本当に楽しかったです!

天王洲なずな(CV:山本彩乃)

平日なのにこんなにたくさんの皆さんが集まってくださって、本当に感謝です。もう終わってしまうことが悲しいですけど、イロドリミドリがこれからも続いていくことを祈って。皆さんこれからも応援よろしくお願いします!

御形アリシアナ(CV:福原綾香)

新しいソロ曲なんかも歌ったりして、新しいイロドリミドリの形、これまで見えなかったメンバーの心象風景が表現できてすごくうれしかったです。お姉ちゃんの声が聞けたのがすごくうれしくて、舞台袖であったかい気持ち……切ないけど、きっとどこかでつながってるんだという確信を得て、舞台に立つことができました。今日は平日だからどうしても来られなかった人もいると思うけど、みんな思い出話をしてあげて。たぶん悔しそうな顔で「あ・り・が・と・う」って言うと思うけど(笑)。イロドリミドリの楽しさをみんなで伝えて、この彩りの1つになっていきましょう!

月鈴白奈(CV.高野麻里佳)

今日はお姉ちゃんのいない1人で立つステージになりましたが、しかしながら先輩方と一緒に歌わせていただく曲だったり、初めて6人で披露させていただく曲で「白奈もイロドリミドリの一員になれたんだ」と改めてジーンと感じられました。お姉ちゃんがいて、白奈がいて、最初はコンプレックスを作る存在だった月鈴姉妹が、それぞれちょっと違うからこそ影響し合えて、白奈も今やっと一歩を踏み出せたんだと思います。月鈴姉妹、そしてイロドリミドリはまた1つ大きな成長を経て……後輩ができたりとか、キャラクターが増えたりしますのでそんなストーリーもぜひ楽しみにしていただきたいと思います!

明坂芹菜(CV:新田恵海)

レコーディングや収録をしているときは、どれぐらいの方がこのイロドリミドリを応援してくれるのか見えない中で作っているんですね。こんなにたくさんの人に届いているんだなと今日は改めて感じることができました。ぜひ「CHUNITHM」で遊んでいただいて、イロドリミドリのことももっともっと好きになってもらえたらうれしいですし、皆さんが「イロドリミドリ最高だぜ」って言ってくれたら、きっとね……2ndライブってナンバリングされてますから。続きがあるかもしれませんし、一緒にこのコンテンツを盛り上げていってくれたらうれしいです。

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