OVA『エスカクロン』舞台挨拶付上映会が開催。クロン役・安野希世乃の誕生日をサプライズで祝福

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7月15日(土)、丸の内ピカデリー2にて、OVA『エスカクロン』の舞台挨拶付上映会が開催された。
本作は、深い雪に覆われた終末の世界からやってきた2人の少女、エスカとクロンが繰り広げるハートフルストーリー。これまで音楽PV、朗読劇、そしてアニメ化と展開してきた本プロジェクト。イベントではOVAの第1話、第2話が上映されたほか、エスカ役・安済知佳さん、クロン役・安野希世乃さん、山口ひかる監督、水島精二総監督による舞台挨拶が行われた。

サプライズに次ぐサプライズも!? スタッフ・声優陣が制作秘話や野望を熱弁!

 上映が終了後、間もなくして安済さん、安野さん、水島総監督が登壇。盛大な拍手を受けながら一言ずつ挨拶をしていきます。なお、クロンを意識してサイドポニーで登場した安野さんは、当日の安済さんが第2話のゲストキャラクター・斉藤栞に似ていることについて言及。しかし、その流れで、本来サプライズゲストのはずだった山口監督と楽屋で話していたところまでバラしてしまい、登壇者から総ツッコミ。残念ながらサプライズ失敗……かと思いきや、キービジュアルが描かれたケーキを手に、山口監督が登壇!

 7月9日は安野さんの誕生日ということで、会場全体で「ハッピーバースデー」を歌ってお祝いします。サプライズに次ぐサプライズに、安野さんも嬉し恥ずかしな笑顔を浮かべていました。

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 プロジェクトの始動からおよそ6年が経過した本作。スタッフ・声優陣からは、音楽PVから始まってOVAに至るまでのエピソードが感慨深く語られます。なお、ちょうど1年前の7月には、レーベルイベント「D-World」vol.0で朗読劇が行われたこともあり、安済さんと安野さんから朗読劇の思い出話が語られました。
 今回で3度目となる本作の上映は、5月の「マチ★アソビ」、6月にフィンランドで行われた「Desucon 2017」に続くもの。「Desucon 2017」での上映会については、現地に赴いた水島総監督から上映会の様子や観客のリアクションが伝えられる一幕も。

 さらに山口監督、水島総監督を中心に制作にまつわる裏話を披露。作品の完成が「マチ★アソビ」前々日だったことや、山口監督が一人で手がけたEDが第2話制作と併行しながらも実質2日で描いた秘話が明かされ、観客を大きく沸かせます。

 そして「マチ★アソビ」で上映した内容と今回の内容には一つ変化が。今回の上映よりエンドカードが追加! エンドカードでは、作中で見られなかったゲストキャラクターのワンシーンが描かれていました。ちなみに、OVAでのエンドカードはあまり見られないため、登壇者からはTV放送を強く望む声も上がりました。

 また、関連楽曲を集めたCDのリリースを希望する意見も。現在、第2話挿入歌「戸惑いトレイン」は、7月26日(水)に発売となる安野さんの1stミニアルバム『涙。』にボーナストラックとして収録が決まっていますが、その他の楽曲についてはまだ未定とのこと。すると「劇中使用だけではもったいない!」ということから、クラウドファンディングでの新規エピソードや新曲の制作、声優陣によるライブやリリースイベントなど、登壇者の壮大な野望が次々と語られてヒートアップ! 『エスカクロン』のまだ見ぬ未来に、期待が膨らむトークとなりました。

 まだまだ話し足りない様子の登壇者ですが、残念ながらここで終了の時刻に。最後は安済さん、安野さん、山口監督、水島総監督からメッセージが贈られたところで、舞台挨拶の幕を下ろしました。

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●安済さん
エスカクロンは何年も何年もくすぶっていました作品なのですが、その分皆さんの力をお借りして熟成されたようなコンテンツになりました。去年、朗読劇で彼女たちの気持ちを言葉として喋れただけでも感動だったのに、今回はアニメーションや音楽によって、やっと『エスカクロン』の世界がはっきり見えてきてすごく幸せです。もっと色々方と共有できたらなと思いますので、口コミなどで広めていただければ嬉しいです。また「見たいな」と少しでも思ってくださったら、その想いを伝えていただければ活力にもなります。『エスカクロン』を忘れないでいただければ、またきっと何かでお会いできると信じています。

●安野さん
アニメ化が決まってまだ1年しか経ってないのに、5年くらいくすぶっていた『エスカクロン』がOVAにしていただけたことは、少し前の私たちからは考えられないくらいの奇跡でした。見ていただいてみなさんには感じていただけたと思いますが、本当に丁寧に作っていただいています。たくさんのスタッフのみなさん、音楽チームのみなさんに関わっていただき、素敵なアニメーション、素敵な楽曲、そして素敵な作品になりました。
牛歩の歩みでも、この座組のみんなで今後も作っていけたらなと思うので、ゆっくり見守っていただけたら嬉しいなと思います。みなさまが待っていただければ、続報は必ず来ます!
どうぞこれからも『エスカクロン』の応援をよろしくお願いします!

●山口監督
色々な方に支えられ、水島さんともど突き・ど突かれ作ってきて、今日この日を迎えられて良かったなと思います。歳が近いキャストのお二人とお仕事ができたことも、楽しくやらせていただけた要因かなと思います。この後の展開はまだ分からない状態ではありますが、『エスカクロン』というコンテンツは何かしらの形で続くと思うので、応援していただけますと幸いです。

●水島総監督
こんな感じでゆるゆると仲良くやっていくプロジェクトです。今ここに登壇していない作画や脚本、キャラクター原案の方も、今回のイベントのように仲の良い雰囲気でやっています。忘れた頃に何か発表されるプロジェクトなので、引き続きお付き合いいただけると嬉しいです。次に何か動きがあるとすれば、季節が変わってるんじゃないかな、という様なペースだと思います。こんな作品はなかなかないと思うので、末永くよろしくお願いします。

文:鳥谷部宏平

公式サイト

(C)Terminal/エスカクロンproject