『この世界の片隅に』制作メンバーが再集結。「小さな幸せを、地球の幸せに。」をテーマにしたオタフクソースのWebアニメが公開

オタフクソースは、2018年10月より新たに策定したコーポレートスローガン「小さな幸せを、地球の幸せに。」を訴求するWEBアニメーション『わたしの名はオオタフクコ~小さな幸せを、地球の幸せに。~』その1(全3話)を、“お好み焼きの日“の2018年10月10日(水)午前10時より、オタフクソースYouTube公式アカウントで公開した。

本作品には、監督・脚本の片渕須直監督をはじめ、映画『この世界の片隅に』を手掛けたメンバーが参加。
キャラクター原案はこうの史代さん、音楽はコトリンゴさん、主人公の声を演じているのは、「この世界の片隅に」で径子を演じた尾身美詞さん、アニメーションはMAPPAが制作した。
その1は、1028歳の主人公・オオタフクコが、戦後の広島で出会った「一銭洋食」(お好み焼きの原型となった鉄板料理)を通じて、行く先々で一緒に鉄板を囲んだ人たちに、小さな幸せと笑顔の輪を広げていく姿が、コミカルかつほのぼのとした世界観とともに描かれる。

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『わたしの名はオオタフクコ~小さな幸せを、地球の幸せに。~』その1

公開日: 2018年10月10日(水)10:00~
制作スタッフ:
監督・脚本:片渕須直
キャラクター原案:こうの史代
音楽:コトリンゴ
声優:尾身美詞/オオタフクコ
アニメーション制作:MAPPA
今後の予定:その2は11月上旬より、その3は12月上旬より公開予定

片渕須直監督インタビュー

――今回のオファーを受けた時の率直な心境をお聞かせください。
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2010年の夏、映画『マイマイ新子と千年の魔法』の舞台挨拶で訪れた際、初めて広島のお好み焼きを食べて、それが私と広島との最初の出会いでした。その後、『この世界の片隅に』の制作を経て、広島を自分が住んでいる場所のように感じられたらいいなと思い続けてきた中、広島をルーツに持つオタフクソースさんから届いたオファーということで、とても嬉しかったですし、自分たちが広島という街に根付くことができたのかなという思いを抱きました。

――本作品のストーリーや世界観が生まれた経緯について。

オタフクソースさんから最初に今回のテーマを伺った時、「時の流れ」のようなものを描くことになるのかなと思い、広島出身のこうの史代さんに相談したところ、彼女が連載する作品の主人公がたまたま「おたふく」をモチーフにしていて。しかも年齢が1028歳で、まさに時の流れをそのまま象徴している。そこで時の流れを生きている主人公が、ある日お好み焼きと出会い、自分や周りの人たちを幸せにしていくみたいなことを描いたら面白いかなと。また、『この世界の片隅に』が戦前から終戦直後を描いた物語なので、その辺りの時代から始まって、現代につながるような話になると、より興味深い作品になるんじゃないかと思いました。

――主人公のオオタフクコさんのキャラクター設定について。

こうのさんの漫画の中では、職業が夜の蝶ということでしたので、今回はその仕事に就く前に、お好み焼きを焼いていたという設定にしました。年齢は1028歳ですが、食い意地が張っていて、自由気ままで、基本的にダメな人です(笑)。何だか長く生きていると、いろんなことを悟っちゃった人格者になりがちですが、そうじゃない方が親しみを持てますよね。日々庶民の中で、新しい発見をしながら生きてきて、その中でお好み焼きとの出会いがあり、人間的にはあまり学習していないけど、大好きなお好み焼きだけは確実に手の内に入れた。その特技の部分を膨らませたキャラクターという感じでしょうか。

――監督自身、ここを見てほしいというポイントはどこでしょうか?

ただ、お好み焼きが好きで、行く先々で焼いていたら、いつの間にか立派なことをやっていて、世界中のいろんな人の役に立っていたという、オオタフクコさんの人間像、生き方をぜひ見ていただきたいですね。

――アニメーションをご覧になる視聴者の皆さんにメッセージをお願いします。

お好み焼きはみんなで鉄板を囲んで食べるので、自然と笑顔になりますよね。その笑顔が世界中に広がっていけばという思いを、今回の作品に込めました。そして、いま自分たちが食べているお好み焼きや普段の食事について、時代を遡って考えることで、時の流れを感じていただき、その先の未来を考えるきっかけにしていただけたらと思います。

公式サイト