『ボールルームへようこそ』第1話&第2話先行上映回レポート。藤清春役・岡本信彦は燕尾服で収録に?

1.jpg

7月8日(土)MBS、にて第1話の放送がスタートしたアニメ『ボールルームへようこそ』。7月9日(日)、TOKYO MX、BS11、群馬テレビにて第1話が放送される前に第1話&第2話先行上映会が開催された。今回はその先行上映会のオフィシャルレポートが到着した。
18時をむかえ、UNISON SQUARE GARDENによるオープニングテーマ「10% roll, 10% romance」が流れるとともに、富士田多々良役の土屋神葉さん、花岡雫役の佐倉綾音さん、兵藤清春役の岡本信彦さん、赤城賀寿役の富田健太郎さんが登場しオープニングトークがスタート。イベントの導入パートとして、キャストの方々からそれぞれのキャラクターについての紹介が行われた。

土屋さんは自ら演じる多々良を「普通の中学生」と紹介。すると佐倉さん・岡本さんから「普通じゃないと思うよ」とツッコミが入り、初々しく慌てる土屋さんの姿に観客からは自然と笑い声が生まれる。富田さんは、上映される1話・2話に登場しない賀寿の魅力を伝えようと「賀寿って本当に熱い男の子なんです」と何度も強調し、場内を沸かせた。

キャラクター紹介が終わると、いよいよアニメの上映パートへ。場内が暗くなり、観客の視線が一斉にスクリーンに向けられた。そこからの約45分間は、小松未可子さんによるエンディングテーマ「Maybe the next waltz」が流れるまでノンストップ。多々良が競技ダンスに出会い、その楽しさに目覚める第1話。圧倒的な技量を多々良に見せつける清春が登場する第2話と息をつく暇もなくストーリーが展開された。特に第2話は、多々良のコミカルなシーンも多く、会場からは笑い声もこぼれた。

アニメの上映が終わり、会場から自然と沸き起こった拍手が響く中、キャスト陣が再び登場。後半のトークパートは、収録で印象に残っていること、そしてダンスにかける思いについての話で会場を盛り上げた。

まず口火を切ったのは岡本さん。土屋さんが毎週、多々良と同じ格好をして収録にのぞんでいる、というエピソードに触れ、取材が入るタイミングで、キャラクターにあわせてメガネを掛けたりするケースは業界的にも少なくはないものの、なんと土屋さんは“毎回”キャラクターにあわせた服装を自ら用意して、スタジオに来ているとのトークを披露。学生服姿はもちろん、燕尾服も着用し、お手製のゼッケンも用意して収録にのぞんだこととが語られると、会場からは驚きの声が漏れた。

同じく服装の話として、収録現場に社交ダンス用ドレスが資料のため用意されていた際、収録後に佐倉さんもドレス姿を披露したというこぼれ話も『ボールルームへようこそ』ならではのトークとなった。

富田さんからは、方言についてのこだわりが語られた。富田さんが演じる赤城賀寿は上州弁が大きな特徴。上州弁のキャラクターを演じる上で、実際の収録では群馬出身の方にイントネーションなどをチェックして頂いているという話から、富田さんはそれだけでは飽き足らず、ナチュラルな上州弁を身につけるべく、群馬へ実際に足を運んだとの事。町中の人たちに声をかけるものの、標準語で返ってきてしまい苦労したが、最終的に飲食店でグループの会話に耳を傾けることで生の上州弁を聞くことが出来たという体験談には、キャストを含む会場から感心の声が上がった。そんな富田さんから実際に上州弁のセリフが披露されると場内からは一斉の拍手が。

作品へのこだわり、という点では、役柄を深めるため土屋さん・佐倉さんが実際に競技ダンスの大会を見学したエピソードも明かされた。最前列で食い入るように見ていたふたりの目の前に、大会の選手たちが何度もやってきてはその場でターン。至近距離でのターンのため、ドレスの裾が何度も自分の体に触れた体験から、「ダンサーの方たちが、観客を本当に楽しませようとしていることを肌で体感することが出来ました」という土屋さんのコメントは生で大会を見たからこそ。

そこから話題はダンスの魅力に移り、土屋さん・富田さんが現在、本作の特別企画である「社交ダンス講座」という動画の中でダンスを習っている最中であることが紹介された。初心者のふたりだが、飲み込みが早く、その上達ぶりは社交ダンスの先生やスタッフの間で話題になっているとの事。富田さんが「神葉くんの伸び率が本当にすごい。姿勢、特に背筋の伸び方がきれい」と語ると、その言葉に促され土屋さんがホールドのポーズを実践披露。シルエットがきれいに見えるようにと、土屋さんの服を引っ張りフィットさせる岡本さんのフォローも相まって、会場からは盛大な拍手が送られた。

イベントの最後の挨拶パートでもキャストの皆さんから、作品に対するあふれる思いが語られた。富田さんは「この作品にキャストとして参加することで、社交ダンスという自分にとっても未知の競技を、多くの方に知っていただくきっかけとなれたら大変嬉しいです」とコメント。佐倉さん・岡本さんは今回演じる雫・清春が、それぞれいままで演じてきたキャラクターと方向性が違うため、新鮮な気持ちで演じていると明かした。そのうえで、佐倉さんは「いとこが競技ダンス経験者であり、原作者の竹内友先生の後輩だったことからも不思議な縁を感じています。作品にふれる瞬間瞬間が自分にとっても宝物です」と作品にかける思いを語り、岡本さんは「多々良の成長を描くパートと、ほかのキャラクターの魅力を伝えるパートのバランスとテンポが非常にすばらしいので3話目以降も楽しみにしてください」と作品の魅力に触れた。

そして「日々、自分の未熟さを感じていますが、作品の中で同じようにダンス初心者だった多々良はすごいスピードで成長していきます。そんな多々良の進化を自分自身がしっかりと演じられるように頑張っていきます!」という土屋さんの熱い言葉で、イベントは終了。

2.jpg
公式サイト

(C)竹内友・講談社/小笠原ダンススタジオ